グランツーリスモの紹介:2023年アメリカ映画。世界的大ヒットのリアルドライビングシミュレーター、“グランツーリスモ”のプレイに夢中なヤン。父からは「現実を見ろ」とあきれられる日々だったが、ある日ヤンにビックチャンスが訪れる。世界中から集められたグランツーリスモのプレイヤーたちを、本物の国際カーレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム『GTアカデミー』の参加権を得たのだ。バーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちが、想像を絶するトレーニングやアクシデントを乗り越えて夢へ向かって走り出す、実話をもとにしたストーリー。
監督:ニール・ブロンカンプ 出演:デヴィッド・ハーバー(ジャック・ソルター)、オーランド・ブルーム(ダニー・ムーア)、アーチー・マデクウィ(ヤン・マーデンボロー)、ジャイモン・フンスー(スティーヴ・マーデンボロー)、ダレン・バーネット(マティ・デイヴィス)、ジェリ・ハリウェル・ホーナー(レスリー・マーデンボロー)、平岳大(山内一典)、ヨシャ・ストラドフスキー(ニコラス・キャパ)ほか
映画「グランツーリスモ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グランツーリスモ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「グランツーリスモ」解説
この解説記事には映画「グランツーリスモ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グランツーリスモのネタバレあらすじ:起
1997年、山内一典によって考案されたゲーム『グランツーリスモ』は全世界でシリーズ累計9000万本以上を売り上げ大ヒットしているリアルドライビングシミュレーターです。
ウェールズに住む青年ヤンもこのゲームに熱中しているひとり。
ある日、いつものようにゲームカフェでグランツーリスモをプレイしていると、友人から連絡が入ります。「このレースで優勝したレーサーはGTアカデミーに招待されて、実際のレースに参加できるらしいぞ!」
幼少期からレーサーになる夢を抱きつつも、父スティーヴの反対で仕方なくゲームで発散していたヤンにとってはまたとない大チャンスでした。
ヤンは他のプレイヤーたちを翻弄し巧みなテクニックで優勝。GTアカデミーのプラチナチケットを手に入れることとなりました。
グランツーリスモのネタバレあらすじ:承
このGTアカデミー設立には欧州日産のマーケティング担当の役員ダニー・ムーアの尽力がありました。日産本社で行われたプレゼンテーションでは「9000万人の中からドライバーを募ることができる」と自信満々に言いました。
無事ゴーサインをもらったものの、この企画に賛同してくれるトレーナー探しには難航しました。ゲーマーからドライバーになるという計画はあまりにも無謀でリスクの伴うものだったからです。
しかし、ちょうどそこへチーム・キャパで経営陣とそりが合わず喧嘩別れをしたジャック・ソルターが名乗りをあげました。
9人のレーサー候補とともにGTアカデミーで訓練を開始させたヤン。ジャックの厳しい指導は肉体的にも精神的にも過酷を極めたものでした。ジャックに「失格!」と言われた訓練生は有無を言わずにその場で辞めさせ、次々と脱落していきました。
ついに最終選考のためのレースが始まります。ヤンは父が昔所属していたフットボールクラブのステッカーをヘルメットに貼りレースに挑みました。
上位に食い込みいいスタートを切ったヤンでしたが、アカデミー主席のマティとトップ争いのままゴール。ビデオ判定の結果、優勝したのはヤンでした。
グランツーリスモのネタバレあらすじ:転
ヤンは、ジャックとダニーとオーストラリアに向かい、FIAライセンスを取得するためにレースに出場しました。
初のレースは最下位に終わってしまいましたが、あきらめずに世界中でレースを続け、少しずつ総合順位をあげていきました。しかし最低条件の4位入賞まであと一歩というところで、チーム・キャパのドライバー、ニッキーの姑息な手により順位を下げてしまいます。
こうしてドバイの最終レースを迎えたヤン。4位に入賞しなければ夢を諦めなくてはならず、後がない状態でした。大きなプレッシャーの中、ニッキーの執拗な接触を上手くかわし見事に4位でゴール。FIAライセンスを手に入れることができました。
ヤンは恋人オードリーと来日し、日産と正式に契約をかわしました。本物のレーサーとして歩み始め、順調にレースをこなしていきました。
ところがドイツのニュルンベルクのレース中、坂でコントロールを失ったヤンは激しいクラッシュを起こしてしまいました。
意識を取り戻したヤンはクラッシュによる事故で観客が亡くなったことを知り、罪悪感に苦しみます。ジャックはそんなヤンを車に乗せてクラッシュした場所まで連れていきました。「かつて自分は他のドライバーの事故に巻き込まれたことがあって、それが原因でレーサーを辞めた」と告白しました。ジャックは後悔でヤンに才能を無駄にしてほしくなかったのです。車を降りたジャックは、そのままヤンにハンドルを握らせて、ラップを完走させました。
グランツーリスモの結末
死亡事故を起こしたことにより、本社より撤退をほのめかされているダニーは新たな挑戦として、ル・マン24時間レースに参加する決意を表明しました。アカデミー生だったマティとアントニオを加えて3人で24時間のレースに臨むというのです。
レース当日、父スティーヴが「もっと早く応援してあげるべきだった」と涙ながらに伝えました。さらに強く勝利を誓ったヤンは、いいスタートを切りました。
しかし、ヤンはクラッシュに巻き込まれたドライバーを見て、過去の恐怖が蘇ります。ジャックはヤンが好きな音楽をマイク越しに流してヤンを勇気づけます。
再びレースに集中したヤンは、不調のアントニオをカバーすべく次々と順位をあげていきました。
残り1時間。
ヤンはゲームの中で何度も走ったル・マンでの経験を思い出し、目の前のレースで実践しました。次々とライバルを抜き、ニッキーを捕らえ2位につけました。激しい攻防が続く中、ヤンは最後のコーナーでニッキーを追い抜き、見事ゴール。
ヤンたちは優勝しました。
祝福と喜びに包まれ、ヤンは家族やチームメイトと共に勝利をかみしめました。
いつまでも大歓声が響いていました。
以上、映画「グランツーリスモ」のあらすじと結末でした。
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