ヘルボーイの紹介:2004年アメリカ映画。第2次世界大戦末期、ナチスドイツは邪神を呼び出す実験を行っていた。米軍特殊部隊はそこに駆け付け、同行したブルームと共にそれを阻止した。そして、そこに残された一柱の悪魔を保護する。時は流れ、再び邪神降臨を目論む者が復活する。世界滅亡の鍵を握るのは、FBIで怪物退治を任務とする悪魔ヘルボーイだった。アメコミを原作としたコズミックオカルトアクション映画。
監督:ギレルモ・デル・トロ 出演者:ヘルボーイ(ロン・パールマン)、トレヴァー・ブルーム・ブルッテンホルム教授(ジョン・ハート)、エリザベス・シャーマン(セルマ・ブレア)、エイブ・サピエン(ダグ・ジョーンズ)、ジョン・マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)、トム・マニング(ジェフリー・タンバー)、グリゴリ・エフェモビッチ・ラスプーチン(カレル・ローデン)、カール・ルプレクト・クロエネン(ラディスラヴ・ベラン)、イルザ(ブリジェット・ホドソン)ほか
映画「ヘルボーイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヘルボーイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ヘルボーイ」解説
この解説記事には映画「ヘルボーイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヘルボーイのネタバレあらすじ:序幕
欧州大戦終了間際、魔道書妖蛆の秘密を手に持つブルーム教授(ジョン・ハート)は、アメリカ特殊部隊に同行して古い教会を目指していました。その教会ではナチスドイツがグレゴリ、すなわちロシアの怪僧と呼ばれたラスプーチン(カレル・ローデン)の指示で邪神降臨の儀式を整えつつありました。儀式は始まり門と呼ばれる時空の穴が開く最中、特殊部隊は攻撃を開始します。儀式は何とか阻止され、ラスプーチンは門の向こうに吸い込まれてしまいました。作戦終了と一息吐いた兵士達ですが、ブルームはこの世在らざる者が現れた筈と捜索をさせます。すると、教会の中で赤い猿のような何かが発見されます。ブルームは右腕が異様に大きいそれを保護し、その場に居た皆でヘルボーイ(ロン・パールマン)と名付けました。
ヘルボーイのネタバレあらすじ:第1幕
凍れる大地の奥、秘密の聖地で、60年前実験に参加していた女イルザ(ブリジェット・ホドソン)とガスマスクを被った殺し屋クロエネン(ラディスラヴ・ベラン)は、そこでラスプーチンの召喚を実現しました。しかし彼の両目は、宇宙の果てを見た者の代償のように空洞になっていました。FBIが隠す怪物倒しの都市伝説が囁かれ始めたアメリカ、FBIのマニングはテレビで、超常現象調査防衛局、BRPDの存在を否定していました。その否定されたBRPDに新しい捜査官、マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)が赴任し着てきてブルームが出迎えます。マイヤーズは何も知らずに本部に来て、水棲人エイブ(ダグ・ジョーンズ)と出会い衝撃を受けます。そして彼の仕事は巷で噂になっている折れた角の赤い魔人、ヘルボーイのお目付け役でした。ヘルボーイは新たなお目付け役就任に不満を覚え、養父のブルームに文句を言いますが彼は受け付けません。ブルームは末期がんを患っていましたが、それは周囲に隠していました。そしてマイヤーズが就任して早々に出動がかかりました。現場は博物館で展示品に魔物が封じされており、それが解き放たれたという事でした。ヘルボーイは一人で突入します。そこには死の天使サマエルという魔物が待ち受けていました。しかしヘルボーイは大した苦戦もせず、大砲みたいな拳銃で撃ち倒します。それを報告すると、エイブがサマエルは何度でも甦ると言って来ます。慌てて確認すると、そこにラスプーチンが姿を現していました。彼はヘルボーイを見て父と名乗りますが、ヘルボーイが銃を向けるとその姿は消えました。まだ生きていたサマエルは外に逃げ出し騒ぎはどんどん大きくなっていきます。マイヤーズもサマエルとヘルボーイを追いますが、常人では付いてけません。ヘルボーイはサマエルを地下鉄まで追い詰め、今度こそ退治する事に成功しました。彼はそれを報告すると、勝手に何処かへ消えてしまいました。その倒されたサマエルの体から小さな炎が抜け出し二つに別れます。地下鉄の何処かにアジトを構えるラスプーチン達は七日後の月食を気にしていました。そのアジトでは、2体のサマエルが現れていました。
ヘルボーイのネタバレあらすじ:第2幕
ヘルボーイが精神病院に行って一人の女性を見詰めている頃、現場ではマニング局長が来て現場検証を視察していました。エイブは遺留品を手に取り、その物が持つ霊的記憶情報を読み取りそれを教授にも見せます。エイブが見せたものは、イルザとクロエネンが壊した展示品からサマエルを復活させるラスプーチンでした。その時、ショック受けたブルームを支えようとエイブが触れると、彼の病状を読み取ってしまいした。ヘルボーイは入院している女性エリザベスと談笑します。彼女は発火能力者で、感情で能力が発現してしまうので、感情の制御をする為にここに居ました。マイヤーズ達がヘルボーイを迎えに来て、エリザベスは病室に戻ります。ヘルボーイは彼女が去ると、突然傷が痛み倒れてしまいました。本部で傷を治療するヘルボーイですが、傷はサマエルに付けられたもので、そこに卵を植え付けられていました。卵が孵化するには暗く湿った環境が必要という事なので、サマエルが逃げ込んだ地下鉄を調べる事になりました。マイヤーズはエリザベスの事が気になり調べます。そのエリザベスの病室にラスプーチンが現れ、彼女に悪夢を見せ、彼女の能力を発現させます。病院は火で飲み込まれました。ヘルボーイが角の折り痕を削る横でマイヤーズはブルームにエリザベスの回復に協力を申し出、病院に行きます。ヘルボーイ達は地下鉄を捜索していました。ヘルボーイが壁を乱暴に壊して進む音でクロエネンは彼等の侵入に気付きます。クロエネンは戦闘準備をし、何かの切れ端を忍ばせます。彼はまずヘルボーイとエイブの分断を行いました。ヘルボーイはクロエネンを追い、エイブは捜索を続行します。卵は発見しましたが、しかしサマエルが現れて護衛から倒されていきました。ヘルボーイもサマエルと遭遇、激しい格闘の末またサマエルを退治する事が出来ましたが、サマエルに追われ隠れていたエイブは、卵から新たに2匹のサマエルが孵化したのを知ります。クロエネンは、最後に残った護衛に襲い掛かります。クロエネンは撃たれながらも護衛を殺し、倒れて死んだ振りをします。ヘルボーイはその後駆け付けて来ました。
ヘルボーイのネタバレあらすじ:第3幕
エリザベスはマイヤーズに連れられてBRPDに戻ります。マイヤーズはエリザベスの気を惹こうとデートに誘い出します。普段から外出を禁止されているヘルボーイは、それを知って施設を破壊し脱走をして二人を尾行します。ブルームはヘルボーイの事を聞き、成長の無い息子に頭を抱えます。ですが彼にはもっと懸念すべき事がありました。クロエネンの検死を行い、彼の持ち物から切れ端を見付け、そこに書かれた文字に動揺を覚えていました。文字はラスプーチンの霊廟を示し居ました。それが判った時、擬死を解いたクロエネンとラスプーチンが現れます。ラスプーチン狙いは、メモとブルームの死を使って、ヘルボーイを自分の霊廟におびき寄せる事でした。そして彼は、ブルームにヘルボーイの真の力が覚醒した時起こる未来を見せます。そこには角が伸び切ったヘルボーイが邪神を呼び出し、世界を滅ぼしている光景が広がっていました。それに呼応するようにラスプーチンの皮膚の下を何かが這い回ります。ブルームはヘルボーイを信じながらクロエネンに討たれます。エリザベスとマイヤーズのデートを尾行し、邪魔していたヘルボーイに養父の死が伝えられます。厳かにブルームの葬儀が行われ、BRPDはロシアにあるラスプーチンの霊廟に向かいます。ヘルボーイは降霊の力も持っていて、墓場の亡霊に案内させます。霊廟の地下は広大な迷宮になっており、そこで罠に掛かりヘルボーイとマニング、エリザベスとマイヤーズの二手に分断されてしまいます。マニングは局長として指揮を取ろうとしましたが、ヘルボーイは勝手に奥に進んでいきます。そこで二人はクロエネンと遭遇します。ヘルボーイは苦戦しながらもマニングと協力し、養父の仇を討ちます。ヘルボーイは達成の証に葉巻を吸おうとライターを取り出しますが、マニングがそれは正しくないとマッチを擦り、葉巻に火を点けてやります。マッチの香りを移すのがマニング流でした。一方エリザベスとマイヤーズはサマエルの巣に入り込んでいました。卵を焼き尽くす強力な爆弾は用意していましたが、サマエルが邪魔してセットできません。そこにエリザベスの危機を聞きつけ、天井をぶち抜いてヘルボーイが加勢に駆けつけました。しかしサマエルは数を増やし、多勢に無勢です。エリザベスはヘルボーイの劣勢を悟り、マイヤーズに自分をぶたせ怒りで発火能力を発現させ、その炎でサマエルを卵ごと焼き尽くしました。物陰に隠れていたマイヤーズが出てくると、火、熱に高い抵抗力を持つヘルボーイは無論無傷でした。その時、マイヤーズはイルザに気絶させられてしまいます。
ヘルボーイの結末
マイヤーズが気が付くと、皆ラスプーチンに拘束されて白い巨石の前にいました。彼は極秘に手に入れた隕石として落下してきたその巨石を門といい、その鍵はヘルボーイの右腕だと言います。ヘルボーイが門を開けるのを拒むと、ラスプーチンはエリザベスの魂を奪います。彼は彼女の魂を取り戻すには門を開けなければならないと言います。月食が始まりました。ラスプーチンはヘルボーイが下げていた養父との絆であるロザリオを奪い捨てます。ヘルボーイが自分の真の名を口にすると、拘束が解け角が伸び切り、彼の力が覚醒されて門を開け始めます。邪神も封印が解け始めました。その時マイヤーズが手かせを外し、捨てられたロザリオをヘルボーイに投げ、自分の名を思い出せと呼び掛けます。ロザリオを受け取り、父との絆を思い出したヘルボーイは自ら角を折り、その角でラスプーチンを突き刺しました。ラスプーチンはヘルボーイを嘲ります。邪神復活は妨げられましたが、それでも彼の体に宿ったその分身がラスプーチンの体を突き破ろうとしていました。ヘルボーイはエリザベスの亡骸を抱え、一旦その場を離れます。その背後、ラスプーチンに献身的なイルザを巻き込み、邪神は姿を現しました。ヘルボーイはマイヤーズにエリザベスを託し、邪神に挑みます。強力な再生能力を持つ邪神に手こずりますが、ヘルボーイは爆弾を使い、邪神を倒す事に成功しました。ヘルボーイはエリザベスの下に戻ると、彼女の魂を呼び出し甦らせました。抱き合う二人はエリザベスの情熱の炎に包まれます。マイヤーズは例え悪魔として生まれようと、その行為がその人の全てを決める事見届けました。
以上、映画ヘルボーイのネタバレあらすじと結末でした。
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