ケープタウンの紹介:2013年フランス映画。南アフリカのケープタウンを舞台に、麻薬に絡んだ犯罪組織と、それで利益を得ようとする権力者たちに立ち向かう刑事たちの様子を描いたサスペンス作品です。観光地ながら、裏に回ると治安が悪く南アフリカで群を抜く殺人率のケープタウンの裏側をえぐるように表現しています。
監督:ジェローム・サル 出演者:オーランド・ブルーム(ブライアン・エプキン)、フォレスト・ウィテカー(アリ・ソケーラ)、コンラッド・ケンプ(ダン・フレッチャー)、ジョエル・カイエンベ(ジーナ)、インゲ・ベックマン(ルビー)、ティナリー・ヴァン・ウィック・ルート(クレア・フレッチャー)、ランドール・マジエット(キャット)ほか
映画「ケープタウン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ケープタウン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ケープタウン」解説
この解説記事には映画「ケープタウン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ケープタウンのネタバレあらすじ:起
2013年ケープタウンでは子供の失踪が相次いでいます。そんな時、植物園で若い女性の惨殺死体が発見されます。アリとブライアンが現場に駆けつけ、所持品からジュディス・ボタだと判明します。
元ラグビー選手の父親に会いに行きます。話を聞くと「ジュディスはここにいるニコールの娘と一緒だと言っていた」と言います。署で調べた結果、ジュディスがレンタルビデオのカードをニコールに貸していて、ジュディスは生きていました。殺されたのはニコールの娘だったのです。現場を調べると、麻薬の袋が見つかります。検視結果は、性交渉をした後があるが、レイプではない事がわかります。
この事件のチームにダンが入ることになります。ダンの家でBBQが開かれ、アリとブライアンが呼ばれます。ダンには妻のクレアと子供が二人います。ブライアンはルビーと離婚して、一人息子・デヴィットの養育費も払っていない状態です。さらにデヴィットからは「おじいちゃんの墓石を作れ」と言われています。アリは母と二人暮らしで、アリには金を払って愛し合う女性がいました。
ニコールの携帯電話から、同じクラブに頻繁に行っていることがわかり、アリが訪ねます。ダンサーのジーナとよく話していたらしく、聞いてみると「死んだ日もやってきて、ヤクの売人のスタンと話していた」と言います。
ケープタウンのネタバレあらすじ:承
スタンの居場所を調べた結果、ミューゼンバーグ海岸で見かけると言う情報が入り、アリ、ブライアン、ダンの3人が向います。ここは麻薬の密売地帯として有名で、早速2つの小屋を見つけます。
アリとダンが二人で組み、ブライアンが単独で聞き込みに行きます。ブライアンが小屋の女と話している時、アリが倉庫に大量の武器が置かれているのを見つけます。すると、売人たちはアリを捕まえ、耳にナイフを突き立てます。そしてダンの手首を切断し、首を切り裂いたのです。ブライアンが走って来て売人たちを射殺します。アリのナイフを抜き銃撃します。そのころスタンはボスであるキャットに呼び出されていました。病院では、ダンが亡くなりクレアが泣きじゃくりながらブライアンとアリにくってかかっています。
アリはキャットに会いに行き、スタンの事を聞きますが「知らない」のいってんばりです。ニコールから検出された麻薬から新種の薬物が見つかったと報告が入ります。検査技師は、その薬物をモルモットに与えた実験を見せます。モルモットは狂暴になるものや、自殺するものまでいました。
キャットの手下たちに暴行を受けるスタンは、「あの女がヤクをやってSEXした。その後、狂暴になり殴りかかってきたので頭に来て殺した」と言います。
署のジャネットから「海辺に大きな家がある、8か月前に売買されたけど誰も住んでいないみたい」と知らされ、ブライアンが向います。中に潜りこむと誰も住んだ形跡がないものの、ニコールが持っていたヤクの袋が落ちています。家を出ると、馬に乗った美人のタラに会います。タラは「黒い4WDがよく来ていた」と教えます。ブライアンは「署で詳しく聞きたい」と言って別れます。
ケープタウンのネタバレあらすじ:転
アリがヒューム管の中で自殺している少年・サイモンを見つけます。アリがいつも気にかけていた少年であったため、サイモンのかかっていた医師に話を聞くと「不良とつるんでいたが、何故自殺したんだ」と逆に聞いてきます。アリは「ヤクのせいだ」と答えます。
ケイト・モンゴメリーの死体が海岸で見つかります。体にBAZOKARAとナイフで刻まれています。ケイトの爪からスタンのDNAが見つかり、犯人と断定されます。アリは「スタンは自分と同じズール族だ」と言います。
その後、署にスタンの首が送られてきます。署長は「犯人はスタンだ。これで捜査は終わりだ」と言います。アリは「字も書けないスタンがBAZOKARAの文字は書けない」と反論しますが聞きいれてもらえません。
ブライアンがタラを署に呼び照合の結果、4WD車の車種がわかります。ジャネットが調べると、『DPS』という警備会社の所有だとわかります。更にオパーマン博士のダミー会社から、定期的にDPSに金が振り込まれていることも見つけます。オパーマンは黒人だけを殺す薬を政府の要請で開発していた男です。その薬を子供を使って治験していたのではないかとアリが推理します。
そのころ、海岸の一軒家でヤクを売っていたのがスタンだったと判明します。スタンは小遣い欲しさにオバーマンの新薬をニコールとケイトに売って、二人は犠牲になったのでした。
ブライアンがDPSに行って、社長で元軍人のフランクに会い、様子を伺います。その夜ブライアンがDPSに、アリがキャットのアジトに忍び込みます。
ケープタウンの結末
ブライアンはDPSの会社内で、あの薬を見つけます。持ち帰ったデータからは、手なづけた子供たちを使った治験の様子が記されています。一方アリがキャットのアジトに着くと、すでにキャットが関係者を殺して逃げた後でした。ジャネットはコバン製薬からオパーマンに金が振り込まれていることを見つけます。
死んだ子供たちが豚のエサにされていたことを突き止め、アリが向かうとそこにはボランティアの女性とアリの母が殺されていました。たまたま居合わせただけで殺された母の姿を見たアリの怒りが爆発します。
元妻のルビーからブライアンに呼び出しがかかります。家に行くとルビーと婚約中の歯科医が、フランクらに拉致されています。金で解決しようと歯科医が話をもちかけます。しかし自分だけ助かろうとした歯科医は射殺されてしまいます。その隙に、ブライアンが銃撃し、ルビーを助けます。
オパーマンやキャットがナビミアの砂漠にいる情報をもらい、アリが一人で乗りこみます。オパーマン、フランク、キャットらがいて、アリは手下を射殺しながら中に入ります。追ってきたブライアンも加勢し激しい銃撃戦になります。アリがキャットを殺し、外へ逃げたオパーマンを走って追いかけます。ブライアンはフランクを銃撃し逮捕します。
砂漠を逃げるオパーマンをアリが追い続けます。やがて力尽きて倒れたオパーマンをアリが何度も殴って殺します。ブライアンはヘリで捜索中にアリを見つけます。アリは座り込んで死んでいました。事件が解決したブライアンは、アリと自分の父の墓石を頼みました。
以上、映画「ケープタウン」のあらすじと結末でした。
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