モールスの紹介:2010年アメリカ映画。ある冬の夜、部屋の望遠鏡で外の様子を見ていたオーウェンは見知らぬ父娘が越して来たのを目撃する。オーウェンと同じくらいのその少女は雪の降る日でもいつも裸足で自分の誕生日も覚えていないという変わった子だった。アビーと名乗るその少女にルービックキューブを貸したことから仲良くなりだした二人。静かにそしてオーウェンにとって温かい日が続く中、街ではある殺人事件が勃発する。少女の姿をした吸血鬼と無垢な少年の恋愛と友情を描くホラーラブストーリー。
監督:マット・リーヴス 出演:オーウェン(コディ・スミット=マクフィー) アビー(クロエ・グレース・モレッツ) トーマス(リチャード・ジェンキンス) 刑事(イライアス・コティーズ) ケニー(ディラン・ミネット)
映画「モールス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「モールス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「モールス」解説
この解説記事には映画「モールス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
モールスのネタバレあらすじ:裸足の少女
学校でケニーにいじめられていることを誰にも言えないまま隠れてナイフを握りしめるしかできないオーウェン。彼はいつも夜になると自室にある望遠鏡で隣の家を盗み見ていた。ある日いつものように望遠鏡を覗いていると見知らぬ二人がこの建物に入る所を目撃する。自分と年の変わらない少女に興味を惹かれていたオーウェン。ある日の夜、アパートの庭で一人でいるとその少女がやってきた。その少女は雪の積もるこの地を裸足で歩いていた。不思議な雰囲気を持つその少女はオーウェンに話かける。「一人になりたいんだけど」
モールスのネタバレあらすじ:少女の名前
一人になりたかったのはオーウェンも同じだった。そう告げると彼女はオーウェンの持っていたルービックキューブに興味をしめした。アビーと名乗るその少女は誕生日も知らず学校にも通ってないのだという。変わっていると同時に興味を惹かれるその少女にオーウェンはパズルを貸した。次の日、庭の真ん中に全面揃ったあのパズルが置かれていた。アビーとの出会いに喜ぶオーウェン、しかしその頃街は不穏な空気に包まれていた。ある夜、オーウェンはいつものようにアパートの庭に一人でいるとアビーの父親が姿を現した。何やら大きな荷物を持った彼はオーウェンの姿を見ると逃げるようにどこかへ行ってしまった。
モールスのネタバレあらすじ:事件
次の日、学校ではある騒ぎが起きていた。そこには警察の姿もありすぐに集会が開かれた。夜この街で殺人事件があったという。そして被害者はこの学校の卒業生だった。次第にアビーと仲良くなっていったオーウェンは、隣に住むアビーといつでも連絡を取れるようモールス信号を覚える。それで二人はいつでも壁越しに話をすることができた。ある日アビーはラジオで事故のニュースを耳にする。それは彼女と共に暮らすトーマスの事故だった。急いで彼の病院に向かうも彼は身分を隠すため持っていた硫酸で顔を分からなくしていた。彼はアビーに首を差し出した。アビーはそこに噛みつきトーマスは窓から落下した。
モールスの結末:少女の正体
オーウェンはアビーに使われていないアパートの一室を紹介する。そこで誓いを立てようとナイフで指を切ったオーウェンだったが流れる血を見たアビーは豹変し正体をさらしてしまう。そのまま外へ飛び出たアビーは通りかかったアパートの住人に襲い掛かってしまう。その後オーウェンの家を訪れたアビー。既に彼女にとってオーウェンはかけがえなのい存在になっていた。オーウェンもまたアビーを離せなくなっていた。しかしある日アビーは街を出て行ってしまう。アビーがいなくなったある日、オーウェンは学校でまたケニーに標的にされてしまう。抵抗できずにいる彼だったがある瞬間ケニー達は何者かにより死んでしまう。オーウェンは大きな荷物を持って列車に乗っていた。街を出ることにしたのだ。その大きな荷物からモールス信号が聞こえくる。
「モールス」感想・レビュー
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主演女優のクロエグレースモレッツの切ない可愛さに感動です。一目でファンになりました。単なるホラーではなく、切なさを醸し出した映画!
切ない映画でした。何百年も生きて人の血を吸わなければいけない少女も切ないし、彼女に恋した少年も切ない。ふたりの淡い恋の生末は悲劇でしかないのですから。そのことはこれまで少女といっしょに旅を続けてきた中年男んぽ末路を見ればわかります。そういう意味では、中年男がもっとも切ないと言えるかもしれません。自分の顔に劇薬をかけ、少女に血を吸われて墜落して死んでいく中年男。切ないけれど、たぶん彼は満足して死んでいったのでしょうね。