ザ・コール [緊急通報指令室]の紹介:2013年アメリカ映画。緊急通報司令室で優秀なオペレーター、ジョーダンは、些細なミスで通報者を救えなかった事でトラウマを抱え現役を退く。その後、オペレーターの教官として過ごして彼女は、ひょんな事から誘拐された少女ケイシーの事件を担当する事になった。その途中、その誘拐犯が以前通報者を死なせた時の犯人だと気付き、過去のトラウマと向き合いながらもケイシー救出に奮戦する。ハル・ベリー主演で贈る、緊急通報指令室という、現場ではない裏方が主役のサスペンス・スリラー映画。
監督:ブラッド・アンダーソン 主演:ジョーダン・ターナー(ハル・ベリー)、ケイシー・ウェルソン(アビゲイル・ブレスリン)、ポール・フィリップス(モリス・チェストナット)、マイケル・フォスター(マイケル・エクランド)ほか
映画「ザ・コール [緊急通報指令室]」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・コール [緊急通報指令室]」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・コール [緊急通報指令室]」解説
この解説記事には映画「ザ・コール [緊急通報指令室]」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・コール [緊急通報指令室]のネタバレあらすじ:第1幕
ジョーダンは、緊急通報司令室の有能なオペレーターでした。絶え間なく入ってくる緊急通報に手際よく対応します。しかし緊迫する音声に呼びかける事しか出ない事にジレンマも感じていました。ある日、その電話は少女が不法侵入を受けたという通報を受けます。ジョーダンは物影に隠れるよう指示を出し、少女はそれに従います。しかし、少女の操作ミスで電話が途切れてしまいました。それに対してジョーダンは、咄嗟にコールバックを掛けてしまいます。そしてその着信音を聞き付けた謎の男に少女を捕らえます。ジョーダンは自首を勧めましたが男は拒否し、電話は少女の悲鳴と共に切られてしまいました。その後少女は惨殺され発見されました。ジョーダンはそれがトラウマとなり現役を退きました。半年経ったある日、ショッピングモールで買い物を楽しんでいたケイシーは見知らぬ男に誘拐されてしまいます。教官として日々を過ごしていた緊急通報指令室に、車のトランクに閉じ込められたケイシーからの緊急通報が入ります。その最初、その電話を受けたオペレーターは経験不足で明らかに対応が出来ません。ジョーダンは泣きじゃくるケイシーの声に呼ばれるようにオペレーター席に着き、対応を始めます。
ザ・コール [緊急通報指令室]のネタバレあらすじ:第2幕
最初、トラウマから動揺が止まなかったジョーダンですが、上司の励ましもあり、少しずつ冷静に対応を始めます。不安で取り止めのない事を言い続けるケイシーに、判るだけの状況を聞きだし、フリーウェイに入った誘拐犯の車の特徴をパトロール中の警官に流します。無線から聞こえてくるジョーダンの声に、恋人のポールは彼女の復帰を大喜びします。ジョーダンとケイシーの機転から、ケイシーはトランクから車のブレーキランプを壊したり、積んであった白いペンキで車に特徴を作り続けますが、なかなか逮捕には繋がりません。そんな中、誘拐犯は車が壊れている事を指摘してされ、慌てて車を止めて確認します。そして指摘した親切な男が不審がり、緊急通報しようとしたので彼をドライバーで滅多刺しにして、その車を奪い去りました。誘拐犯はケイシーと親切な男をトランクに積めると更に移動します。しかし親切な男はまだ死んでおらず、パニックになって暴れます。それを聞き咎めた誘拐犯は車を止め、親切な男に止めを刺しました。そして、ケイシーにも大人しくしているよう脅しを掛けます。その時、繋がったままの電話を通して、誘拐犯の声がジョーダンにも入って来て、その声が、半年前の誘拐犯の声と酷似している事を感じました。
移動を続ける車の中、ケイシーは絶望に浸ります。それをジョーダンは励まし、生きる気力を奮い起こさせます。ケイシーはトランク中で登録番号を読み取り、新たな車の情報を与えます。その頃車乗り換えられた現場では、ポールが遺留品から指紋を調べ、容疑者を探ります。誘拐犯はガソリン給油の為スタンドで停車します。それをチャンスと思ったケイシーは、スタンドの店員に助けを求めますが、誘拐犯は彼にガソリンを浴びせ、焼殺してしまいました。指紋から身元を割り出したポールは、容疑者であるマイケル・フォスターの自宅に踏み込みます。しかし、マイケルは不在でマイケルの妻は彼は仕事中だと答えます。ポールはマイケルの部屋を探ります。部屋には金髪の女性が写された写真が沢山ありました。隠れ家に辿り着いたマイケルは、ケイシーの携帯電話が緊急通報司令室と繋がりっ放しなのに気付きます。ジョーダンは、マイケルがケイシーから携帯電話を奪った事を悟り、彼の素性が判明している事を告げ、再び自首を勧めます。だがやはりマイケルは、前と同様にそれを拒否し、電話を切りました。その返答にジョーダンは、マイケルが半年前の殺人事件の犯人だと確信しました。
ザ・コール [緊急通報指令室]のネタバレあらすじ:第3幕
ポールはマイケルの部屋の写真から、マイケルの実家が怪しいを睨みます。警察の特殊部隊がマイケルの実家に踏み込みますが、そこは無人で生活の気配もありませんでした。警察の突入も空振りに終わり、オペレーターとしての役割が終わった彼女は、上司から帰宅を促されました。その頃隠れ家では、マイケルはガスでケイシーの身体機能を奪い拘束し、彼女の髪の手入れを始めます。ケイシーは一瞬の隙を突いて拘束を脱しますが、逃げた先でマイケルの歪んだ欲望を見てしまいました。その頃ジョーダンは、緊急通報の最後の部分を聞き返し、手掛かりを探っていました。何かの金属音が聞き取れましたがそれだけでした。無力感に打たれる彼女は、ケイシーの交信が切れた最後の地点、マイケルの実家に無断で、しかも単独で向かいます警察が何もない判断したその家を探っていると、彼女は古いアルバムを見付け、金髪の美しいマイケルの姉が、何かしらの病気治療で髪を失い、衰えて行く記録を見つけます。そして外に出ると、録音で聞き取った金属音の正体を知ります。それは、星条旗を掲げたポールの金具が風に揺れて当たる音でした。ジョーダンはそのポールの根元に地下室があるのを見付け、忍び込みます。携帯の電波も通らない地下室には、壁が血にまみれたマイケルの姉の部屋を模した一室がありました。マイケルは姉を思い浮かべる為に姉に似た金髪を必要としており、それを調達する為に少女を誘拐、殺し、その髪を剥ぎ取っていました。
ザ・コール [緊急通報指令室]の結末
マイケルは、ケイシーの髪を剥ぎ取る手術に掛かりました。そこをジョーダンが後から襲い掛かります。しかし、マイケルはジョーダンを返り討ちにしますが、目を覚ましたケイシーがそれを助けました。ケイシーを先に逃がしたジョーダンは、地上に出た所でマイケルに追いつかれますが、背後からケイシーに襲われ地下に落ち、気絶してしまいました。マイケルを確保したと携帯電話で緊急通報を掛けようとしたジョーダンですが、それをケイシーが止めます。マイケルが目を覚ますと、彼は地下室の椅子に鎖で拘束されていました。喚き散らすマイケルに、ジョーダンは自首を勧めた事を告げます。その時彼は、ジョーダンが緊急通報司令室のオペレーターだと気付きます。そしてジョーダンとケイシーは、勧めを無視したマイケルを置いて、無情にも誰も知らない地下室の扉を閉めるのでした。
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