ベスト・キッド2の紹介:1986年アメリカ映画。この作品は、少年ダニエル・ラルーソーが日系人空手家ミヤギから学んだ空手を通して成長していく『ベスト・キッド』シリーズの第2作目です。監督と音楽は、第49回アカデミー賞作品賞ならびに第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞を受賞した『ロッキー』(1976年)を手がけたジョン・G・アヴィルドセンとビル・コンティのコンビです。
監督:ジョン・G・アヴィルドセン 出演:ラルフ・マッチオ(ダニエル・ラルーソー)、ノリユキ・パット・モリタ(ミヤギ)、タムリン・トミタ(クミコ)、ユージ・オクモト(チョーゼン)、ほか
映画「ベスト・キッド2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベスト・キッド2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ベスト・キッド2」解説
この解説記事には映画「ベスト・キッド2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:1.プロローグ:ダニエルと空手との出会い
「敵に情けは無用」という空手道場コブラ会で空手を学ぶジョニーたち不良グループからリンチを受けていたダニエルを、武勇勲章も受け空手の達人でもあった日系人ミヤギが助けました。ミヤギは、「箸でハエを捕まえる者は何事もなしうる」と自らも日々精神を磨いたり、海岸の杭の上に立ち父親から習った“鶴の技”を日々磨いたりしていました。ダニエルはそんなミヤギから空手の精神と技を習い、“鶴の技”も学びました。全米学生カラテ・トーナメントで、ダニエルはコブラ会の選手たちと戦い、決勝戦でジョニーと対戦しました。ジョニーに負傷した脚を狙われ、片脚でしか攻撃できなくなったダニエルは、最後に“鶴の技”で、ジョニーを倒して見事、優勝を勝ち取りました。(1作目のラストシーン)
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:2.師匠ミヤギの過去
大会終了後、破れたコブラ会リーダーのクリースは、怒り心頭で、弟子のジョニーを痛めつけようとしました。その様子を見ていたミヤギは、クリースと対峙し、見事、彼を寸止めで戦意喪失させました。「なぜ倒さなかったの?」と問うダニエルに、師匠のミヤギは「人を許す心を持たない者は、死ぬより辛い人生を送らなければならないからだ」と諭しました。6か月後、ミヤギはいつものように、自宅でハエを箸で捕らえる修行をし、ついにハエを捕らえました。ダニエルは、ミヤギの武勇勲章を飾ろうと勲章を額に入れて渡しました。ミヤギはダニエルの心遣いに感謝しましたが、彼の胸に手を当て「勇気はここにある。これ(勲章)は運がよかっただけだ」と言い、飾ろうとする気持ちはない様子でした。その時、ミヤギのもとに故郷・沖縄から、一通の手紙が届きました。その手紙には、父が危篤だと書かれていました。ミヤギは沖縄に帰ることにしました。ミヤギは、ダニエルに沖縄を出た理由を訊かれ、かつて自分はある女性・ユキエに恋をしたが、彼女は親の決めた相手と婚約させられたと答えました。その相手とはミヤギの親友だった男・サトウでした。今回、手紙を送ってくれたのは、ユキエでした。かつて彼女とミヤギは相思相愛でした。村人たちの前で、ミヤギは同い年のサトウに、「親の決めた結婚なんて意味はない。ユキエはわしのものだ」と言ったところ、メンツを潰されたサトウからミヤギは、名誉挽回のために決闘を申し込まれたが、ミヤギは決闘をせずに沖縄を出たと語りました。ミヤギは、ダニエルが決闘をしなかった訳を「人は感情に支配されてはならない。例えそのために負けても」と教えました。ダニエルは更に突っ込んでミヤギに「二人は結婚した?」と訊きました。ミヤギは「サトウ家は村一番の大金持ちで、貧乏だったユキエには悪くない話だった。…わしの村ではメンツは一生着いてまわる。わしの村は何よりも体面を重んじる」と答えました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:3.ダニエル、ミヤギと沖縄へ行く
ミヤギは、大学へ行く学資を使い、どうしても一緒に行きたいと言うダニエルと共に、沖縄へ向かいました。飛行機の中で、サトウも空手の達人で、ミヤギの空手は代々息子にしか教えない一子相伝だが、ミヤギが父に頼み、サトウは父から特別に教えられた同門のライバルであること、決闘をした場合は死んだ方が負けになることを、ミヤギはダニエルに語りました。那覇空港に着いたミヤギとダニエルは、サトウの空手道場の看板を目にしました。その看板には丸太を手刀で二つに折る男の絵が描かれていました。あんな丸太を折れると疑問視するダニエルに、ミヤギは「わからない。木に襲われたことがないから」と答えました。二人を待っていたのは、ユキエさんから頼まれたというチョーゼンという若者でした。チョーゼンは、礼儀正しく歓迎してくれましたが、その奥には敵意を秘めていました。チョーゼンは二人を村ではなく、とある倉庫に案内しました。そこに着くと、チョーゼンの態度は一変し、二人に敵意を見せました。チョーゼンが「オジキ!」と呼ぶと、出てきたのは、ミヤギのかつての親友サトウでした。サトウはいきなりミヤギに決闘を申し込んできましたが、ミヤギは断りました。サトウは「親父に会ってこい。それからカタをつける」とミヤギに言うと、車に乗り、ミヤギたちを倉庫に残して、去っていきました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:4.ミヤギ、ユキエと再会後、父、死去する
ミヤギとダニエルはタクシーをつかまえて、父の家に行きました。家で迎えてくれたのは、姪のクミコという若く美しい女性でした。ミヤギが部屋に行くと、床で眠っているミヤギの父をユキエが看病していました。ミヤギとユキエは約40年ぶりに再会しました。ミヤギはユキエに「なぜ手紙一つくれなかった」と問うと、目に涙を浮かべユキエは「あなたに失礼だと思って…。私は結婚していません」と答えました。するとミヤギの父は目を覚まし、「夢を見ているのなら、このまま目を覚ましたくない。もし現実なら、ずっと眠りたくない」と呟くと、ミヤギに「やっと来たか」と手を差し伸べました。翌朝、ダニエルが起きて家の中を歩いていると、道場で独り空手の型を練習しているミヤギがいました。ミヤギはダニエルに道場を案内し、ミヤギ空手の400年の歴史を説明しました。そして、ミヤギ空手の極意と言い、でんでん太鼓をダニエルに見せ、修行すれば分かるようになると言いました。また、空手の精神が書かれている掛け軸「空手無先手」と「先正其心」をダニエルに見せ、「教訓その一、空手は身を護るためだけにある。教訓その二、まず心を学ぶべし」と教えました。ミヤギはダニエルを外に誘い、村を案内しました。昔、村は漁村でしたが、サトウの父親が大型漁船で2年で魚を取り尽くして、魚がいなくなり、残ったのは古い缶詰工場だけになっていました。そして、村人は困り、ほとんどの村人は町に出稼ぎに行き、残ったミヤギの父たちは村を救うために、生き方を変え、野菜作りを始めたそうでした。しかし、その土地も皆、サトウから借りているとのことでした。昔と変わらずにいたのは、神社で子供たちに三線(さんしん)を弾いていたイチロウでした。クミコは子供たちに盆踊りを教えていました。ダニエルがクミコに手を振ると彼女も笑顔で手を振ってくれました。話は第二次大戦の沖縄戦になり、ミヤギは「人間はなんて愚かなんだろう」と言いました。そこにサトウが車でやってきました。サトウはミヤギに対峙し、決闘をまた挑みますが、ミヤギは断りました。そこへユキエが、父がミヤギとサトウを呼んでいると言って、割り込みました。ミヤギの父は、ミヤギの手とサトウの手を握り、二人の手を合わせると、永遠の眠りにつきました。サトウは、ミヤギに「三日間だけ喪に服する。喪が明けたら、戻ってくる。親父の跡を追わせてやるぞ」と言い、出ていきました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:5.チョーゼン、ダニエルにメンツを潰される
ミヤギは道場でダニエルに稽古をつけると、外に散歩に出て、空手の師匠でもある父から教わった「攻撃をかわすには、そこにいないことだ」という教えをダニエルに言うと、かつてサトウの父親が経営していた工場に連れて行きました。すると、ミヤギは、そこで振り子のように落ちていく銛をかわし、でんでん太鼓の技を見せました。ダニエルも挑戦しましたが、できずに海に落ちてしまいました。二人が村に戻ると、チョーゼンたちが市場を仕切っていました。彼らは二人を挑発するかのように、弱虫呼ばわりしました。怒らないミヤギは、ダニエルに「嘘はそれを信じたいと思う人間にだけ、聞こえるものだ」と諭し、家に入っていきました。ダニエルも家に入ろうとすると、イチロウさんが野菜を台車から落として困っていました。ダニエルはイチロウを手伝い、台車に野菜を乗せ、チョーゼンの所まで彼と共に野菜を持っていきました。チョーゼンはダニエルを罵倒しましたが、ダニエルはミヤギの言葉を守り、平常心を保ち、イチロウの野菜を天秤の上に載せた瞬間、天秤が大きく傾き、重りが落ちてしまいました。ダニエルがその重りを手に取ると、それは偽物で、ダニエルは手で簡単に二つに割りました。チョーゼンたちのインチキがばれました。村人たちは怒り、チョーゼンたちに群がりました。ダニエルは彼に「忙しくないときに、ゆっくり話そう」と言い、家に帰りました。その夜、ミヤギはユキエと二人、海を見ながら、語り合いました。ミヤギは彼女に、家を出た自分を父がどう思っていたのかを尋ねました。ユキエは「自分は息子を心から愛していて、息子のしたことは正しい」と父の言葉をミヤギに伝えると、ミヤギは「一つ間違っていた。お前を連れて行けば良かった」と彼女に言うと、そっと彼女の手を握りました。一方、ダニエルは、神社の近くで、でんでん太鼓を振りながら空手の技を身振り手振りして考えていると、クミコがやって来ました。クミコはダニエルの体の動きを見て、分踊りと似ていると言い、彼女は踊って見せました。クミコからダニエルは盆踊りの踊り型を教えてもらいました。そこに、チョーゼンたちが現れ、でんでん太鼓を取り上げ、クミコを乱暴に扱いました。それを止めようとしたダニエルは、チョーゼンに腹を蹴られ、蹲りました。チョーゼンたちは、昼間、ダニエルにイカサマをばらされ、メンツを潰されたことで、怒っていました。彼は「今度会ったらぶっ殺してやる」とダニエルに言うと、去っていきました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:6.サトウ一味の嫌がらせ
ダニエルは日々、空手の修練に励みました。ダニエルはクミコと、自然とデートするようになりました。クミコの夢はバレリーナになることでしたが、沖縄には学校がありませんでした。那覇の街に行くと、サトウの空手道場がありました。ダニエルは窓越しに覗いてみると、一番弟子のチョーゼンが稽古をつけているところでした。ダニエルはクミコと暫く街を歩いていると、氷の板を何枚割れるかで、賭をやっている所を見つけました。興味深くダニエルが見ていると、そこにチョーゼンたちが現れました。チョーゼンはダニエルを挑発し、6枚の氷の板を割れと言ってきました。クミコは止めようとして、ミヤギを探しに行きました。ダニエルは、6枚の氷の板を割ったことがないので自信がなく、彼らから逃げようとしました。その時、クミコがミヤギとユキエを連れてきました。ミヤギはダニエルが6枚全部割れるほうに600ドル賭けました。チョーゼンは持ち合わせがなく困っていると、師匠のサトウが現れ、割れないほうに賭けました。自信のないダニエルに、ミヤギは「精神集中だ」と言いました。ダニエルは十分に精神集中した後、手刀を放つと、6枚全部の氷が割れました。サトウは、賭に負けたチョーゼンに「俺にまた恥をかかせる気か」と叱りました。賭に勝ったミヤギはサトウからお金をもらうと、その場を離れ、3人を連れて中華料理を食べに行きました。家の帰ると、チョーゼンたちが師匠サトウの伝言と言い、三日間の喪は明けたので、決闘をつけるため、ミヤギを迎えに来たと言ってきました。ミヤギは「わしはただの農夫だ」と断ると、チョーゼンたちはミヤギの畑を荒らし始めました。ミヤギは、サトウの家に行きました。サトウは丸太で手刀を鍛えていました。ミヤギはサトウに「つまらない争いはもう止めよう。…当時は18歳の若造だった。…サトウ、冷静になれ。お前も変わってしまったな」と言うと、サトウは「俺を裏切ったことを忘れたのか。…臆病風が鼻につくわ」と答え、鍛錬を止め、家の中に戻っていきました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:7.エスカレートするサトウ一味の嫌がらせ
その夜、ダンスパーティに呼ばれたクミコに誘われ、ダニエルも一緒に行きました。ダニエルは思い切って彼女に「決まった人はいるの」と尋ねました。クミコは「そんなのもう時代遅れよ。誰と結婚しようと自由よ」と答え、ホッとしたダニエルも「誰とでも結婚できるんだ」と彼女に言いました。二人がテーブルの上で手を握り合おうとしたとき、チョーゼンたちが割り込んできました。そして、「喧嘩はしない主義なんだ」というダニエルに、チョーゼンは「格好ばかりつけやがって。金を返せ」と言い、ダニエルを強引に立たせて腹に中段突きを入れ、蹲ったダニエルから金を取り上げました。彼らはクミコに乱暴をしようとしたので、ダニエルは怒り、チョーゼンの股間に突きを入れ、彼を倒すと、後の二人も倒し、クミコを連れて車で逃げました。ダニエルが家に戻り眠ろうとしたとき、サトウとチョーゼンと部下2人が「ミヤギ!決着をつけてやる!」と言い、家に入って来ました。ダニエルが出て行き、ミヤギの居場所はしらないと答えると、サトウはチョーゼンたちに「来たことを奴に教えてやれ」と指示すると、自分は去りました。チョーゼンたちは、ダニエルを羽交い締めにし、目の前で道場、家の庭などを荒らしまくりました。チョーゼンは槍を持ち、ダニエルを脅し、羽交い締めにしました。その時、ミヤギが家に戻ってきて、「わしとサトウの事は、その子に関係ない」と言うと、チョーゼンは「俺が相手をしてやる!老い耄れめ!」と言って挑んできました。ミヤギはまず、部下2人を簡単に空手で倒すと、向かってきたチョーゼンの槍を取り、チョーゼンを倒し、逆に彼の首に槍を突き立てました。チョーゼンたちは逃げ去りました。ミヤギはダニエルに「明日はアメリカに帰ろう」と言い、彼の肩を抱き、家に入って行きました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:8.ミヤギ、サトウとの決闘を決意する
次の日、ダニエルが帰るための荷造りをしていると、クミコが独り桟橋に座っているのを見ました。ダニエルが彼女の所に行こうとしたとき、部屋の中から、ミヤギとユキエの会話が聞こえてきました。ユキエはミヤギの荷造りの手伝いをしながら、彼に「私を連れて行って」と言いました。ダニエルはそれを聞くと、そっとクミコの所に行きました。彼女は海にお米を捧げていました。それは、漁師が海に出かけるとき、無事に戻るようにと願う沖縄の古い習慣でした。ダニエルはクミコに一緒にアメリカに来ないかと誘いました。クミコは迷いました。その時、村から騒ぎ声が聞こえてきました。サトウがミヤギに決闘をさせるため、村の畑をショベルカーで根こそぎ荒らしていました。村人を救うためにミヤギは、仕方なく決闘することに決めました。但し、ミヤギはサトウに、どちらが勝っても土地の権利を村の人に譲ってやって欲しいという条件を提示しました。サトウは条件を飲み、「場所はここだ。夜の12時。…今度、逃げたら1日で村を叩きつぶしてやる!」と言い残し、去っていきました。ダニエルがミヤギの庭を手入れしていると、紋付き袴姿のミヤギが巻物の1本差し出し「これ、わしの遺言状だよ。この家はユキエに。アメリカの家と車はお前にだ」と言いました。ミヤギの無事を案じるダニエルは「決闘なんかやめて…帰ろうよ。メンツだとか名誉なんて下らないよ。…負けたらどうするの、あいつに殺されるよ」とミヤギに訴えますが、ミヤギは「もう止められない。メンツには関係ない。村の生死に関わることだ。わしはもう勝っている。勝負に負けても、村はもう安全だ」と言い、既に決闘に臨む意思を固めていました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:9.嵐の日、交差する色々な思い
ダニエルが、ミヤギが自分にでんでん太鼓の技を見せてくれた場所に行くと、その小屋で、きれいな着物を着たクミコが座っていました。彼女の前には一枚の座布団がありました。ダニエルが入り、その座布団に座り、「ここ、僕の席?」と尋ねると、クミコは頷き、お茶を点ててダニエルに出しました。ダニエルはそれを飲み終えると、自然に二人は唇を合わせました。すると突然、風が強くなり、クミコは「ここは危ない。大きな台風が近づいて来ている」と言うと、ダニエルを連れて、村の避難所に行きました。ミヤギも行きました。台風が近づく中、逃げ遅れた赤ちゃんを抱いた女性を助けるため、ミヤギとダニエル、ユキエ、クミコが出ていきました。ミヤギは赤ちゃんと女性をユキエとクミコに託すと、自分はサトウを助けに行くと言い、決闘の場所の神社に行きました。神社は潰れていました。ダニエルも彼の跡を追いました。チョーゼンが独り潰れた神社から逃げて来てきました。神社の太い柱の下敷きになったサトウは、まだ息があり、ミヤギの姿を見て「俺を殺しに来たのか…こういう時でなければ、俺に勝てないんだ貴様は」と悪態をつきました。ミヤギとダニエルは必死で柱をどかそうとしましたが、びくともしませんでした。ミヤギは最後の手段と思い、柱めがけて手刀を一撃振り落としました。柱は二つ割れました。ミヤギはサトウを助け出しました。しかし、まだ一人少女が警鐘の塔にしがみつき助けを求めていました。ダニエルは勇気を出して、彼女を助けに行きました。サトウは弟子のチョーゼンに助けに行けと命じますが、彼は恐くて避難所から出る勇気がありませんでした。ダニエルは少女を助け出しますが、避難所まで連れて行く力は失っていました。その様子を見ていたミヤギは、彼を助けに行こうとしますが、サトウがミヤギを制し、自分がダニエルたちを助けに行きました。サトウは、ダニエルから少女を受け取るとしっかり抱きしめ、避難所に戻ってきました。ダニエルも続いて戻りました。サトウは弟子のチョーゼンに向かって、「卑怯者。俺はもう死んだと思え」と言いました。居場所がなくなり耐えきれなくなったチョーゼンは、避難所から出ていきました。
ベスト・キッド2のネタバレあらすじ:10.チョーゼン、ダニエルに決闘を申し込む
台風が去った後、家や畑は滅茶苦茶にされ、どこから手をつけていいか分からないような状態でした。そこにサトウがやって来ました。サトウはミヤギに「村の再建を手伝おう。土地の権利書だ。許してくれ。間違ってた」と言うと、権利書を渡し、頭を下げました。ミヤギは「何を言う。許すことなどない」と言い、二人は仲直りしました。この際にと思い、ダニエルは、サトウに盆踊りを彼が所有する古い城跡で開かせてほしいと求めました。サトウは快く承諾し、これから毎年、盆踊りはその城跡で開くことにしました。村人たちは喜びました。盆踊りが城跡で盛大に行われました。村人みんなが楽しく踊りました。クミコの一人演舞が始まりました。その時、チョーゼンが出てきて、クミコにナイフを向けて、自分はダニエルにメンツを潰されたと訴え、ダニエルに決闘を挑んできました。ミヤギはダニエルに「これは試合じゃない。真剣勝負だ」と言い、彼を決闘に行かせました。
ベスト・キッド2の結末:11.エピローグ:ダニエルの勝利
衆人環視の中、ダニエルとチョーゼンの一対一の真剣勝負が始まりました。ダニエルは、チョーゼンの攻撃に苦戦し、何度も倒されます。その様子を見たミヤギは、でんでん太鼓を振り始めました。サトウや村人たちも、持っていたでんでん太鼓を振りました。でんでん太鼓の音の中、ダニエルは、最後の力を振り絞り、でんでん太鼓の技をチョーゼンに出しました。チョーゼンは倒れました。ダニエルは勝ち、クミコを抱きしめました。見ていた観衆の拍手の中、ミヤギは笑顔で勝ったダニエルを見つめました。
この映画の感想を投稿する