熱砂の秘密の紹介:1943年アメリカ映画。名匠ビリー・ワイルダーのハリウッドでの監督2作目。ラヨス・ビロの戯曲「帝国ホテル」をワイルダー自身とチャールズ・ブラケットが共同で脚色。ブラケットはプロデュースも行っている。
監督:ビリー・ワイルダー 出演:フランチョット・トーン(ブランブル伍長)、エリッヒ・フォン・シュトロハイム(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)、ペーター・ヴァン・アイク、アン・バクスター、ほか
映画「熱砂の秘密」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「熱砂の秘密」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「熱砂の秘密」解説
この解説記事には映画「熱砂の秘密」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
熱砂の秘密のネタバレあらすじ:起
1942年、ガザラの戦いで敗れたイギリス軍のブランブル伍長は北アフリカの砂漠をさまよい、ようやく「エンプレス・オブ・ブリテン 」という小さなホテルへたどり着きます。ホテルのスタッフはわずか2人。主人のファリドとフランス人女中ムーシュ。疲れきったブランブルに取り敢えず水を与えていると、そこへドイツ軍がやってきます。ロンメル将軍と将校たちも一緒で、ここを作戦司令本部にするつもりでした。ブランブルはイギリスの軍服を着ていたため、見つかると銃殺の可能性がありました。
熱砂の秘密のネタバレあらすじ:承
危機一髪のところで難を逃れますが、砂漠の真ん中では逃げ出すことも出来ず、仕方なく前夜空襲のため死亡したホテルの従業員のふりをします。ところが驚いた事にその死んだ従業員はドイツ軍のスパイでした。自分をスパイだと勘違いされたまま、ブランブルはロンメルのそばで給仕などを行います。
熱砂の秘密のネタバレあらすじ:転
捕虜のイギリス軍将校が連れられてきたので彼と接触を持ちますが、さらに情報収集を続けるように命令を受け、ブランブルは逃亡計画を中止。そしてやがて、ロンメルたちの会話からドイツ軍の機密情報を入手します。彼らが使っている地図上の”Egypt”という5つの文字の地点に、それぞれ物資の貯蔵庫がある事を突き止めるのです。しかし、連合軍の空襲のせいで、本物の従業員の死体が発見され、ブランブルの正体がロンメルの部下であるシュヴェグラー中尉にバレてしまいます。仕方なくブランブルは中尉を殺害。しかし、その嫌疑は女中のムーシュにかかります。彼女は弟がダンケルクの戦いで捕虜になっており、その釈放のために中尉と男女の関係になっていたからです。
熱砂の秘密の結末
ブランブルは彼女への冤罪を晴らす機会もなく、連合軍基地へ逃亡。その御蔭でドイツ軍の物資は絶たれることになり、連合軍側が勝利をおさめることができました。半年経ち、ブランブルが再びホテルへ戻ると、ムーシュはいません。結局は冤罪を晴らすことが出来ず、ドイツ軍によって銃殺されたのです。戦争のためとはいえ、彼女を犠牲にしたことをブランブルは後悔します。
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