ハート・オブ・ザ・ハンターの紹介:2024年南アフリカ映画。引退した凄腕の殺し屋ズコに、大統領情報局の元局長クラインからムティマを大統領候補から引きずりおろそうと誘われます。きっぱり断ったズコでしたが、クラインの死によって自分が狙われる立場になってしまいます。やがて婚約者のマリメが拉致されると、ズコは昔のように殺し屋に戻って動き出します。政府の黒い陰謀に巻き込まれる元殺し屋を描いた、南アフリカのサスペンスアクション作品です。
監督:マンドラ・デューベ 出演:ボンコ・コーザ(ズコ・クマロ)、コニー・ファーガソン(モレボゲン・クウェナ)、ティム・セロン(タイガー・デクラーク)、マササ・ムバンゲニ(マリメ・マンビ)、ニコール・フォーチュイン(ナレディ・グメデ)、シサンダ・ヘナ(ダザ ムティマ)、ディオン・クッツィエ(マイク・ブレスラー)、ワンダ・バンダ(アリソン・バロイ)ほか
映画「ハート・オブ・ザ・ハンター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハート・オブ・ザ・ハンター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ハート・オブ・ザ・ハンター」解説
この解説記事には映画「ハート・オブ・ザ・ハンター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハート・オブ・ザ・ハンターのネタバレあらすじ:起
大統領情報局(PIA)の局長モー(モレボゲン・クウェナ)の指揮の元、民間軍事会社イングエのタイガーらの部隊が、元PIA局長のジョニー・クラインの自宅を包囲しています。やがてモーの突撃命令が出て、タイガーらが侵入し中にいた男性を射殺します。しかし殺した男はクラインではありませんでした。
そのころクラインは、2年前に足を洗った殺し屋ズコを訪ねていました。「ムティマ副大統領が大統領になるのを阻止しよう」とズコに話しますが、ズコは「オレはもうやめたんだ」と断ります。ズコは恋人マリメと婚約して、マリメの幼い息子パカと留守番をしていたのです。クラインの殺害に失敗してムティマに叱責されたモーは、部下のベスとナレディに「これは罠よ」とつぶやきます。
ムティマは自分の汚職を暴こうとしてクビにしたクラインが、自分を殺害する計画をたてているという情報を耳にしたことで、モーにクラインの殺害を命じていたのです。PIAは街の監視システムを使ってクラインの足取りを追っています。クラインはすぐ見つかり、カメラが追って映像を映し出します。
やがてクラインは自動車販売会社で働いているズコに会いに行きます。ズコは「またあんたか、おれはもうやめたと言っただろう」と言います。クラインは「もう遅い、おれは監視されていて、ガンでもうすぐ死ぬ。マセルに行って長老に会ってくれ。記者のブレスラーが手伝ってくれる」とズコのポケットに何かを入れたのです。
ハート・オブ・ザ・ハンターのネタバレあらすじ:承
モニターを凝視していたモーらはこの行動を見逃しません。すぐさまタイガーに連絡して追いかけさせます。クラインは車に乗り込んで逃げます。しかしすぐタイガーらの車に追いつかれ工事中の橋の上で追いこまれます。クラインは自分で頭を撃って橋から転落します。
ズコはポケットの鍵でコインロッカーを開けに行きますが、すぐPIAのメンバー二人につかまります。ズコは2人を殴り倒して無線機と銃を奪って逃げます。やがてニュースでクラインの死を知ったズコは、マリメに電話して「少しの間、街を離れる。必ず戻ってくるから」と言います。記者のブレスラーはクラインの死を知って慌てます。
一方PIA内部では、ナレディが誰かと電話で「想定外のことが起きた、もう無理かもしれない」と話しています。ナレディはクライン側の人間だったのです。この様子をベスが見ていて、モーに「ナレディは怪しい」と教えます。ズコはコインロッカーからファイルを持ち出し、指定された場所のバイクに乗って走り出します。砂漠の中でファイルを見るとムティマの内幕を暴露する内容でした。
ブレスラーは新人女性のアリソンと協力してクラインの事を調べます。PIAの局長だったクラインでしたが、ムティマが副大統領になってから職を解かれ配置転換を繰り返されています。やがてムティマは弱みを握ったモーを局長にして、反対勢力を次々クビにしていったのです。
ハート・オブ・ザ・ハンターのネタバレあらすじ:転
クラインが死んだことで、モーはズコを追います。モーはズコの婚約者マリメを拉致させます。マリメから情報を聞き出そうとしますが、マリメはズコの過去を知らないため、何も話せません。ナレディは隙を見てマリメに「私は仲間だから安心して!逃げる準備をするのよ」と話します。その後ナレディはズコに電話してマリメが捕まっていることを教えます。二人は元同僚だったのです。
やがてベスによってナレディの素性がバレて拉致されます。しかしナレディは男を殴り倒して、マリメを連れて逃げます。ビルの屋上を飛び渡ろうとしてマリメが転落死してしまうのです。丁度取材に来たブレスラーとアリソンは、PIAの職員から「容疑者が自殺した」と聞かされます。モーは部下に「マリメの子供パカを捕まえろ」と命じます。
一方ズコは居場所を特定され、砂漠の道路をイングエによって包囲されます。タイガーらが待ち受ける中、ズコは火薬を爆発させて検問を突破します。マセルに着いたズコは長老から大きな剣を渡されます。長老は「お前は、かつてこの地に存在した英雄の生まれ変わりだ」というのです。
モーは反体制派の大物タンディに会います。最初は話を渋っていたタンディでしたが、やがてムティマの汚職を暴露しモーにまで罵声を浴びせます。怒ったモーはタンディを鉄の棒で殴り殺してしまったのです。
ハート・オブ・ザ・ハンターの結末
ナレディはプレスラーに会って、ムティマの汚職の事実を伝え、証拠のファイルの存在を教えます。ズコはモーに電話してマリメの安全を確認します、しかしモーはマリメの死とパカの拉致を教えたのです。ナレディらと合流したズコは怒り狂って、ナレディに「君のせいだ」と詰め寄りますが、やがて落ち着きます。ナレディは「モーがムティマの隠れ家に頻繁に出入りしている。パカはそこにいるはずよ」と言うと、ズコはすぐさま武装して向かいます。
ズコは隠れ家に侵入し取り巻きたちを次々殺します。そしてムティマに銃を突き付けて拷問します。モーに電話して「パカを連れてこないとムティマを殺す」と脅します。そこへタイガーらのイングエがやって来ます。ズコはメンバー達を次々殺すと、剣を持ったままタイガーと対峙します。タイガーは銃を捨てて同じように剣で戦います。そしてズコがタイガー二トドメを刺そうとした時、モーがパカを連れてやって来ます。
モーがパカに銃を突きつけるとズコは剣を捨てます。それを見ていたムティマは「ズコを殺せ」とモーに命じます。しかしモーはムティマを射殺したのです。そしてズコに銃口を向けた時、ナレディがモーを射殺します。ナレディはそのままタイガーを殺そうとしますがズコが止めます。
ムティマとモーの死後、ブレスラーによってファイルを暴露され、ムティマ派の要人たちは全て退陣します。ズコはパカを車に乗せ「農場をやろう」と話しながら帰ります。助手席にはマリメの幻影が見えていました。
以上、映画「ハート・オブ・ザ・ハンター」のあらすじと結末でした。
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