オズの紹介:1985年アメリカ映画。ライアン・フランク・ボームの児童文学『オズの魔法使い』の後日談を描くファンタジーアドベンチャー。オズの国から帰って来たドロシーは、正気を疑われ入院させられてしまった。不思議な少女に導かれ再びオズの国に戻ったドロシーだったが、オズは見る影もなくすっかり荒廃していたのだった。オズの国を救うため、ドロシーは仲間と共に立ち上がる。
監督:ウォルター・マーチ 出演者:フェアルザ・バルク(ドロシー・ゲイル)、ニコール・ウィリアムソン(ノーム王/ウーレイ医師)、ジーン・マーシュ(モンビ王女/ウィルソン看護師)、パイパー・ローリー(エムおばさん)、マット・クラーク(ヘンリーおじさん)、エマ・リドリー(オズマ姫)ほか
映画「オズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「オズ」解説
この解説記事には映画「オズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オズのネタバレあらすじ:オズの国へ
舞台は19世紀末のアメリカ、カンザス州。半年前、不思議なオズの国で冒険を繰り広げた少女ドロシー・ゲイルは、ヘンリーおじさんとエムおばさん、そして愛犬トトと一緒に暮らしていました。オズの国の存在は誰も信じてくれません。ある朝、庭で飼っている雌鶏のビリーナが古い鍵を見つけます。「OZ(オズ)」と読める飾りがついた鍵でした。エムおばさんはドロシーを心配して、最先端の電気療法を行うウーレイ医師の診療所にドロシーを連れて行きます。ウーレイ医師は電気の力でオズの記憶を消去すると言い、そのためにドロシーは入院させられてしまいます。夜、治療が開始される寸前に落雷で院内が停電。混乱の隙をついて、不思議な少女がドロシーの元に現れ逃走を手伝ってくれます。酷い嵐の中必死に逃げる2人は、川に落ちて流されてしまいました。ドロシーが目を覚ますと少女の姿はなく、代わりにビリーナが話しかけてきました。ドロシーはオズの国に戻って来たのです。
オズのネタバレあらすじ:新しい仲間
ドロシーは王都エメラルド・シティーを目指します。かつて一緒に旅をしたかかしが王様になって統治しているはずでした。ところがエメラルド・シティーは荒れ果て、生き物は皆石化しています。困惑するドロシーは、手足が車輪になったホイーラーズという悪者に捕まりそうになります。オズの鍵を使って壁の向こうへ避難したドロシーは、錆びたぜんまい仕掛けのロボット、ティック・トックと出会います。彼の協力でホイーラーズの1人を捕まえることに成功し、エメラルド・シティーで何があったのか尋ねます。ノームの王様がエメラルド・シティーを占領し皆を砂に変えたこと、彼の配下であるモンビ王女だけがかかしの居所を知っていると聞き出したドロシー達。城でモンビ王女に面会しますが、彼女は気に入った首を集めて付け替えている悪い魔女でした。塔に閉じ込められたドロシー達は、そこで新しい仲間カボチャ頭のジャックと出会います。振りかけると命が宿る「いのちの粉」をモンビ王女が保管していると聞いたドロシーは、それをこっそり盗み出しました。そしてトナカイの首やソファで作った乗り物にいのちの粉を振りかけて塔から脱出し、ノーム王の山を目指します。
オズのネタバレあらすじ:恐ろしいゲーム
何とか山に到着したドロシー達。そこへノーム王が現れます。ドロシーがかかしを解放してエメラルド・シティーを元に戻すよう要求すると、地面が割れ地下に落とされてしまいました。そしてノーム王はドロシー達にゲームを申し込みます。ノーム王はかかしに魔法をかけ、飾り物にして陳列室に置いていると話します。今から1人ずつ陳列室に入り、たくさんの飾り物の中からかかしを探し当てられれば元に戻すと約束しました。1人に与えられたチャンスは3回。失敗すると自身も飾り物に変えられてしまいます。不安そうなドロシーに、ノーム王は履いていたルビーの靴を見せます。これのおかげでエメラルド・シティーを侵略出来たと笑うノーム王。仲間が全員失敗してしまい、ドロシーの番が回ってきました。
オズのネタバレあらすじ:ノームの弱点
陳列室にはたくさんの飾り物が置いてあります。2回失敗したドロシーは、ふと緑色の飾り物を見つけました。ドロシーがそれに触れて「オズ!」と叫ぶと、かかしが現れます。ドロシーは本物を見つけ魔法を解くことに成功したのです。緑色が目印だと気付いたドロシーは次々仲間を取り戻します。ノーム王は激怒して巨大な岩の姿で現れ、ゲームの中止を宣言します。当然抗議するドロシーに構わず暴れるノーム王は、ジャックを捕まえて彼を食べようと口を開けました。ところがノーム王の動きが止まります。実はジャックのカボチャ頭の中にはビリーナが隠れていて、そこで卵を産んでいたのです。卵を飲み込んだノーム王の体が崩れ始め、手下のノーム達も消えていきます。ノームにとって卵は毒だったのです。ルビーの靴を探し出したドロシーは、エメラルド・シティーとオズが元に戻るよう呪文を唱えます。するとドロシー達は草原に飛ばされ、遠くからエメラルド色の光が溢れるのを見ます。
オズの結末:冒険の終わり
オズの国は無事元に戻りました。けれどそろそろドロシーはカンザスに帰らなければなりません。その時、ビリーナが城の大きな鏡の中にドレス姿の少女がいるのを発見します。彼女はドロシーを診療所で助けてくれた女の子でした。彼女の名はオズマ。正統なオズの女王でしたが、ノーム王の命令でモンビ王女にずっと閉じ込められていたのです。オズマ姫を鏡から救出したドロシーはルビーの靴を渡し、カンザスに帰してくれるよう頼みました。皆に別れを告げるドロシー。光が溢れ、やがてドロシーは現実世界で目を覚ましました。川のほとりで気を失っていたようです。ヘンリーおじさん達に見つけて貰ったドロシーは家に帰りました。ドロシーが呼べば鏡の向こうにオズマ姫が現れます。2人の少女が微笑み合い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画オズのあらすじと結末でした。
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