奇跡の人の紹介:1962年アメリカ映画。ヘレン・ケラーの先生だったアン・サリヴァンの献身的な教育ぶりを感動的に描いた名作。元々舞台劇として知られていたが、アーサー・ペン監督の見事な演出で映画としても成功した。サリヴァン役のアン・バンクロフト、ヘレン役のパティ・デュークが共にアカデミー賞を受賞。
監督:アーサー・ペン 出演:アン・バンクロフト(アニー・サリヴァン)、パティ・デューク(ヘレン・ケラー)、ヴィクター・ジョリイ、インガー・スヴェンソン、ほか
映画「奇跡の人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「奇跡の人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「奇跡の人」解説
この解説記事には映画「奇跡の人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
奇跡の人のネタバレあらすじ:起
1882年の夜、まだ満2歳にならない赤ん坊のヘレンは病気のせいで聴力、視力、言葉を失ってしまいます。そして1887年、ヘレンは教育がなされないために非常にわがままに育ちました。しかし、妹への暴力行為のあと、一家はヘレンへの躾けがどうしても必要だと考えます。母親ケイトが施設に預けることに反対したため、父親のアーサーは仕方なく特別な家庭教師を雇うことにしました。そしてやって来たのが、アン・サリヴァン。パーキンス盲学校を卒業してまもない20歳の女性でした。彼女自身元々盲目でしたが、手術のお陰で視覚が戻ったばかり。意志が強く、ヘレンを教育する熱意に燃えています。
奇跡の人のネタバレあらすじ:承
ヘレンと初めて会った彼女は、この少女の聡明さに気づきます。人形を与えて、それを使って手でアルファベットを綴る方法などを教えると、完璧にマスターします。しかし、それは文字などを理解した行為ではなく、ヘレンにとっては単なる遊びの一環でした。朝食の席でも傍若無人に振る舞うヘレン。しかし、家族はそれを見て見ぬふりをするだけ。サリヴァンは彼女を徹底的に躾ける必要を感じます。
奇跡の人のネタバレあらすじ:転
2週間だけ、ケラー家の庭にある東屋で2人きりで過ごすことを許されたサリヴァンは、ヘレンも自分に負けないくらい強情なことを思い知らされます。無理矢理言う事を聞かそうとしても、意地になったように反抗するヘレン。しかし、2週間が終わる頃にはサリヴァンの執念が実を結び、ヘレンも自分で服を着たり、フォークで食事をとったり、指で示すアルファベットが分かるように出来るようになります。しかし、「つづられた文字が物を表す」という概念は理解できないままです。
奇跡の人の結末
サリヴァンはもう1週の期間の延長を懇願しますが、両親は結果に満足してもう娘を家に戻すつもりでした。家に戻ってしまうと、案の定ヘレンはまた傍若無人に振る舞い始めます。サリヴァンはそんなヘレンを無理矢理芝生にあるポンプのところへ連れてゆき、水差しに水を汲ませようとします。そのとき、ヘレンの顔に変化が訪れました。彼女はサリヴァンの手を取り、「水」とつづります。そして、次々に物体にさわってはその名前をつづってゆくのです。最後にサリヴァンは自分の顔にヘレンを触れさせ、自分が「先生」だということを理解させます。
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