ハンナの紹介:2011年アメリカ映画。世俗から隔絶された山奥で、冷徹な暗殺者になるため育てられた少女ハンナ。やがて母の仇を討つため外の世界へ飛び出したハンナは、自分の出生に関わる重大な秘密を知ることになる。少女と敵陣営の激しい攻防を描くハイスピードアクションムービー。
監督:ジョー・ライト 出演者:シアーシャ・ローナン(ハンナ)、エリック・バナ(エリック・ヘラー)、ケイト・ブランシェット(マリッサ・ヴィーグラー)、トム・ホランダー(アイザックス)、ジェシカ・バーデン(ソフィー)、アルド・マランド(マイルズ)ほか
映画「ハンナ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハンナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハンナの予告編 動画
映画「ハンナ」解説
この解説記事には映画「ハンナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハンナのネタバレあらすじ1:復讐の始まり
舞台は人里離れたフィンランドの山奥。電気も通っていない簡素な小屋で、16歳の少女ハンナは父エリック・ヘラーとサバイバル生活を送っていました。ハンナは幼い頃からあらゆる格闘術、何ヶ国語も操る語学力、そして偽のプロフィールを叩き込まれてきました。全てはエリックの元同僚であり、ハンナの母ヨハンナを殺害したCIAエージェント、マリッサ・ヴィーグラーに復讐するため。ついにエリックをも凌ぐ戦闘力を身につけたハンナは、エリックが持っていた発信機のスイッチを入れます。マリッサを殺すか殺されるか、命懸けの復讐劇が幕を開けました。ハンナの決意にエリックもすぐに行動を起こします。髪を整え髭を剃り、ビジネスマン風の格好になったエリックは先に小屋から出発します。ハンナとの合流地点は親子が「グリムの家」と呼ぶ場所。ハンナは小屋でたった1人、去っていくエリックを見送ります。その頃発信機の信号を受信したCIAは、十数年行方不明だったエリックを反乱分子として抹殺することを決定。マリッサの指示ですぐさま小屋の位置が特定され、CIAに包囲されたハンナは拘束され別の場所に移送されます。
ハンナのネタバレあらすじ2:冷徹な暗殺者と追跡者
CIA施設内の拘禁室に入れられたハンナ。尋問や身体検査を受けた彼女は、マリッサとの面会を希望します。マリッサは身代わりの捜査官を送り込み、モニター越しにハンナを観察します。そうとは知らないハンナは偽のマリッサに抱きつき、瞬時に首を捻って殺害します。更に銃を奪って監視カメラを破壊し脱走を開始。途中で身体検査の記録を入手し、常人離れした身体能力で脱出に成功します。地下から這い出たハンナが見たものは、一面の荒野でした。ハンナの戦闘力を目の当たりにしたマリッサは、幼いハンナを連れて逃げるヨハンナを殺害した日のことを思い出します。ハンナが荒野を歩いていると、同年代の少女ソフィーとその弟マイルズに出会います。家族で旅をしているソフィー達に偽のプロフィールで自己紹介するハンナ。2人と別れ街にたどり着いたハンナは、親切なホテルの主人から一晩部屋を提供してもらい、更に現在地がモロッコだと知ります。山奥で育ったハンナは初めて見るテレビやシャワーに驚き、思わず部屋を飛び出しました。そこで偶然ソフィー達と再会します。その頃マリッサはとあるショーパブを訪れ、汚れ仕事を請け負っている知人のアイザックスを雇ってハンナを捕まえようとします。早速動き出したアイザックス達はハンナの宿を特定しますが、彼女は一足先にソフィー達の車にこっそり乗り込んでその場を離れていました。
ハンナのネタバレあらすじ3:初めての友情
海辺のホテルに宿泊していたエリックの元へ、ハンナから絵はがきが届きます。そこには「悪い魔女は死んだ」と書かれていました。スペインに到着したソフィー達の車から抜け出したハンナはプールでソフィーと鉢合わせ、急速に仲良くなります。ひとつの寝床で向き合う2人の少女。ソフィーはハンナのプロフィールが嘘だと気づいており、本当のことを教えて欲しいとせがみます。ハンナは追われている身なので話せないことがあると打ち明けた上で、ベルリンの「グリムの家」で父と合流する予定だと教えました。その会話を、布を隔てた場所でマイルズが聞いているとも知らずに。一足先にベルリンへ到着したエリックは、エージェント数人から強襲を受けますが難なく撃退します。その際マリッサの生存を知ったエリックは彼女に電話をかけました。電話を受けたマリッサは部下に逆探知を指示しますが、そこにエリック本人が乗り込んで来ます。部下は殺害され、マリッサは窓から逃走します。
ハンナのネタバレあらすじ4:グリムの家
ソフィーの橋渡しもあって、ハンナは一家とフランスへ向かうことになりました。しかしハンナはアイザックス達の追跡に気づき、単身車を飛び出し人気の無い場所まで走ります。アイザックスの仲間を刺殺し、海へ飛び込み逃げるハンナ。しかしソフィー達は捕まってしまい、マリッサの尋問を受けます。ハンナへの好意につけ込まれたマイルズは、「グリムの家」について話してしまうのでした。ベルリンにたどり着いたハンナは、廃れたテーマパークの敷地内にある「グリムの家」のドアを叩きます。中ではグリムと呼ばれる男がハンナを待っていました。じきにエリックも到着する予定でしたが、先にマリッサ達が現れハンナは2階に隠れます。ハンナを探すマリッサ達の会話から、エリックが本当の父親ではないと知ったハンナ。更に声の主が殺害したと思っていたマリッサだと気づきます。裏口から脱出したハンナはインターネットカフェに入り、DNA操作や人体実験のこと、そしてエリックにヨハンナ殺害の罪が被せられていることを知ります。ハンナは母方の祖母宅へ向かいますが、祖母の姿は無く、床に血痕が残っていました。既にマリッサによって殺害されていたのです。そこへエリックが現れ、親子は久しぶりの再会を果たします。
ハンナの結末:真実と決着
真実を求めるハンナに、エリックは彼女の生まれについて説明します。ハンナが生まれたのはポーランドのとある研究所。そこでは胎児に遺伝子操作を加え、完璧な兵士をつくる人体実験が行われていました。ヨハンナはスカウトされた20人の妊婦の1人でした。しかしハンナが2歳の時マリッサが計画を中止させ、関わった母子は処分されてしまいます。エリックが連れ出したハンナが唯一の生き残りです。ハンナは自分の身体データが異常値を示していたことを思い出し、大変なショックを受けました。そんな彼女に、愛だけは真実だと訴えるエリック。そこにアイザックス達が襲撃をかけ、エリックはハンナを逃がすため囮になって戦います。何とかアイザックス達を倒したエリックでしたが、遅れて現れたマリッサに射殺されてしまいました。ハンナは「グリムの家」に戻り、拷問の末殺害されたグリムの遺体を発見。更に窓の外にマリッサの姿を見つけます。グリムの体に刺さっていた矢を抜き取り逃げるハンナ。先回りしたマリッサはハンナの正面から現れついに2人は対峙します。ほぼ同時にマリッサは銃を、ハンナは矢を撃ち合います。腰に銃弾を受けたハンナは、腹部を負傷し逃げるマリッサを追いかけます。足を滑らせ仰向けに倒れたマリッサ。彼女が落とした銃をハンナが拾い、銃声と共にこの映画も終わりを迎えます。
以上、映画ハンナのあらすじと結末でした。
続いて、より詳細なネタバレあらすじを解説します。
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