キル・ミー・ダーリンの紹介:2024年ポーランド映画。1億9000万円相当の宝くじが当ったナタリアとピアトル夫婦。結婚5年目で倦怠期を迎えていた二人ですが、これを機に、お互いがお金を独り占めしようと殺されると思いはじめます。結婚5年目の夫婦が、お互い殺されると思いこんで向かったリゾートホテルで巻き起こすドタバタコメディ作品です。
監督:フィリップ・ジルバー 出演:ヴェロニカ・キションシキエヴィチ(ナタリア)、マテウシュ・バナシュク(ピオトル)、アグニェシュカ・ヴィエンドウォシャ(アガタ)、ピョートル・ログツキ(ウカシュ)、パウリーナ・ガウォンスカ(グダマラ)、ミロスワフ・バカ(ボクダン)、ピョートル・ゴンソフスキ(社長)ほか
映画「キル・ミー・ダーリン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キル・ミー・ダーリン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キル・ミー・ダーリン」解説
この解説記事には映画「キル・ミー・ダーリン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キル・ミー・ダーリンのネタバレあらすじ:起
5年前に熱烈なプロポーズを受けて結婚したナタリア。夫のピアトルの趣味が節約で、旅行にも連れて行ってくれず、たまの外食も無料券だったりして、家のローンは完済しているものの不満のくすぶる毎日が続いています。
ナタリアが務める広告会社は、社長が男尊女卑でナタリアと同僚のアガタはいつも冷や飯を食わされています。ピオトルは生命保険会社に勤めていて、元恋人で上司のグダマラから賞与の凍結を言い渡されます。グダマラはその代わりにと言って、新しいプロジェクトリーダーの任命と妻のナタリアの生命保険証書を渡します。
家に帰ってもぎくしゃくする二人は、寝室とリビングに別れて寝ます。そんな時、ピオトルが大声を上げます。ナタリアが慌てて降りていくと、「食事の帰りに買ったスクラッチくじで一等の500万ズロチ(約1億9千万円)が当たった」というのです。二人は寝るのをやめてワインで乾杯して騒ぎます。
翌朝、ピオトルが「お金は投資しよう、利益で新しい家を買おう」とせこい事を言うのです。そんな言葉は無視して会社に行ったナタリアは社長に今まで溜まっていた文句をぶちまけて辞表を出します。心配するアガタに「500万当たったから、夢のカフェをやるわよ」と誘います。そしてナタリアは世界各国へ旅行する夢を描き、ブランド品を買いあさり、さらにはカフェの物件を契約して帰りました。
キル・ミー・ダーリンのネタバレあらすじ:承
リビングではピオトルが受け取ってきた賞金をテーブルいっぱいに並べて数えています。ナタリアがブランド品をカードで買った事と、カフェの賃貸契約をしてきたことを話すと、「金利と家賃がもったいない」と言われます。
ナタリアが「3分の2は私のものよ」と言うと、ピオトルは「金を銀行に預けたら収入とみなされて税金を取られる、金庫を買っていれよう」と言って、隣の老人ボクダンに相談します。ボクダンは仕事柄、中型の頑丈な金庫を用意して収納にはめ込みます。
機嫌のいいピオトルは、壊れていた洗面台のコンセントを修理します。ナタリアがドライヤーを差しこんで電源を入れるとショートして感電してしまいます。翌日、アガタに会って感電の話をすると「旦那に殺されるわよ、お金を一人占めしようとしているわ」と言います。
その後、レストランで食事をしているとピオトルとグダマラが入って来ます。アガタはスマホで二人の会話を盗聴します。ナタリアはあえて二人に挨拶に行きます。するとグダマラは「今度、ホームパーティーをやろう」と言います。グダマラがピオトルに「二人で頑張るのよ」と言う録音を聞いたアガタは「やっぱりあなたを殺そうとしているわ」とナタリアに言います。そして自分にかけられた生命保険の証書を見つけます。
ナタリアはベッドに包丁を隠して寝ます。ナタリアが寝返りをうった時、包丁が落ちてピオトルが気付きます。ピオトルはこのことを親友のウカシュに話します。ウカシュは「嫁さんに殺されるぞ、お金を独り占めしようとしている」と言いました。
キル・ミー・ダーリンのネタバレあらすじ:転
ピオトルはグダマラからプレゼントされたリゾートホテルのチケットを見せて「旅行に行こう」とナタリアを誘います。ナタリアは喜んで出発しますが、途中で車で事故しそうになります。このことで二人は、命を狙われていると疑いながら行動します。フロントに行くと、「社員専用のチケットですね。奥さんは使えません」と言われます。ピオトルが二人で泊まれる方法を聞くと、体験付きスイートを紹介されます。
豪華な部屋に通されると体験ツアーのインストラクターのクリスチャンがやって来ます。この旅行にナタリアはアガタを、ピオトルはウカシュを呼んでいました。そのアガタとウカシュは、ホテルの庭にあるバーで隣同士になり酒を飲みます。やがて意気投合して愛し合ってしまいます。
翌朝のハイキングツアーでナタリアは崖から落ちそうになってクリスチャンに助けられます。ウカシュとアガタはそれぞれ夫妻を殺す計画をたてて実行しますが、いざとなるとナタリアとピオトルはお互いを助けてしまいます。
いろいろな事が起こった夜、ナタリアはピオトルがウカシュと話しているのを見てしまいます。そのことをアガタに話すと、アガタはウカシュとベッドインしている時に次の計画を聞きます。それはサウナでナタリアを焼き殺す計画でした。
アガタがナタリアに教えると、ナタリアは知らないふりをしてピオトルと二人でサウナに入って、途中で出て行って鍵をかけます。ウカシュがサウナの温度を上げます。しばらく時間が経って気になったナタリアがサウナを見に行きます。中にはピオトルがいなかったことでほっとします。ピオトルはウカシュに助けられたようでした。
キル・ミー・ダーリンの結末
お互いの関係を考え直したナタリアとピオトルは、ベッドインして愛し合います。翌朝、ピオトルのスマホのグダマラからのメールに気づきます。それは「一緒にやり遂げるのよ」と書かれていました。だまされたと思ったナタリアは「グダマラと幸せになって」という手紙を残してホテルを出ます。一方アガタとウカシュは、丘の上で生えているソレルの葉を食べながら「騙された!二人に償わせよう」と話しています。
バス停で待っていたナタリアの前にスポーツカーに乗ったグダマラが止まります。ナタリアは「私を殺しなさいよ」と言って車の前で寝ます。グダマラは「ピオトルが仕事を辞めてナタリアとの時間を大事にしたいと言ったから説得に来たのよ」と言います。二人がホテルに帰ると、「ピアトルはスカイダイビングに行った」と言われます。
アガタが「スカイダイビングのロープを切ってやる」と言っていたことを思い出したナタリアはグダマラと一緒に空港へ向かいます。すでに飛び立っていて、ピオトルは無事クリスチャンと降りてきます。ナタリアはピオトルに駆け寄って抱きしめます。
その後ナタリアはピオトルが予約したコテージに泊まります。そこへアガタとウカシュが斧と消火器を持って襲ってきます。殺してやると飛び掛かってきた二人は、そのまま2階のベランダから転落しました。
自宅に戻ると金庫が盗まれています。警察はボクダンが犯人だと言います。アガタとウカシュの病院に見舞に行くと、医師が「ソレルに似た毒草の中毒でおかしな行動をしたようだ」と言います。
1年後、ナタリアは妊娠してお腹が大きくなっています。ナタリアのカフェはアガタとウカシュが運営しています。ナタリアとピアトルがショッピングモールを帰っていると、スクラッチくじを売っています。二人は「もうこりごりだ」と言って歩いて行きました。
以上、映画「キル・ミー・ダーリン」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する