スウィンダラーズの紹介:2017年韓国映画。詐欺師を専門に騙すジソン。ジソンの父は8年前、韓国を揺るがすマルチ商法詐欺事件の主催者チュ・ドゥチルに騙されて殺されています。死んだと報道されていたドゥチルが生きていると知ったジソンは、父の復讐の為やり手のパク検事にドゥチルを捕まえる協力を求めます。韓国で実際に起きた巨大マルチ商法詐欺事件を題材にして作られた、サスペンス作品です。
監督:チャン・チャンウォン 出演者:ヒョンビン(ファン・ジソン)、ユ・ジテ(パク・ヒス)、ペ・ソンウ(コ・ソクトン)、パク・ソンウン(クァク・スンゴン)、ナナ(チュンジャ)、アン・セハ
(キム課長)ほか
映画「スウィンダラーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スウィンダラーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「スウィンダラーズ」解説
この解説記事には映画「スウィンダラーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スウィンダラーズのネタバレあらすじ:起
2008年、韓国を揺るがすマルチ商法詐欺事件が起こります。主催者のチャン・ドゥチルの被害に遭った人は多く、マルチ商法の親になっていたテドンは追い詰められて飛び降り自殺します。
そのころ、詐欺商法の奴らを騙しては金品を盗んでいたジソン。ジソンの父は「最後の仕事だ」と言って、チャン・ドゥチルの偽造パスポートを作って出て行きます。やがてジソンの父は、首つり自殺死体で発見されます。その後しばらくして、海外へ逃亡したドゥチルの死亡が確認されたというニュースが流れます。
8年後、ドゥチルから賄賂を受け取っていたとされるキム署長を、パク・ヒス検事が追い詰め逮捕します。記者会見では、ドゥチルが生きていると言う情報を記者から聞かされます。パク・ヒス検事は検事総長らの汚職のしりぬぐいをするため、キム署長を逮捕し終わらせます。つまり全員がグルでした。そんな時、ドゥチルの手下とされる詐欺師のイ・ガンソクが逮捕されます。
ガンソクは「チェ・チャンシクと名乗る老人に騙されて1億ウォンやられた」と言います。話を聞いたパク検事が監視カメラを見ると、チェ・チャンシクに変装していたのは、ジソンだとわかります。ジソンが詐欺師を専門に騙す詐欺師だという事を知ります。
パク検事は部下のコ、キム、チュンジャを呼び、ジソンを追い逮捕します。ジソンはパク検事に「ガンソクはドゥチルを呼び出すためのオトリだ。ドゥチルは生きている。4年前、奴を追ってタイに行き、奴に捕まった。どうにか逃げてきたけれども、今度会ったら奴を殺す」と言ったのです。
スウィンダラーズのネタバレあらすじ:承
民衆に訴えかけるソンミン党の大統領候補のソン・ヨンジャ。演説会が終わると、側近らと集り、その中にパク検事もいます。パク検事は、ソン議員に「ドゥチルは生きている、奴を消しましょうか?」と話します。ソン議員は「この件は消し去ってくれ」と言います。
自分がいいように利用されていると感じたパク検事はジソンを問い詰めます。ジソンは「オレの父がドゥチルに殺された」と教えます。パク検事は「ドゥチルを捕まえよう」と持ちかけます。ジソンは「最後はオレに殺させてくれ」と条件を言います。
話がまとまり、コ、キム、チュンジャが呼ばれ、パク検事が説明します。コが一人反対しますが、ジソンが「オレの考え通りにやってもらう」と押し切ります。ジソンはコと一緒にガンソクのいる留置場に入り芝居をうちます。土地と金の話をすると、早速ガンソクがのってきます。
釈放後、パク検事の手配で偽の事務所と社員を構えるジソンにガンソクが接触してきます。ジソンは「カジノ経営を進めるために10億ウォン必要だ、利益は80%ある」と持ちかけます。疑うガンソクに「ならいい、他をあたる」とジソンが揺さぶると、ガンソクは金の工面に奔走します。誰も貸してくれない事からガンソクはドゥチルのいる場所に電話をします。
少ししてドゥチルが電話に出たのです。会話を盗聴していたパクの顔色が変わります。そしてドゥチルの代理としてスンゴンがやってきます。ジソンの話にスンゴンは疑いを持ち、話は決裂します。
次の手はチュンジャです。女に弱いスンゴンに色仕掛けでチュンジャが迫り、ホテルの部屋を長時間不在にすると、その間にキムが部屋に色々なものを仕掛けます。そんな時、ジソンは「タイに行ってくる」と言って出て行きます。
スウィンダラーズのネタバレあらすじ:転
スンゴンが部屋に戻りテレビをつけると、偽ニュース番組が流れドゥチルの目撃情報が流されます。慌てたスンゴンがドゥチルに電話すると、ドゥチルは「韓国タワーで会おう」と言って電話を切ったのです。会話を盗聴していたパク検事らはいきりたちます。そしてスンゴンを尾行し韓国タワーへ向かいます。
ドゥチルと会うスンゴン。やがて二人は「インチョンで会おう」と言って別れドゥチルは歩き出します。遅れてやってきたパク検事らは、走って追いかけますが結局見失ってしまいます。
タイにいるはずのジソンが、ソウルでチェ記者と会っていると言う情報がパク検事に入ります。チェ記者はドゥチルの賄賂リストをジソンに渡し「それは偽物だ、本物はドゥチルとパク検事が持っている」と言います。この賄賂リストこそ、ドゥチルが国家を動かす大物たちを手玉に取った重要文章です。実はパク検事もドゥチルとつながっていて、8年前ジソンの父を殺させたのも、そして海外へドゥチルを逃がしたのもパク検事だったのです。
ジソンは「インチョンでスンゴンがドゥチルと会う。その時ドゥチルを殺す」とパク検事に言います。パク検事はコに「インチョンで相撃ちに見せかけてジソンを殺せ」と命じます。インチョンでスンゴンと会うドゥチル。ドゥチルは「3000億ウォン浄化してくれ」とスンゴンに頼みます。スンゴンは「適任の男がいます」と答えます。この会話を盗聴したパク検事はジソンとコに無線で「撤収しろ」と命じます。
戻った二人にパク検事は「金が先だ、金を奪ってからドゥチルを殺せ」言います。ジソンは「金の30%と賄賂リストを渡せ」と言い、パク検事が納得すると、ジソンは「30%は君たち3人にやる」と言います。パク検事は3000億ウォンの話をソン議員に話します。
スウィンダラーズの結末
先に半分の賄賂リストを受け取ったジソンは、それをチェ記者に渡します。チェ記者はスクープとしてマスコミにリークします。テレビで報道されますが、小物ばかりでパク検事は動じません。
スンゴンが300億ウォンの証書の換金をジソンに頼んできます。そして「換金で来たら残りの2700億ウォンも頼む」と言います。ジソンの動きに警戒感を強めたパク検事は、ガンソクを瀕死にさせ白状させます。そしてガンソクを操っていたのがジソンだと知ると、ソン議員や側近らから300億ウォン脅して出させます。そしてジソンがスンゴンに300億ウォンの現金を渡し、2700億ウォンの証書を受け取った時点で拉致し暴行をします。
ソンゴンが300億ウォンの現金と共に消えます。暴行を受けるジソンにスンゴンから電話が入ります。「ドゥチルは検事総長らと一緒にいる」と言って電話を代わるソンゴン。そして2700億の金の取引にある港を指定してきます。パク検事は、ジソンにドゥチルを殺させることにし暴行を止めます。ジソンは、コ、チュンジャ、キムにパク検事が自分の父を殺したことを教え協力を求めます。
パク検事は2700億ウォンの証書を世話をしている男に換金しろと持ちこみます。港に着いたジソンらでしたが、ジソンがいなくなります。その時パク検事に「証書は全部偽物だ」と連絡が入ります。そこへスンゴンとドゥチルが入って来ます。そしてドゥチルが帽子を取ると、それはジソンでした。ジソンはドゥチルに変装し、声色まで使って騙していたのです。さらにコもスンゴンもドゥチルのマルチ商法の被害者で、パク検事がドゥチルを逃がしたことを知って、3人は初めから組んでいたのでした。
そしてソン議員を連れて来ると、パク検事とソン議員が言い争いになりすべてを暴露します。そこへ警察が乗りこみ全員を逮捕します。この様子は、全てネットで中継されていたのでした。釈放されたジソンを待っていたのはコ、キム、チュンジャ、スンゴンでした。5人は最後の男ドゥチルを捕える決意をしたのです。
以上、映画「スウィンダラーズ」のあらすじと結末でした。
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