アイ・アム・マザーの紹介:2019年オーストラリア映画。人類滅亡後、人類復活システムが自動で起動します。そしてロボットが胎児から人間を育てるプログラムがスタートします。このシステムで育てられた娘が、ロボットである母と暮らしながら、生き延びた人間の女を助けたことで、女と逃げるか母とこのままいるかの選択を迫られます。人類滅亡後の世界を描いたSF作品で、登場人物はロボットと女性二人のみ。狭い空間の中で繰り広げられる、人間とロボットの葛藤を描いています。
監督:グラント・スピュートリ 出演者:クララ・ルガアード(娘)、ローズ・バーン(母親の声)、ヒラリー・スワンク(女)ほか
映画「アイ・アム・マザー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アイ・アム・マザー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アイ・アム・マザー」解説
この解説記事には映画「アイ・アム・マザー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アイ・アム・マザーのネタバレあらすじ:起
人類滅亡後0日。完全に閉鎖された建物の中でドロイド(AIロボット)が女の子の赤ちゃんを育て始めます。成長するにつれ、ドロイドは女の子の事を娘と呼び、自分の事は母と呼ばせます。やがて成長した娘は母に「何故私は一人なの」と聞きます。母は「母親には勉強が必要だ」と言って、これから育てようとするたくさんの胎児を見せました。
母は娘の成長の合わせ、テストを始めます。母は「前回より成績が良くないとダメ」と言って教育を続けます。好奇心の強くなった娘は、建物の外が気になりはじめ、母に聞きます。すると母は「外は病原菌がいっぱいで、感染者だらけで危険」と教えます。
38年後、誕生日を迎えた娘は、母から服をプレゼントされます。しかし服より外の事が気になる娘は、母の目を盗んで外に通じる2重扉の一つを開けてしまいます。防護服を構えてドアの外に出ると、もう一つのドアの向こうで助けを呼ぶ女の声がします。慌てた娘は、防護服を置き、中に入り一番目の扉をしめた後、外へ通じると扉を開けます。
すると「撃たれた」という女がよろけながら入って来ました。その時、警報が鳴ります。反応した母が走って来ます。娘は女に、扉の縁に隠れるように言います。
アイ・アム・マザーのネタバレあらすじ:承
母からは女が見えず、娘は母に謝りながら部屋に戻ります。そして母が部屋に戻ると、娘は女を見に行きます。娘は倒れていた女から銃を取り機械室に隠れさせ、薬を取りに行きます。物音に気付いた母が調べに回っているのをかわし、機械室へ戻ります。
女は「ドロイドに撃たれた、銃を返せ」と迫ります。そこへ母がやって来ます。娘が「お母さんよ」と言うものの、女は「ドロイドだ!」と言って母に発砲したのです。しかし母は銃弾をくらっても平気で、逆に銃を奪いって女を気絶させます。
娘は母に「あの人を助けて」と頼みますが、母は「女がここが安全だと認識するまでダメだ」と言います。そして母は「ここは人間が作ったもの、人類が滅亡すると人類復活システムが起動し、私が人間を育てるロボットなの」と教えます。
娘はどうにか女を納得させ、女を治療します。女は娘に「ここから逃げよう」と誘います。母に呼ばれた娘はテストを受けます。今までで最高の得点を出したことで、母から「ご褒美として弟か妹を選びなさい」と言われます。娘は男の胎児を選び、成長器へ移します。
アイ・アム・マザーのネタバレあらすじ:転
娘は女に「あなたの銃の弾と、体内の弾が一致した」と言います。女は「見て確認したか?」と聞きます。母の話をそのまま伝えた娘は、母が充電中にスペアの母の手を持ち、機密庫へ向かいます。
母の手によってロックが解除され、銃弾を調べます。それは明らかに別物でした。さらに母が育てたと思われる子供のデータディスクが見つかります。調べると、母は子供を育て思い通りに成長しないと殺していたのでした。
娘は見たことを女に伝えます。「一緒に逃げよう」と言う女に「弟も連れて行く、母が充電中なら逃げ出せる」と言ったのです。翌朝、逃げる準備をする娘を、母が部屋に閉じ込めます。そして母は女の部屋に行き、昨夜の会話を再生します。部屋での会話は全て録音されていたのでした。
母は女を殺そうとします。娘は強化ガラスを凍結ガスで凍らせて割ると、女を助けに行きます。すると女は娘の喉にナイフをあて「ここから出さないと娘を殺す」と脅し、二人は外に出ました。荒れ果てた大地には偵察機が飛んでいます。二人はコーン畑に逃げ込み、海沿いの女の家に入ります。
アイ・アム・マザーの結末
家はたくさんあるものの人がいません。「ほかの人たちは?」と聞く娘に、女は「私しかいない、皆いなくなった」と言います。娘は「お母さんのところへ帰ろう」と言います。
「何か食べてから考えよう」と言う女を残し、娘は建物へ帰ります。入り口には多くのドロイドが待ち構えています。中に入った娘は斧を持って母と向き合います。弟を抱いた母が「弟を抱きたいでしょう、両手を出しなさい」と言います。
弟を抱いた娘に「私は、よりよい人間を育てる為のロボットだ」と言います。娘は「人類を滅亡させておいて、期待どおりにならなかった子供を殺したのね」と言って、弟を連れ逃げようとします。すると母は「私も外にいるドロイドも全て私、一人が皆を操っているの。ここに居るか、逃げるか自分で決めなさい」と言いました。
娘はドロイド専用の銃で母を撃ちます。母はそのまま倒れてしまいます。別のドロイドが女の家に行き「あなたが生き続けている理由を教えて」と言います。その声は母の声でした。娘は、今度は自分が母になって育てようと、胎児の部屋に向かったのでした。
以上、映画「アイ・アム・マザー」のあらすじと結末でした。
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