ベスト・キッド3 最後の挑戦の紹介:1989年アメリカ映画。この作品は、少年ダニエル・ラルーソーが日系人空手家ミヤギから学んだ空手を通して成長していく『ベスト・キッド』シリーズの第3作目で、主人公ダニエルはこの作品で最後となります。監督と音楽は、第49回アカデミー賞作品賞ならびに第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞を受賞した『ロッキー』(1976年)を手がけたジョン・G・アヴィルドセンとビル・コンティのコンビです。
監督:ジョン・G・アヴィルドセン 出演:ラルフ・マッチオ(ダニエル・ラルーソー)、ノリユキ・パット・モリタ(ミヤギ)、ロビン・ライヴリー(ジェシカ)、トーマス・イアン・グリフィス(テリー・シルヴァー)、ほか
映画「ベスト・キッド3 最後の挑戦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベスト・キッド3 最後の挑戦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ベスト・キッド3 最後の挑戦の予告編 動画
映画「ベスト・キッド3 最後の挑戦」解説
この解説記事には映画「ベスト・キッド3 最後の挑戦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:1.プロローグ:ダニエルとミヤギ空手との出会い
「敵に情けは無用」という空手道場コブラ会で空手を学ぶジョニーたちからイジメを受けていたダニエルは、空手達人の日系人ミヤギから空手の精神と技を学びました。全米学生カラテ・トーナメントで、ダニエルはコブラ会の選手たちと戦い、決勝戦でジョニーと対戦しました。ジョニーに負傷した脚を狙われ、片脚でしか攻撃できなくなったダニエルは、最後に“鶴の技”で、ジョニーを倒して見事、優勝を勝ち取りました。(1作目のラストシーン)
大会終了後、破れたコブラ会リーダーのクリースは、怒り心頭で、弟子のジョニーを痛めつけようとしました。その様子を見ていたミヤギは、クリースと対峙し、見事、彼を寸止めで戦意喪失させました。「なぜ倒さなかったの?」と問うダニエルに、師匠のミヤギは「人を許す心を持たない者は、生きることが死にも勝る罰になる」と諭しました。(2作目の最初のシーン)
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:2.復讐を約束したテリー・シルヴァー
あの大会から1年後、「敵に情けは無用」という空手道場コブラ会では、練習生が全員、辞めてしまい、道場主のジョン・クリース(’72年度空手・チャンピオン)は、困窮した生活を送っていました。クリースは、道場のオーナーであり兄弟子でもある会社の社長テリー・シルヴァーに、道場を返そうと思い、彼の家を訪れました。シルヴァーは、「金も無ければ、行く所もない」と苦悩するクリースに、暫くタヒチに行くように奨め、旅行の手配をしました。ベトナム戦争でクリースに何度か助けられた恩義もあるシルヴァーは、クリースから1年前の話を聞き、ミヤギとダニエルに復讐することを約束しました。シルヴァーは、腕の立つマイク・バーンズを呼び寄せ、彼の部下にスネークとデニスという男を二人つけました。スネークはロス一番の悪と自認している男でした。シルヴァーは、道場の権利の50%を譲渡するという条件で、バーンズに空手選手権でダニエルを倒すように命じました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:3.「空手の基本は全て型から始まる」
その頃、ミヤギは盆栽の店を開く用意をしていました。ダニエルはその開店の準備を手伝っていました。海岸でいい木を見つけ、ミヤギはダニエルと共に、その木を根っこから掘り出そうとしていました。ミヤギはダニエルに「木の心がいい盆栽に育てるんだ。空手も君の心が育てる。…わしは君に空手の根っこを手ほどきしただけだ。…いずれは君も自分の空手をするようになるだろう。…ミヤギ家に伝わる型と教えよう。…空手の基本は全て型から始まる」と言うと、彼はダニエルにその型を教えました。ある日、ダニエルの所に、空手選手権の事務局から手紙と出場申込書が届きました。それによると、ルールが変更になり、前回の優勝者のダニエルは決勝に出るだけでよくなりました。ダニエルは出場したがりましたが、ミヤギは「名誉を守り、命を守るために、それを使うのであれば、空手には意味がある。プラスチックと真鍮のトロフィーを守るのに使うのなら、空手には何の意味もない」と諭しました。ダニエルは盆栽用の植木鉢を探しに、向かえのジェシカの店に行きました。ジェシカは自分でろくろを回し、陶芸をしていました。ダニエルはジェシカと直ぐに打ち解け、その日の夜、デートをする約束をしました。ダニエルがミヤギの元に帰ると、ミヤギは出場申込書にサインをせず、彼に返しました。「僕にとってチャンピオンは大きな誇りだ。どうして守ろうとしたらいけないの?」と問うダニエルに、ミヤギは「わしにその答えを求めようとしないことだ。…答えは君の心にある。…燃やしてしまうんだな。そうすれば、君の迷いと混乱も煙になって消える」と答えました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:4.ダニエル、出場申込書を燃やす
その日の夜、シルヴァーは密かにミヤギの家に侵入し、ある新聞記事を目にしました。それは「日系人、収容所へ。442部隊の進撃つづく」という見出しの古い戦時中の記事でした。シルヴァーは「こいつはいい」と呟くと、家中を見て回りました。その時、ダニエルとミヤギが帰ってきました。ダニエルはミヤギの目の前で、「あれからずっと考えていたけれど…迷いと混乱を煙にしちまって、選手権試合には出ない。自分のやっている空手に意味を持たせたいからね」と言うと、選手権への出場申込書を燃やしました。ミヤギは彼に「よく決心した」と褒め、彼と家を出ていきました。シルヴァーはこっそりと家を出ていきました。ダニエルはジェシカを迎えに行きました。ジェシカはダニエルに、2か月前に別れたボーイフレンドと電話で話し合い、コロンバス・オハイオに感謝祭が終わったら帰り、そしてまた彼氏と一緒にやり直すことにしたことを告げました。ダニエルは少しがっかりしましたが、ジェシカと友人として付き合うことになり、彼女をミヤギに紹介しました。そして、ダニエルはミヤギが帰った後、ミヤギのお店の中に彼女を案内し、ミヤギから空手を習っていることを告白しました。するとそこに、バーンズとスネークが入ってきました。二人はダニエルにお前に用があると言い、バーンズはダニエルに「タイトルが欲しいんだ。…俺が欲しいのはお前のタイトルだ。お前との試合に将来がかかってる。やらないとは言わせないぞ」と言うと、出場申込書を強引にダニエルに渡すと「サインしろ」と命じてきました。ダニエルは「自分でサインしろ!」とバーンズを軽く突き飛ばすと、バーンズは怒り、今にもダニエルに喧嘩を売ろうとしました。スネークに宥められたバーンズは、ダニエルたちに向かって「よく考えとけよ。また来るからな」と捨て台詞を吐き、出ていきました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:5.動き出したシルヴァー
ある日、ダニエルがミヤギの家で、彼から空手の型の手ほどきを受けていると、シルヴァーが突然現れ、「各国のキム・サンヤ氏の弟子です。先生からよろしくと。コブラ会道場のクリースは私の弟弟子でした。去年の選手権試合の模様をキム先生が聞きまして、クリースの不名誉な行いをお詫びしたいと申しております。彼の誤りを正しに来ました」と嘘を言うと礼儀正しく、ミヤギにお辞儀をしました。ミヤギはシルヴァーの言葉を信じ「あなたならできるでしょう」と言うと、彼は、クリースはベトナム戦争で人格が変わり、空手の道場が生き甲斐で、その道場が潰れたショックで死んだと全くの嘘を語り、ミヤギの心を揺らがせるように「戦争は人を変えます。行ってない者には分かりませんが」と言いました。そして、シルヴァーはダニエルにも「死んだクリースは自分で謝りにくるはずだった」と嘘を言い、お辞儀をして、帰って行きました。二人はシルヴァーの嘘を見抜けず、彼の謙虚な態度と言葉を信じました。その日の夜、ミヤギのお店で、ダニエルとジェシカが話をしていると、また、バーンズが、スネークとデニスを連れてやって来ました。ダニエルは何度来ても出場しないと言うと、デニスがミヤギの店の物を潰し始めました。ダニエルは仕方なく、デニスを倒しました。それを見たスネークがダニエルに向かって行こうとしたとき、ジェシカがスネークを手近にあった物で腹を叩き倒しました。バーンズはジェシカのお腹を蹴り倒しました。ダニエルは怒り、バーンズに空手で挑みましたが、逆にやられてしまいました。その時、ミヤギが入って来て、3人を追い返しました。ミヤギはジェシカを送ると、車にダニエルを乗せて家に帰りました。鼻歌を歌いながら運転するミヤギに、苛立つダニエルは「よく歌ってられるよ。…また来たらどうするの? 僕はどうすればいいの?」と訴えますが、ミヤギは答えませんでした。ミヤギの家に戻ると、出場申込書が吊してあり、ミヤギの育てた盆栽は盗まれてしまいました。ミヤギは平然と釣り竿を取り、釣りに行こうとしました。ミヤギはダニエルに「腹をすかして、考え事をしてもいいアイデアは浮かぶはずがない」と言いますが、ダニエルは怒り心頭で、ミヤギに「人が良すぎるよ。僕は泣き寝入りなんてしないからね」と言うと、ミヤギを置いて、車に乗って出ていきました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:6.ダニエル、出場申込書にサインする
翌朝、高価な盆栽を盗まれたミヤギを助けるため、ダニエルはジェシカを連れて、ミヤギが沖縄から持ち帰った高価な盆栽を埋めている“悪魔の井戸”に行きました。二人は断崖絶壁の所に、ミヤギが植えた盆栽の木を見つけました。ダニエルはジェシカの指示で、ロープを使って二人でそこに降りていきました。そこでダニエルは盆栽を掘り出しますが、手が滑り盆栽を海に落としてしまいました。急いで二人は下の降り、盆栽を海から拾い出しましたが、登ろうとするとロープが上に上がって行きました。岸壁の上には、なぜかバーンズとスネークとデニスがいました。3人はロープが欲しければ、出場申込書にサインしろと言ってきました。ダニエルは怒りに燃えて申込書にサインしました。彼らはロープを下ろし、ダニエルとジェシカを引き上げましたが、あと一歩の所でバーンズは盆栽も寄こせと要求してきました。ダニエルは仕方なく、盆栽を渡すと、バーンズは盆栽を二つに折ってしまいました。ダニエルはその盆栽をミヤギの所に持って行き、事情を話ました。ミヤギはダニエルを許しました。ただ、ダニエルが空手選手権の申込書にサインをしてしまい、出場してバーンズに勝つためにはミヤギからの稽古が必要だということを聞くと、ミヤギは「わしはいつでも稽古をつけてやるが、試合のためには教えられない」と言いました。ダニエルはパニック状態になりました。ダニエルはミヤギから稽古をつけてもらえなくなり、ジェシカとジョギングをしたりして、一人でトレーニングをしていました。ある日、ダニエルがミヤギの家でサンドバッグを蹴っていると、バーンズがやって来て、二人は喧嘩になりました。そこにシルヴァーがやって来て、脚払いでバーンズを倒すと、彼に「二度とダニエルに手出しするな」と言い、追い出しました。ダニエルはシルヴァーから脚払いの技を簡単に教えてもらいました。シルヴァーはダニエルに「今度、コブラ会の道場を再開することになったので、稽古をしたかったら、いつでも来てくれ」と言い、去って行きました。ダニエルはトレーニングを終え、ミヤギの店に行き、ミヤギに脚払いの技を見せて欲しいと頼みましたが、ミヤギは技を見せずに、彼にほうきで店の前でも掃除したほうがいいと言いました。ダニエルは、そんなミヤギの態度に腹を立て「二度と頼まないよ」と言って、車に乗って去っていきました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:7.ダニエルとミヤギ、遠ざかる二人の心
ミヤギから稽古をつけてもらえなくなり、困ったダニエルは、仕方なくているシルヴァーが再会したコブラ会の道場に行きました。そして、ダニエルはシルヴァーに稽古をつけて貰うことになりました。まず、シルヴァーはダニエルに「チャンピオンに必要なことは、熱意と執着と鍛錬だ」と教えました。次に、シルヴァーはダニエルに「原則その1、立ち上がれない者は戦えない。」と言わせると、反則技となる膝の関節を蹴る技を教えました。やりすぎではないかと言うダニエルに、シルヴァーは「緊急の場合には非常手段が要求される」と教え、また明日稽古をしようと約束しました。稽古で足を痛めて帰ってきたダニエルをミヤギは、心配し、独特の方法で足を治療してあげました。ダニエルはミヤギに本当の事を告げられず、困りました。ミヤギもそんなダニエルの戸惑いを心配していました。次の日、ダニエルはシルヴァーのもとに稽古に行きました。シルヴァーはダニエルに「原則その2、息のできない者は戦えない」と言い、肘打ちを教えますが、板に向かって肘打ちを練習させました。シルヴァーはダニエルの死角でほくそ笑みました。ダニエルはシルヴァーの思惑通り、肘を痛めました。ミヤギの家でダニエルは、ミヤギに見つからないように肘を治療しました。ミヤギは心配してダニエルに声をかけると、ダニエルは「緊急の場合には非常手段が要求されるんだ。手を貸す気がないのなら、僕の邪魔をしないでくれないか!」とミヤギに言い放ちました。ミヤギは益々、ダニエルのことが心配でなりませんでした。二人の心の距離は遠ざかろうとしていました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:8.ほくそ笑む、シルヴァー
ダニエルは次の日も、シルヴァーの道場に行きました。シルヴァーは「原則その3、目の見えない者は戦えない」と言い、相手の鼻を狙っての正拳突きを教えました。ダニエルは反則技だと言いますが、シルヴァーはダニエルを挑発し、ダニエルもまんまと彼の言いなりになり、正拳突きを板で練習します。ダニエルの拳から血が流れるのを見て、シルヴァーは更にダニエルの憎しみと怒りの感情を沸き立たせました。感謝祭の夜、ダニエルは、翌日故郷に帰るジェシカとディスコに行きました。そして、二人で楽しく踊っていると、シルヴァーが声をかけてきました。それと同時に、シルヴァーに金で雇われた見知らぬ男がジェシカにちょっかいをかけてきました。それを見たダニエルは咄嗟にその男をジェシカから引き離すと、その男の鼻に正拳突きをし、彼を倒しました。ジェシカは乱暴なダニエルを見て、呆れて家に帰りました。ダニエルはシルヴァーに誘導され、外に逃げました。シルヴァーは、倒した男に謝りに行こうとするダニエルを止めて、「あれでいいんだ。仕方なかった」と言いました。ダニエルはパニック状態になり、走ってジェシカの家に行きました。その姿を見たシルヴァーは、ほくそ笑みました。ダニエルはジェシカの家に行き、ジェシカに言い訳をしました。ジェシカはダニエルに「感情を抑えることができなくなったみたいね」と痛いところをついてきました。ダニエルは「君の友情も、ミヤギさんの信頼も、何もかも無くしてしまった。自分が悪いのは分かってるが、どうしようもないだよ。ミヤギさんに見限られるには、それだけの理由があるんだ。当然だと思ってるよ」と言い落ち込みました。ジェシカは、ダニエルを励まし、ミヤギさんにこれまでの事を正直に話すように諭しました。ダニエルは彼女に励まされ、「ありがとう」と言って彼女と別れました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:9.ミヤギ空手の強さ
ダニエルはミヤギの家に帰り、病院に電話をし、看護婦に自分が顔面を殴り倒し負傷を負わせた相手に謝りたいと言いましたが、看護婦は答えてくれませんでした。その電話の様子を見ていたミヤギは、パニック状態で謝るダニエルに「どれほど深い傷も時間が経てば治る。焦らないことだ。…どこに行くかを決めて旅に出るものだ。さもなければ、家にいたほうがいい」と言うと、あの“悪魔の井戸”から取ってきた盆栽を見せました。その盆栽は枯れるどころか新しい芽を出していました。ミヤギはダニエルに「しっかりした根を持っていたからだ。君も同じだ。心の中に強い根を持ってる。他には何もいらない。心の中にあるものを育てるだけでいい」と諭しました。ダニエルは目が覚め、彼は明日からシルヴァーのもとでの稽古を止めると言ってくる、30分で戻ってくるから心配しないでとミヤギに言うと、一人でシルヴァーの所に行きました。ダニエルは一人、コブラ会の道場に行きました。そして、シルヴァーに会い、これまでただで稽古をつけてくれた礼を言い、今後の稽古を断りました。するとシルヴァーは本性を現し、タイトル戦に出ろと強制してきました。奥からバーンズが出て来て、「タイトル戦に出て一度だけ戦うか、死ぬまで俺と戦い続けるかどっちがいい」と迫ってきました。試合に出させるためのからくりにはまったダニエルは、それでも試合はしないと言い、帰ろうとすると、死んだと聞かされていたクリースが突然出てきました。驚いたダニエルに、3人は大笑いしながら、「道場再開の引き立て役をお前がやるんだ」と言いました。ダニエルはそれでも試合はしないと言い張りました。そんなダニエルをバーンズは捕まえて、中段突きを三発くらわし、彼を表に放り出しました。シルヴァーとクリースは大笑いして、バーンズにダニエルを道場内に連れ戻せと言うと、バーンズはダニエルを追い外に出ていきました。しかし、バーンズは扉を破って放り投げられて戻ってきました。そこにはミヤギが立っていました。ミヤギは堂々と無言で3人の前に歩み寄りました。ミヤギは最初にかかってきたバーンズをあっさりと倒しました。シルヴァーとクリースは「始めるか」と互いに一礼すると、まずクリースがミヤギに向かって来ました。ミヤギはクリースの攻撃を全てかわし、膝蹴り、肘打ちでクリースを畳の上に倒しました。最後の相手はシルヴァーです。心配して道場に戻ったダニエルの目の前で、二人は戦いました。動のシルヴァーに対し、静のミヤギの対決でした。シルヴァーの攻撃をミヤギはかわし、逆にシルヴァーの力を流し、彼のバランスを崩し倒して、その瞬間にミヤギは賺さず彼に攻撃を加えました。結局、ミヤギに倒されたシルヴァーは、起きあがり、負け惜しみで「これからはここで空手と言えば、コブラ会になるんだ!貴様らは消えていくんだ!」とミヤギとダニエルに叫びました。ミヤギはダニエルに「わしが稽古をつけてやる」と言って出ていきました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦のネタバレあらすじ:10.「力は失われずにまだ心の中にある。それを表に出すんだ」
ダニエルは再び、ミヤギから空手の稽古をつけてもらいました。二人は一緒に“悪魔の井戸”の絶壁に取ってきた盆栽の木を戻しました。ミヤギはダニエルに「この木はしっかりした根を持っている。君と同じだ。だから、どのように育つかは自分で決める。君もどっちへ進むか自分で決めろ。正しい道を選ぶと信じている」と言いました。ダニエルはミヤギの言葉に頷くと、盆栽の木に手を合わすと「また会いに来るよ」と言って登っていきました。空手選手権大会の日が来ました。シルヴァーはこの選手権大会に会場を無償提供していました。それでシルヴァーはマイクを持ち、実際のコブラ会の精神とは真逆の美しい空手の精神を説き、コブラ会道場の再開宣伝をしました。それを終わるとシルヴァーはバーンズに「1点稼いだら、奴に1点やれ、スコアをタイにしたままで思う存分ぶちのめして、延長戦に入ったらポイントを上げて勝つんだ」と指示しました。いよいよ、決勝戦、バーンズとダニエルの試合が始まりました。バーンズは指示通り、反則技を出し、ダニエルを痛めつけ、彼を倒しました。試合は延長戦に入りました。それまで1分間の休憩がありました。ダニエルは倒れたまま、戦意喪失し、弱気になり、パニック状態になっていました。そんなダニエルにミヤギは「試合に負けるのは構わないが、自分に負けたら君は終わりだぞ。試合だけに集中しろ。力は失われずにまだ心の中にある。それを表に出すんだ」と励ましました。
ベスト・キッド3 最後の挑戦の結末:11.エピローグ:ミヤギ空手の勝利~ダニエルとミヤギの絆~
口汚く罵倒を浴びせるバーンズたちを見て、ダニエルは立ち上がりました。そして、師匠ミヤギに静かに礼をすると、ダニエルはバーンズに堂々と静かに構え、修練した空手の型を始めました。それに尻込みしたバーンズは正拳を上段に打ちましたが、ダニエルはそれを流し受けて、逆にバーンズを畳の上に投げ飛ばし、倒れた所に軽く正拳打ちを入れました。ダニエルは二連覇を達成しました。バーンズは畳を叩いて悔しがりました。シルヴァーとクリースは肩を落として会場を去りました。ダニエルは師匠ミヤギに駆け寄り、抱きつくと、ミヤギの手を持ち、高々と挙げました。
以上、映画「ベスト・キッド3 最後の挑戦」のあらすじと結末でした。
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