マクベスの紹介:1948年アメリカ映画。以前舞台で全員が黒人キャストというマクベスを上演したオーソン・ウェルズが改めて映画監督として取り組んだシェイクスピア作品。予算が少なく、わずか23日で撮影された。マクダフの息子を演じているのはウェルズの娘。
監督:オーソン・ウェルズ 出演:オーソン・ウェルズ(マクベス)、ジャネット・ノーラン(マクベス夫人)、ダン・オハーリー(マクダフ)、ロディ・マクドウォール(マルカム)、エドガー・バリア(バンクォー)、アラン・ネイピア(聖人)、アースキン・サンフォード(ダンカン)、ほか
映画「マクベス(1948年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マクベス(1948年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マクベス(1948年)」解説
この解説記事には映画「マクベス(1948年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マクベスのネタバレあらすじ:起
霧が立ち込める荒野に杖を持った魔女が3人現れます。そこへ馬に乗って通りかかったのが、グラミスの領主であるマクベスと戦友のバンクォーです。
魔女たちはマクベスにコーダーの領主と呼びかけます。驚いたマクベスが問うと、魔女たちは彼がやがて王になること、そしてバンクォーの方はその子孫が王になると予言します。
マクベスはさらに詳細を聞こうとしますが、そこへダンカン王の使者の一行がやってきて魔女たちを追い払ってしまいます。
マクベスのネタバレあらすじ:承
使者はマクベスが戦いでの活躍によってコーダーの領主となったことを伝えます。予言が当ったわけです。マクベスは城に帰還。マクベス夫人は予言の話を聞いてかねてから秘めていた野心を露わにします。
やがて王の帰還。酒に眠り薬を盛り、従者を眠らせたマクベス夫人はその短剣を奪い、マクベスに届けます。マクベスは良心の呵責に苦しみながら王を刺殺。
しかし凶器をそのまま持ってきてしまい、あわてて夫人が王の寝室に戻しに行きます。
マクベスのネタバレあらすじ:転
王の死体が見つかり、マクベスは従者たちを殺してその罪をなすりつけます。王子たちは暗殺を恐れて逃げ出したため、マクベスがまんまと王座を仕留めます。
ただ気になるのは魔女たちの予言でした。マクベス自身はこうして王になっても、結局は王家はバンクォーの子孫が継いでいくことになります。マクベスはそれを阻止するため、暗殺者を雇ってバンクォーとその息子のフリーアンスを殺そうとします。
ところがバンクォーは殺せたものの、肝心のフリーアンスは逃亡。おまけに罪悪感からマクベスはバンクォーの亡霊を見ます。
マクベスの結末
しかし再び予言があり「女の股から生まれた者にはマクベスを殺せない」「バーナムの森が動かない限り王座は安泰」とのことで、マクベスは安心します。
やがて貴族マクダフの亡命、その家族の惨殺と事件は続き、マクベスに対抗する勢力がイギリス軍と合流して城に押し寄せてきます。彼らは木で偽装していたためにバーナムの森が動き出したように見えました。
さらにマクベス夫人も妄想にうなされて崖から転落死。そしてマクダフが帝王切開で生まれた(つまり股から生まれていない)ことを知り、簒奪者の命運は尽きます。マクダフに首をはねられ、マクベスはその生涯を終えました。
以上、映画「マクベス」のあらすじと結末でした。
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