ザ・クリエイター/創造者の紹介:2023年アメリカ映画。人間とAIが戦争を繰り広げている近未来。元特殊部隊員のジョシュアは、人類を滅ぼす兵器を生み出した創造者“クリエーター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かった。しかしそこにいたのは、純粋無垢な超進化型AIの少女アルフィーだった。ジョシュアは世界の命運を握る少女を守り抜くことを誓う。人類とAIの戦いが激化する中でふたりは衝撃の真実へと辿り着く…。“ニューアジア”を舞台に描かれる感動のSFアクション。
監督:ギャレス・エドワーズ 出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン(ジョシュア)、マデリン・ユナ・ヴォイルズ(アルフィー)、ジェンマ・チャン(マヤ)、渡辺謙(ハルン)、スタージル・シンプソン(ドリュー)、アマール・チャーダ=パテル(シミュランツ)、アリソン・ジャネイ(ハウエル大佐)ほか
映画「ザ・クリエイター/創造者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・クリエイター/創造者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・クリエイター/創造者」解説
この解説記事には映画「ザ・クリエイター/創造者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・クリエイター/創造者のネタバレあらすじ:起
遠くない未来、AIは人間を助け、共存しながら日々進化を続けていました。
ところがある日、AIがロサンゼルスで核を爆発させ、100万人が犠牲となる事件が勃発します。欧米諸国はAIを危険視し利用を禁止する一方で、アジア圏ではAI開発を継続。シュミラントと呼ばれる人間のコピーと共存し、AIの恩恵を享受しながら生活していました。
西洋と東洋、人類とAIの間には亀裂が生まれ10年に渡る大規模な戦争へと発展していきました。
2065年、ニューアジアで“兄弟”と呼び合うハルンが率いるAI軍の潜入捜査任務に就いていたジョシュアは、味方の攻撃によって妻のマヤを殺害され、アメリカに戻り精神的にボロボロになってしまいました。
その5年後、人間が造った最強の兵器ノマドを破壊することのできる“アルファ・オー”を作り上げたという黒幕の創造者“ニルマータ”の所在を掴みました。軍はニルマータ暗殺とアルファ・オー破壊という重要任務に参加するようジョシュアに求めました。マヤの喪失が心の傷となっていたジョシュアは拒否するものの、マヤがまだ生きていると知らされミッションに参加することにしました。
ザ・クリエイター/創造者のネタバレあらすじ:承
ハウエル大佐の指揮のもと、部隊はAIがうごめく現地に到着。ジョシュアはそこで破壊すべき兵器とされた存在が、愛らしい少女の姿をした、超進化型AIのアルフィーだということを知ります。
ジョシュアは大佐からのアルフィー殺害の命令に背き、少女を守り抜くことを誓います。アルフィーはマヤの居場所を知っていたのです。裏切ったことにより、ジョシュアは軍からもニューアジアからも追われる身となり、アルフィーを伴って逃げました。
アルフィーは特別な力を持っていました。彼女が目を閉じ、手を合わせると、ありとあらゆる情報システムを操ることができ、たびたびジョシュアを助けます。
軍からの追跡をかわし、ジョシュアは旧友ドリューを訪ねました。ドリューはシュミラントと同居しながらAI開発に取り組んでいました。アルフィーを見たドリューはその高度な機能に驚きを隠せませんでした。
しかしニューアジアはアルフィーと彼女を連れ去ったジョシュアを見つけ出し攻撃に出ます。多くの犠牲を出した中で、ドリューも撃たれてしまいました。そして息絶える前に言ったのです。「ニルマータはマヤだ…」と。
ザ・クリエイター/創造者のネタバレあらすじ:転
自分がこれまでに追ってきた創造者“ニルマータ”はマヤで、アルフィーの母親だったことを知ったジョシュア。これまで以上にアルフィーを守ると強く誓いましたが、そんな矢先にハルンが現れ、ジョシュアは捕らわれて船に乗せられました。
しかしジョシュアはそこで衝撃の事実を聞かされます。アルフィーが創造された真の目的は、人間が造った兵器ノマドに乗り込み破壊することでした。そして破壊と引き換えにアルフィーは犠牲となる運命だと言うのです。
計画を阻止するために、ジョシュアは船から脱出し、再びマヤを探します。しかし、ニューアジアではアメリカ軍の総攻撃がはじまっていました。ジョシュアはロボット兵士に囲まれ絶体絶命に陥りますが、アルフィーが立ちふさがりロボットの動きを止めました。
しかし、次にアメリカ兵がやってきて銃撃に遭い、アルフィーは被弾してしまいます。ジョシュアはすぐに兵士を撃ち殺しました。アルフィーを撃った男はかつてともに任務を行っていた仲間でした。
動かなくなったアルフィーを直すためにハルンは彼女をマヤのもとへ運びました。アルフィーを守ったジョシュアも仲間として連れて行かれました。
そこには、5年前のあの最悪の別れ以来、植物人間のようになったマヤの姿がありました。マヤの姿を見て愕然とするジョシュアにハルンは言いました。
「お前たちの子供をコピーして、マヤはアルフィーを創造した」と。
もう二度と目を覚まさないマヤを見て「天国に行かせてあげて」とジョシュアに頼むアルフィー。ジョシュアはアルフィーと涙を流しながら要望に応えました。
ザ・クリエイター/創造者の結末
人間とAI軍の戦いが激化する中で、ジョシュアとアルフィーはアメリカ軍に捕まってしまいます。アルフィーの威力で電源をオフにすることに手こずるアメリカ軍はジョシュアの力を借りることにしました。ジョシュアはこっそりアルフィーに耳打ちしました。「オフではなくスタンバイだ」そして隙をついて脱出に成功しました。
宇宙港から月に向かう飛行機に乗り込む2人を、アメリカ軍は総力をあげて阻止しようとしますが、アルフィーの力によって、飛行機はノマドへ着陸しました。
ジョシュアがノマドに爆弾を仕掛ける間に、アルフィーは操作室へ走り動力を停止。ノマドが爆破される前にアルフィーは急いでジョシュアのもとへ向かいます。しかしその途中で動かなくなったマヤを見つけたアルフィー。マヤの頭脳から出力しておいたメモリーを差し込み生き返ることを願うアルフィーでしたが、マヤは目覚めませんでした。
その頃ジョシュアは酸素不足で瀕死の状態になっていました。やっと合流できた2人は脱出ポッドに向かいます。しかしアルフィーだけがポッドに入ったところで、故障により扉が閉まってしまいました。ノマドに仕掛けた爆弾が起爆するまで残り僅か。ドアは開きません。
「お前だけ行け!」ジョシュアはそう言うと死を覚悟しました。泣き叫ぶアルフィーを乗せた脱出ポッドは動き出しました。「愛してる」ジョシュアは微笑みました。
崩れるノマドの中で、ジョシュアはマヤと再会しました。2人は固く抱き合いノマドの爆発に飲まれていきました。
脱出ポッドが着地し、アルフィーの帰還にニューアジアの人々もAIもロボットも皆が歓喜に沸きました。
「ニルマータ!ニルマータ!」アルフィーは新たな創造者として迎え入れたのでした。
以上、映画「ザ・クリエイター/創造者」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する