最後まで行くの紹介:2014年韓国映画。仕事と母の葬儀のごたごたがあり、いらつきながら車を走らせるコ刑事が、夜の道で男を轢き殺してしまいます。通報しようとしたコでしたが、死体をトランクに隠し母の棺桶に隠します。うまくいったと思ったコでしたが、轢き殺した男は連続殺人犯のイで、イの捜査を命じられてしまいます。すでに死んでいるイの捜査をするコに、見知らぬ男から轢き殺したイの死体を渡せという電話がかかって来ます。ひき逃げ事故を隠匿しようとした刑事がどんどん深みにはまって行く韓国サスペンスで、2023年には岡田准一主演のリメイク版が公開となりました。
監督:キム・ソンフン 出演:イ・ソンギュン(コ・ゴンス)、チョ・ジヌン(パク・チャンミン)、チョン・マンシク(チェ・サンホ)、シン・ジョングン(チャン課長)、キム・ドンヨン(ト・ヒチョル)ほか
映画「最後まで行く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「最後まで行く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「最後まで行く」解説
この解説記事には映画「最後まで行く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
最後まで行くのネタバレあらすじ:起
母の葬儀中に、西部警察署の殺人課に監査が入ることになった喪主である刑事のコはいら立ちながら車を走らせます。殺人課からは「早く来い」と言われ、葬儀場の妹からは「早く帰って来て」と言われます。
イライラするコの目の前に犬が現れハンドルを切った時、人影が目の前に入りぶつけてしまいます。急ブレーキを踏んだコが倒れている男性を見に行きます。傍らには犬がいて、近づくと男は死んでいます。通報しようとした時、前方からパトカーが走って来ます。コは男の死体を隠しやり過ごします。
コは死体をトランクに積み走り出します。途中で飲酒検問があり、酒の臭いのするコが車から降ろされます。コは「西部警察の殺人課のコ・ゴンスだ」と言い、確認が取れ解放されます。
葬儀場へ戻ると、先輩刑事のチェから電話が入り「お前の机から札束が押収された」と教えられます。しばらくするとチャン課長とチェら4人が葬儀場にやって来ます。監査部の調べている賄賂汚職事件の罪をコにかぶせようとしますが、コは「オレ一人になすりつけるなら、お前らの事を全部バラす」と脅します。更に出棺を待っている時「監査部がお前の車を調べに行くそうだ」と連絡が入ります。
最後まで行くのネタバレあらすじ:承
コはトランクの死体を、母親の棺桶に隠します。翌日、男の死体の入った棺桶は、母親の墓に埋葬されます。コは車をわざとパトカーにぶつけ、ひき逃げの偽装工作して警察署へ帰ると、チェが「監査部の調査はシロになって助かった」と言います。
チャン課長は「その代わりに時効寸前の殺人犯を調べろと言われた」と言い資料を見せます。そこに映っていた犯人のイの写真は、コが轢き殺した男でした。調べを進めていると、巡査から「ひき逃げ事件が発生しています。轢き殺した死体をトランクへ入れて逃げたという情報が入っています」と報告があります。
コらがイの隠れ家を見つけ家宅捜索します。その時、コはあの犬を見つけます。走って行く犬を追いかけると道路の路面の臭いをかいでいます。その場所はコが男を轢き殺した場所でした。
そこへ巡査がやって来ます。「ここがひき逃げの現場です。防犯カメラの映像を検証します」と上を見上げます。コは防犯カメラを見逃していたため「僕が映像を調べる」と言い、担当者と確認します。チェもついてきて「この黒い車だ」と車種を割りだし「お前の車と同じだな」とコに言います。そんな時、コのスマホに非通知の電話がかかってきて「お前のやったことは全部わかっている」と言うのです。
最後まで行くのネタバレあらすじ:転
その後も非通知電話が何度もかかって来て、コのひき逃げを克明に話します。やがてコは一人の男を見つけ車で追いかけます。男はコをタクシーでまくと、警察署に入り制服を着て出てきます。
警察署のコの机の電話が鳴りだします。何度もかかる電話に無視すると、パク警部補がやってきて「なんでオレの電話に出ないんだ」とコに掴みかかり「人違いだった」と言って謝ります。するとチェが「パクさんが監査部をまるめてくれたんだ」と言います。コは電話がパク警部補からのものだと確信します。
パクからコに電話で「イの死体を今夜渡せ」と言われます。コはイの死体に何かあると思い、棺桶を掘り起こします。するとイの胸に銃で撃たれた跡があったのです。イの携帯を持ち帰るとチョという男から電話が入ります。
コはチョを捕まえビルの屋上で拷問しパクとイの関係を問い詰めます。するとパクが麻薬課にいた頃、押収した麻薬を処分するように見せかけ、全部自分のものして密売人や暴力団に流していたのです。更に儲けた金で売春バーまで経営しているというのです。イは麻薬や金が隠されているというパクの個人金庫の鍵を盗んだのでした。
そのころチェはコの車が修理されているのを知り、調べていました。コは墓にいき、イの死体から口紅の形の鍵を見つけます。そこへチェがやって来て、手錠をかけ車に乗せます。チェはコをひき逃げ犯として逮捕したものの、コがパクの話をし、パクが先に射殺した可能性を教えます。
最後まで行くの結末
パクからコに電話が入り「車から降りて歩け」と言われます。コが車から離れると、クレーンに吊られた鉄の塊がチェの車に落ちチェもろとも潰れてしまいます。「朝までにイの死体を渡せ」と言うパクに「自首して全て話す」とコが答えます。パクはコの妹夫婦の家に行き、預かってもらっているコの娘ミナの声を聴かせます。
慌てて家に帰ったコは妹夫婦とミナをホテルに移します。コはパクとの取引に応じ、翌朝ダム湖で会います。コはイの死体に爆薬をセットし、自分の拳銃には空砲をセットします。パクはコの拳銃を取り上げ、イの死体を受け取ると引き金を引きます。コは「空砲だよ、オレを殺したら自動で本署にあんたのすべてをばらしたメールが送られるようにセットしている」と脅します。
パクが納得して車に乗ると、コがリモコンを押し爆破させます。パクの車はダム湖に沈みます。コが家に帰ると、死んでなかったパクが追ってきます。二人はもみ合いになり最後はパクが死にます。
警察署では署長がチャン課長に「警察署始まって以来の刑事汚職と殺人事件だ、もみ消せ」と命じます。チャン課長はコに罪を全てかぶせます。コは警察署を辞め、妹夫婦とミナを連れて母の墓参りに行きます。
そこでわからなくなっていたパクの金庫の鍵を見つけるのです。コはパクの金庫へ行きドアを開けます。広い部屋には札束がびっしり詰まっていたのでした。
以上、映画「最後まで行く」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する