ザ・ウォッチャーズの紹介:2024年アメリカ映画。作家A・M・シャインが2021年に出版した小説『The Watchers』を『シックス・センス』のM・ナイト・シャマランがプロデュース、本作が長編映画監督デビュー作となるシャマランの娘イシャナ・ナイト・シャマランがメガホンを執ったリアリティーホラーです。地図には載っていない不気味な森に迷い込んだ主人公が何者かに監視されている人々と出会ったことをきっかけに恐怖に巻き込まれていく様を描きます。
監督:イシャナ・ナイト・シャマラン 出演:ダコタ・ファニング(ミナ)、ジョージナ・キャンベル(キアラ)、オルウェン・フエレ(マデリン)、アリスター・ブラマー(ジョン)、オリバー・フィネガン(ダニエル)ほか
映画「ザ・ウォッチャーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ウォッチャーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・ウォッチャーズ」解説
この解説記事には映画「ザ・ウォッチャーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ウォッチャーズのネタバレあらすじ:起
とある森の中。ジョンという男が何かから必死に逃げていました。この森には “Point of return”(帰還不能地点)という看板が掲げられていました。そしてジョンは謎の怪物に捕まって連れ去られていきました。
28歳の芸術家の女性ミナはペットショップで働いていました。ある日、ミナは鳥籠に入ったインコnダーウィンを指定場所に配達するよう頼まれましたが、とある森に入ったところで車が故障してしまいました。仕方なくミナはダーウィンを連れて車を降り、周囲を散策しましたが、道に迷って車がある場所に戻れなくなってしまいました。
やがて夜が近づき、ミナは森の中で60代の老女マデリンと遭遇しました。マデリンは小さな小屋に向かい、ミナに手遅れになる前に小屋に入るよう促しました。小屋の中にはマデリンの他に20代の女性シアラ、19歳の青年ダニエルがいました。この小屋の半分は巨大な鏡になっており、マデリンらはこの鏡の向こうには“ウォッチャー(監視者)”なる存在がおり、自分たちは監視されていると語りました。
ザ・ウォッチャーズのネタバレあらすじ:承
翌朝、ミナは森から脱出を試みましたがマデリンに引き止められました。マデリンは森の周囲は人里から遠く離れた場所なので脱出は困難であることを告げ、小屋から脱出することはできないもののウォッチャーたちは普段は地下に住んでおり日光の下に出ることができないので日中は自由に行動してもよいこと、日没までに小屋に戻らないとウォッチャーに襲われて殺されることを説明しました。こうしてミナのマデリンたちとの小屋での暮らしが始まりました。
ミナはシアラとダニエルからウォッチャーの棲み処に続く穴の場所を教えてもらい、穴の中に入って探索したところ、内部に何者かのビデオカメラや人形、自転車などを発見しました。ミナはこれらを脱出の手段に使おうと考え、ダニエルに協力してもらって自転車などを引き上げていきました。穴の中には差し込んだ日光で6本の指を焼かれているウォッチャーらしき怪物がいました。
穴の中にあったビデオカメラなどは実はシアラの恋人であるジョンのものでした。ミナは夜の小屋の外の様子を確認すべくジョンのビデオカメラを外に設置、小屋内のテレビに接続したところ、裸の男の足が映り、小屋のドアをノックしてきました。男はジョンと名乗り、シアラはドアを開けようとしてマデリンに止められました。男の正体はジョンではなく彼に成りすましたウォッチャーだったのです。
ザ・ウォッチャーズのネタバレあらすじ:転
ある日の夕暮れ。森に取り残されたミナとマデリンは偶然にもウォッチャーたちと遭遇してしまいました。ウォッチャーは人間よりも大柄で四つ足で歩行し、ミナたち4人の声を発することができました。
ミナたちは何とか小屋に逃げ込みましたが、ウォッチャーたちは小屋のドアを破壊して中に突入しようとしました。ミナたち4人は間一髪で地下に脱出しました。地下の先は研究室のような場所となっており、モニターや大量の資料がありました。
ミナたちは室内のビデオを再生しました。ここはローリー・キマーティンという人物がウォッチャーを研究していた場所であり、キマーティンの研究の結果ウォッチャーの正体は人間界から追放された妖精“ハーフリング”であり、ハーフリングたちはいずれ人間に成り代わるために地下に潜んで人間のことを学習しようとしていたことが明らかになりました。
キマーティンはウォッチャー1匹を捕えて研究材料にしていましたが、やがてウォッチャーとは意思の疎通ができず理解し合えない存在であることを悟り、銃でウォッチャーを殺して自らも自害していたのです。
ザ・ウォッチャーズの結末
ミナたち4人は夜明けとともに近くの湖に向かって走り出しましたが、途中でダニエルはジョンに成りすましたウォッチャーに襲われて命を落としてしまいました。残ったミナ、マデリン、シアラは湖からボートに乗って森からの脱出に成功しました。
ミナはかつてキマーティンが勤務していた大学に行き、そこで彼の資料を見ているうちに驚愕の事実を知ることとなりました。実はキマーティンはマデリンと夫婦だったこと、本物のマデリンは2001年に亡くなっており、ミナたちと行動を共にしていたマデリンの正体がウォッチャーであること・・・。
ミナはシアラのもとに向かいましたが、マデリンは日光を克服したウォッチャー・デイウォーカーとしての正体を露わにし、ウォッチャーを追放した人類に復讐を果たそうとしていました。デイウォーカーはミナとシアラに襲い掛かりましたが、ミナは自分の双子の妹ルーシーのことや母との死別などの話をし、ウォッチャーが人間界から追放されたのは不公平だったと謝罪しました。デイウォーカーはミナたちを襲うのをやめ、その場から引き上げていきました。
その後、ミナはルーシーに会いにいき、これまでの体験を語ったうえで今でもウォッチャーは他の人に擬態して現れているような気がすると話しました。その外では少女の姿に擬態したデイウォーカーがミナたちを監視していました。
以上、映画「ザ・ウォッチャーズ」のあらすじと結末でした。
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