ウォンカとチョコレート工場のはじまりの紹介:2023年アメリカ映画。ロアルド・ダール原作の児童小説『チョコレート工場の秘密』の登場人物であり、同作を原作とした2005年公開映画『チャーリーとチョコレート工場』(監督:ティム・バートン)でジョニー・デップが演じたチョコレート工場の工場主ウィリー・ウォンカの若き日の冒険を描いたミュージカル・ファンタジー作品です。
監督:ポール・キング 出演: ティモシー・シャラメ(ウィリー・ウォンカ)、コリン・オブライエン(幼少期のウィリー・ウォンカ)、ケイラ・レーン(ヌードル)、パターソン・ジョセフ(アーサー・スラグワース)、マット・ルーカス(プロドノーズ)、マシュー・ベイントン(フィクルグルーバー)、サリー・ホーキンス(ウォンカの母)、キーガン=マイケル・キー(警察署長)、ローワン・アトキンソン(神父)、ジム・カーター(アバカス)、トム・デイヴィス(ブリーチャー)、オリヴィア・コールマン(ミセス・スクラビット)、ヒュー・グラント(ウンパルンパ)、ナターシャ・ロスウェル(パイパー)、リッチ・フルチャー(ラリー)、ラキー・ザクラル(ロッティー)、コブナ・ホルドブルック=スミス(アファブル巡査)、サイモン・ファーナビー(バジル)、エリー・ホワイト(グウィニー)、フィル・ワン(コリン)ほか
映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」解説
この解説記事には映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウォンカとチョコレート工場のはじまりのネタバレあらすじ:起
発明の天才で魔術師でもある若きチョコレート職人のウィリー・ウォンカは船に乗ってとある町へと辿り着きました。ウォンカは亡き母との約束である世界一のチョコレート店を開くため、一流のチョコレート職人が集まる商店街「グルメ・ガレリア」にやってきたのです。
ウォンカはこの町に1軒だけ空き店舗があることを知りましたが、この町は新規開店はおろか夢を見ることさえも禁じられた町でした。
店を開く夢を語ったため警察に罰金を取られ、無一文になったウォンカは仕方なく野宿することにしました。ウォンカはホットチョコレートを取り出して飲もうとしたところ、ティドルズという犬が近づいてきました。ティドルズの飼い主と思わしき男・ブリーチャーはウォンカに寒い中での野宿は無謀だと告げ、ミセス・スクラビットなる人物が経営する宿屋へ連れて行きました。
ミセス・スクラビットはウォンカが金に困っていることを知り、1日に1回1ソブリンで泊まれるという“出世払いプラン”を提案してきました。その場にいた少女ヌードルはウォンカに契約書の中身をちゃんと読むよう助言しましたが、ウォンカは中身をよく読まないまま契約書にサインしてしまいました。
その日はミセス・スクラビットの宿屋に止まったウォンカは、早速翌日から町の路上でチョコを売り始めました。ウォンカは空を飛ぶ“ホバーチョコ”を道行く人々に見せつけ、その様子をヌードルが見つめていました。
しかし、この町でチョコレート店を営む「チョコレート組合」の3人の男、アーサー・スラグワース、プロドノーズ、フィクルグルーバーは突然現れたウォンカを快く思わず、ウォンカのチョコレートにいちゃもんをつけてきました。しかし、ウォンカのチョコレートを食べたスラグワースたちは宙に浮かび上がってしまい、ウォンカのチョコレートは飛ぶように売れました。しかし、警察に通報されたウォンカは営業妨害だと決めつけられ、罰金として売上金全てを奪われてしまいました。
宿屋に戻ったウォンカは、自分が実は極めて不当な契約を結ばされていたことに気づきました。ミセス・スクラビットの契約書には最初に宿に入ったときに飲ませてくれたジンの代金、暖炉の火にあたった代金、廊下や階段の使用料、石鹸やシーツなどの代金など様々な別料金が加算されており、ウォンカは無理やり追加料金として1万ソブリンを請求されてしまいました。
ウォンカとチョコレート工場のはじまりのネタバレあらすじ:承
ウォンカミセス・スクラビットから追加料金は働いて返せと言われ、彼女が経営するクリーニング屋でタダ働きをさせられることとなりました。ウォンカが連れていかれた地下の洗濯場では、ウォンカと同じようにミセス・スクラビットとの不当契約を結ばされた元会計士のアバカス、排水管の会社で働いていた女性パイパー、無口な女性ロッティー、売れないお笑い芸人のラリー、そしてヌードルも強制的に働かされていました。
ヌードル以外の者たちは1万ソブリンの借金を抱えていましたが、孤児であるヌードルは育ててもらった恩義として3万ソブリンの借金を背負わされていました。ヌードルがチョコレートを食べたことがないことを知ったウォンカは彼女のためにチョコレートを作ってあげました。
ウォンカはヌードルに、自分がチョコレート屋を目指すきっかけになったことを打ち明けました。元々魔術師になりたかったというウォンカは、母が貧しいながらもウォンカの誕生日に物凄く美味しいチョコレートを作ってくれたのです。母からグルメ・ガレリアの話を聞いたウォンカはいつかそこで自分の店を開くと決意し、母に美味しいチョコレート作りの秘訣を尋ねましたが、母はウォンカが大人になったら教えると言うのみであり、母は結局秘訣を明かさぬまま病死してしまったのです。ウォンカの手元に残されたのは母が作ってくれたチョコレートのみでした。
ウォンカとヌードルはチョコレートを売って金を作り、ミセス・スクラビットのもとから抜け出す作戦を考え始めました。一方、スラグワースらチョコレート組合は町の警察署長に賄賂を贈り、ウォンカが二度とこの町でチョコレートを作られなくなるようにすることを要求しました。スラグワースはウォンカがミセス・スクラビットの宿屋にいることを突き止めました。
一方、ヌードルはミセス・スクラビットが貴族の権威に弱いことを思い出し、ブリーチャーにミセス・スクラビットは自分に惚れているようだとけしかけ、ブリーチャーに貴族のような恰好をさせました。ヌードルはミセス・スクラビットにもブリーチャーは高貴な家の出身であると嘘をつき、ミセス・スクラビットとブリーチャーはまんまと意気投合して盛り上がりました。
ミセス・スクラビットの監視の目が緩んだことから、ウォンカは犬のティドルズが走る力を利用した洗濯機を発明、アバカスたちの負担を軽減するとともにこっそり洗濯場を抜け出してチョコレートを売りに行こうとしましたが、肝心のチョコレートはオレンジ色の小人に盗まれてしまっていました。
ウォンカは新たにチョコレートを作ることにし、必要なキリンの乳を得るためにヌードルと共に動物園に向かいました。その際、ヌードルはウォンカが文字を読めないことに気づきました。ヌードルはウォンカに、自分はいつか行き別れた母と再会して大好きな本が大量にある家で暮らしたいという夢を語りました。
洗濯場に戻ろうとしたウォンカとヌードルでしたが、警察署長に見つかってしまいました。ヌードルを逃がしたウォンカは警察署長からこの町でチョコレートを売るなと脅されました。
ウォンカとチョコレート工場のはじまりのネタバレあらすじ:転
アバカスたちはかつて1週間だけスラグワースの会計士をしていたことがあり、スラグワーズらチョコレート組合は町のチョコレートの売上を独占していること、その証拠である裏帳簿の存在をウォンカに教えました。スラグワースらのチョコレートは薄めたものであり、浮かせた何万リットルにもおよぶチョコレートは聖ベネディクト大聖堂の地下に貯め込んでおり、500人もの修道士が厳重に警備しているとのことでした。
ヌードルはウォンカに少しずつ文字を教えてあげることにしました。普段は無口なロッティーは元々電話交換しであり、話すことに飽きたことから喋らなくなったことが判明しました。アバカスたちはウォンカに協力することにし、警察の目を逃れるために神出鬼没で町に行ってゲリラ的に売る計画を立てました。
ウォンカは様々な魔法をかけたチョコレートを町で売りさばき、人々はウォンカのチョコレートを買い求めました。警察が来そうになると、ウォンカはパイパーの手引きでマンホールの下の水路に逃げ込みました。スラグワースらチョコレート組合の売上が下がるのと正反対にウォンカはどんどん利益を上げていきましたが、やがて警察署長はウォンカがマンホールから逃げていることを突き止めてしまいました。
そんなある夜、ウォンカの部屋にあのオレンジ色の小人が侵入してきました。ウォンカに捕まった小人はルンパランドという島の出身であるウンパルンパと名乗り、以前にこの島を訪れたウォンカがカカオ豆を持ち去ってしまったために(ウォンカはそのことをすっかり忘れていました)カカオの見張り役だったウンパルンパは責任を取らされて島を追放されてしまい、戻るためにはウォンカに取られた分の1000倍のカカオを取り戻さなければなりませんでした。そのためにウンパルンパはウォンカのチョコレートを盗んでいたのであり、話し終えたウンパルンパはその場から脱走しました。
スラグワースはミセス・スクラビットやブリーチャーに接触し、ある計画を持ちかけました。一方、そんなことも知らぬウォンカと仲間たちはグルメ・ガレリアの空き店舗を1週間だけ借りる手筈を整え、遂に念願のチョコレート店を開くこととなりました。開店の日、店は沢山の客で大繁盛しましたが、チョコレートを食べた客たちの体に続々と異変が起こり、髪や髭がぼうぼうと伸び、全身が緑に変色してしまいました。ウォンカは何者かがチョコレートに毒を混入させたことに気づきましたが、客の怒りは収まらず、店は大騒ぎの末に火災に見舞われてしまいました。
せっかくの店を台無しにされ、落胆するウォンカの前にスラグワースらチョコレート組合が現れました。スラグワースたちはアバカスたちの借金を帳消しにして解放することと引き換えにウォンカに二度とこの町でチョコレートを作るなと要求、船でこの町を出ていくよう取引を持ちかけました。取引を了承したウォンカは仲間たちに何も告げずに船に乗り込みました。
ウォンカが乗った船にはウンパルンパも乗っていました。ウォンカはスラグワースと取引成立の握手をした際に手についた指輪の紋章の跡がヌードルの持っているものと同じだと気づき、町に引き返すことにしましたが、船には爆弾が仕掛けられていました。船は爆発し、スラグワースたちはウォンカが死んだものだと喜びましたが、ウォンカとウンパルンパは間一髪で脱出していました。
ウォンカとチョコレート工場のはじまりの結末
ミセス・スクラビットはスラグワースとの取引を受けてアバカスら4人の借金を帳消しにして解放していましたが、ヌードルだけは解放されませんでした。町に舞い戻ったウォンカはアバカスたちと協力してヌードルを助け出し、団結してチョコレート組合の不正を明るみにすることにしました。
ウォンカと仲間たちはチョコレート組合の裏帳簿がある聖ベネディクト大聖堂に忍び込み、ウォンカが作った魔法のチョコレートを駆使して見張りの修道士たちを巻きました。騒動の最中にウォンカとヌードルは地下室に潜入し、裏帳簿を発見することに成功しましたが、そこにスラグワースがチョコレート組合を引き連れてやってきました。
実はヌードルはスラグワースの姪だったのです。スラグワースはヌードルの父である自らの弟が死んだ際に遺産を独り占めし、弟の妻(ヌードルの母)を追放したあげくヌードルを捨てたのでした。
ウォンカとヌードルは地下タンクに押し込められ、チョコレートを注ぎ込まれて溺れされられそうになりました。ウォンカは最後の頼みとして、自分が作った最高傑作のチョコレートをオレンジ色の小人(ウンパルンパ)に渡してほしいと頼みましたが、スラグワースたちはそのチョコレートを食べてしまいました。
ウォンカとヌードルは間一髪で駆け付けたウンパルンパに助けられました。その際、大量のチョコレートがタンクから排出され、まるで噴水のように地上へと吹き出しました。人々はチョコレートに大喜びし、ウォンカは大切なのはチョコレートではなく、人々と分かち合うことこそが母の教えであることに気づきました。
裏帳簿が明るみになり、逃げようとしたスラグワースでしたがチョコレートの魔法によって浮かび上がり逃げられませんでした。スラグワースらチョコレート組合、癒着していた警察署長、ウォンカのチョコレートに毒を混ぜた実行犯であるミセス・スクラビットとブリーチャーは警察に逮捕されました。
ウォンカは母の形見であるチョコレートをヌードルや仲間たちで分け合って食べました。ヌードルはロッティーの協力を得て実母の居場所を突き止め、図書館で住み込みで働いていた母と再会を果たしました。アバカスたちはそれぞれの我が家へと戻っていきました。
ウォンカは命の恩人だとウンパルンパにチョコレートを渡し、島に帰ろうとするウンパルンパにチョコレート製造の味見部門を担当してほしいと頼みました。そしてウォンカとウンパルンパは売りに出されていた古い城を見つけ、そこをチョコレート工場にすることを思いつきました。
以上、映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のあらすじと結末でした。
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