ミッシング IDの紹介:2011年アメリカ映画。ある日、失踪児童サイトに自分の写真を見つけた高校生が、突如国家的陰謀に渦に巻き込まれ、謎の組織から命を狙われ、必死で逃走する中で真実の自らの出生の謎に迫っていく様子をスリリングに描いたサスペンス・アクション映画です。キャッチコピーは「偽りの日常か、真実の自分か。」
監督:ジョン・シングルトン 出演:テイラー・ロートナー(ネイサン)、リリー・コリンズ(カレン)、アルフレッド・モリナ(バートン)、ジェイソン・アイザックス(ケビン)、マリア・ベロ(マーラ)、ミカエル・ニクヴィスト(コズロフ)、シガーニー・ウィーヴァー(ベネット医師)、ほか
映画「ミッシングID」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミッシングID」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミッシングIDの予告編 動画
映画「ミッシングID」解説
この解説記事には映画「ミッシングID」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:1.プロローグ:普通の高校生ネイサン・ハーパー
1台のピックアップトラックが猛スピードで走っていました。「パーティー!」と叫びながら、そのボンネットの上には一人の青年が乗っていました。その青年はハイテンションで、車を運転している友人ジェイクにスピードを上げるように叫びました。ジェイクはアクセルをベタ踏みにし、スピードを上げました。青年は大喜びしました。この青年の名はネイサン・ハーパー、ごく普通の高校生です。ネイサンは友人ジェイクとギリーと共に、友達の家でのパーティーに行きました。ネイサンたちはペーティーで酒をあおり、大いに楽しみました。その夜、その家の庭でネイサンは酔いつぶれて、上半身裸で寝てしまいました。朝、起きたネイサンは友人と庭の後片付けをしていると、ネイサンの父ケビン・ハーパーが車で迎えにきました。父ケビンはネイサンを家に連れて帰ると、いつものように格闘技の練習を開始しました。ネイサンは、厳格な父ケビンから、毎日、格闘技をたたき込まれていました。母マーラ・ハーパーはそんな二人を愛していました。格闘技の事以外では、ネイサンの家庭はごく普通の家庭でした。ネイサンの家の向かいには、幼馴染みで同級生のカレン・マーフィーが住んでいました。可愛い容姿のカレンに、奥手なネイサンは密かな恋心を持っていました。そんなネイサンはある悩みを抱えていました。それは毎晩、幼い時に体験したと思われる悪夢にうなされることでした。ネイサンは精神科医ジェラルディン“ジェリ”・ベネット博士のカウンセリングを受けていました。その悪夢とは一人の女性がマスクを被った男に殴り殺されるというものでした。ジェリ博士は「別に心配はないわ」と言い、ネイサンの不安の根源を解明しようとはしませんでした。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:2.危機の始まり
ある日、学校の課題で二人一組になりレポートを作成することになりました。ネイサンはカレンとペアになり、二人は共同でレポートを作成するため、ネットで全米の失踪児童数を調べていました。その時、ネイサンは偶然、失踪児童サイトに自分の幼い頃の写真が載っていることを発見してしまいました。ネイサンはカレンに相談し、そのサイトの管理者にメールをしてみました。そのメールはニューヨーク・ブライトンビーチの古びたビルのある一室につながりました。メール到着音を聞き、慌てて一人の男が「マリサ」と名乗り、ネイサンに住所を聞きました。不審に感じたネイサンが戸惑っている間に、その男は逆探知を開始、同時にウェブカメラをリモート起動させ、ネイサンの顔写真と居場所を突き止めました。その男はロンドンのニコラ・コズロフという男に電話し、メールでネイサンの顔写真を送りました。そうとは知らないネイサンでしたが、ウェブカメラが勝手に起動していることに気がつき、パソコンを直ぐさま閉じました。ネイサンは自分が本当は養子か何かではないかと疑いました。ある日、ネイサンはその真偽を確かめようと、母マーラに尋ねました。マーラは泣きながらネイサンが自分たちの実の子ではない事を吐露しました。真実を知られ嘆くマーラは、車庫にいるケビンにそれを伝えようとしました。その時、ドアをノックする音が鳴り、マーラがドアを開けると、少年司法省の調査官と名乗る男が二人いました。その男たちはネイサンの件で話しをしたいと言ってきました。不審に思ったマーラはドアを閉めようとすると、強引に二人の男たちは乱入してきました。男たちはマーラから強引にネイサンの居場所を聞こうとしましたが、マーラは男たちを殴り、蹴り倒し、必死でネイサンを守ろうとしました。マーラは一人の男をぶん投げました。男は家のガラスを破り、外に放り出されました。ガラスが壊れる音を聞いたネイサンとケビンは、マーラのもとに駆けつけました。しかし、必死の抵抗をしていたマーラは、乱入者の一人に銃で撃たれて殺されてしまいました。ネイサンから連絡を受け心配したカレンは、偶々そこに遭遇し、マーラが殺される場面を目撃してしまいました。怖くなったマーラは隠れました。ネイサンも母マーラが殺されるのを見て、怖くなり、2階の自分の部屋から外へ逃げだしました。二人の男は手分けしてネイサンを探しました。二手に分かれ1階にいた男に、ケビンは飛びかかり格闘の末、殺しました。殺されたマーラを見たケビンは、外に逃げていたネイサンに「逃げろ!止まるな!」と指示しました。戸惑うネイサンの前で、父ケビンはもう一人の男に銃で殺されてしまいました。ネイサンはパニック状態になり、走って逃げようとしましたが、カレンの事が気になり家に戻りました。すると、カレンが家の中で男に銃を突きつけられ、今にも殺されそうになっていました。ネイサンはカレンを救うため、その男に必死で飛びかかり、格闘の末、その男を倒しました。両親を殺され憤ったネイサンはその男を尋問しました。その男は「オーブンに爆弾が」とだけ答えました。ネイサンとカレンが確かめに行くと、確かにそこに爆弾が仕掛けられていました。あと数秒のところ、ネイサンはカレンを連れ、庭のプールに飛び込みました。家は爆発して粉々になりました。ネイサンとカレンは間一髪で危機を脱しました。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:3.保護者たち
ネイサンは腕に軽傷を負ったカレンをバイクに乗せ、バッサー病院へと向かいました。病院に着いたネイサンは、カレンの手当を頼むと直ぐに警察へ電話を入れました。すると、CIAのフランク・バートンという男につながりました。バートンはネイサンの無事を確かめると、CIAの職員2人をそこに向かわせるので待てと指示しました。しかし、ネイサンは偶々、院内のテレビで自分の家がガス爆発で燃えたが犠牲者はなしという速報を見ました。ネイサンは報道操作がされていることに強い疑念を抱き、バートンという男の言う事も信じられませんでした。その頃、ロンドンからコズロフという不気味な男がアメリカに渡って来ました。コズロフは部下を率いて、ネイサンとCIAとの電話を盗聴し、ネイサンを追って、病院に乗り込んできました。そうとは知らないネイサンは、手当をしてもらったカレンを連れて、CIAを待たずに自分たちだけで逃げようとしました。そこにたくさんの風船を持ってジェリ博士がやって来ました。驚くネイサンにジェリ博士は、「逃げるわよ。お父さんのため。本物の方よ」と言って、ネイサンとカレンを自分の車に乗せて、病院から逃走しました。ネイサンたちを追ってCIAより先に病院に着いたコズロフたちは、ネイサンたちが逃走する場面を発見し、ネイサンの車を追ってきました。到着したCIAもネイサンの車を追いました。CIA本部で指揮していたバートンは、病院の監視カメラからネイサンの逃走を手助けしているのが、CIAの自分の部下ジェリであることを知りました。逃走する車中でジェリ博士はネイサンに自分の正体を「あなたを守る“保護者”の一人」と語り出しました。「マーラとケビンもそう。(バートンは)私の上司…元上司よ。彼を信じてはダメ。あなたの保護者はマーティンを含めて4人だけ。2人が死に、マーティンはバートンを疑っている。味方はマーティン・プライスとポール・ラズムスだけ」とジェリ博士はネイサンに語り明かしました。そして、ジェリ博士はネイサンにバージニア州アーリントンのある住所と鍵を渡し、猛追してくる追っ手を巻くため、途中でネイサンとカレンを車から飛び降りさせました。二人はジェリ博士を信じ、飛び降り、川をつたって逃げました。ジェリ博士の車は追っ手の車を引きつけ、自爆してしまいました。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:4.逃走
翌日、突然周囲の人間が殺され出したネイサンは、カレンを巻き込みたくないと思い、彼女を家に帰らそうとしました。しかし、カレンは「安全な所などない。家に帰れない」と言い張りました。ネイサンは仕方なくカレンを連れて、まず、ジェリ博士から聞いたアーリントンへ逃走することにしました。その頃、バージニア州ラングレーのCIA本部では、ネイサンの件で会議が開かれていました。バートンがその指揮官でした。ネイサンの実の父でCIAでも最高の諜報部員のマーティン・プライスは、国家機密売却者の名を暗号化した機密リスト情報を、ニコラ・コズロフという元セルビア情報部員で情報ブローカーから盗み出すことに成功していたのでした。コズロフはマーティンの実の息子ネイサンを人質にして、その情報を取り戻そうとしていたのでした。殺されたケビンとマーラはマーティンから依頼を受け、親と偽りながら、ネイサンを守っていたのでした。ネイサンはカレンとヒッチハイクをし、目的のアーリントンのあるアパートに行きました。そこには、銃と大金、そして、ネイサンの実の母らしい女性の写真がありました。ネイサンはそこが実の父マーティンの隠れ家だと察知しました。そこでネイサンは1台の携帯電話を見つけました。それには大量の文字列のデータが入っていました。カレンは家の両親へ電話をしましたが、なぜかCIAのバートンが出てきました。バートンは「助けたい。君らは危険だ。別の人間が追っている。君らを守る」と言いましたが、ネイサンはバートンの言葉を信じませんでした。ネイサンは電話を切ると、マーティンの銃と金、そして何かデータの入った携帯を持ち、その部屋からカレンを連れて、用意されていた車で逃げました。しかし、サイバー攻撃で全ての情報を傍受していたコズロフたちは、そのカレンとCIAとの会話も傍受し、ネイサンの居場所を突き止め、追いました。コズロフは衛生カメラまで駆使し、ネイサンたちの車を特定しました。そうとは知らないネイサンは、マーティンの部屋で見つけた実母ローナ・エリザベス・プライスの墓標に向かいました。ネイサンはそこで初めて実母の名を知りましたが、自分が誰なのか、まだ本当の真実が分からず、悩みました。カレンは墓標に供えられていた花が新しい事に気がつき、霊園管理事務所に問いました。カレンの機転で、送り主がネブラスカ州オマハのポール・ラズムスだと判明しました。CIAとコズロフは、ほぼ同時にその検索を察知し、ネイサンたちの居場所、そして次の行き場所を特定しました。あとはその間の移動手段だけでした。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:5.格闘
ネイサンはラズムスの元へ行くことにしました。ネイサンは行動が全て傍受されている事を察知し、車を途中で乗り捨てました。ネイサンたちは友人ギリーの助けを得て、偽のIDを使い、電車でラズムスのもとへ向かうことにしました。無事電車に乗ったネイサンとカレンは、個室に入りました。「私たち死ぬの」と不安そうに呟くカレンに、ネイサンは「絶対に守る」と呟き、彼女と抱き合い、キスをしました。二人はようやく安心できました。カレンは食堂車に食事を取りに行きました。そして、ネイサンの部屋へ戻ろうとしたとき、背後から突然、男に襲われて個室に引きずり込まれました。その男はコズロフの部下でした。その男はカレンを銃で脅し、ネイサンの部屋を吐かせると、手足を縛り上げて監禁しました。そして、その男はネイサンの部屋に入りました。しかし、そこにはネイサンはいませんでした。ネイサンはカレンが戻ってくるのがあまりに遅いので、食堂車まで見に行っていました。部屋に戻ってきたネイサンは、その男に見つかり、部屋の中でその男と格闘になりました。その男の力は強く、ネイサンは苦戦を強いられますが、ネイサンの頭に毎日父ケビンが格闘術をしている時の教えが脳裡を走りました。ネイサンはそのケビンの教えの言葉に励まされるように、立ち上がり、逆にその男を滅多打ちにして、最後は三角締めでその男の息の根を止めました。ネイサンはその男を格闘中に割れた電車の窓から、放り投げました。カレンは自力で縛られていたロープを切り、部屋から脱出し、ネイサンの元に帰ってきました。ネイサンがその男を放り投げたので、電車は急停車しました。ネイサンはカレンを連れ、電車から降り、山の中を歩き逃げました。そんな中、ネイサンは何故これまで養父ケビンが、厳しく格闘術を教えてくれたことを知りました。すべてはこのような窮地に陥った時のためでした。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:6.国家機密
電車の事件を聞いたCIAのバートンたちは、そこに急行してきました。徒歩で逃げていると知ったバートンたちは、ネイサンとカレンを追いました。そして、ついに二人を見つけました。ネイサンとカレンは食事も摂らず、腹ぺこで疲れもピークに達していました。見つかった二人は、バートンたちから逃げようとしましたが、バートンの優しい呼びかけに応じ、逃げるのを辞めました。ネイサンとカレンは、バートンたちに連れられて近くの街のレストランでハンバーガーを食べました。ネイサンはそこでバートンに真相を問いました。バートンは、ネイサンの両親ケビンとマーラを殺したのは、コズロフという秘密工作員であることを告げましました。そして、ネイサンの実の父マーティンが、コズロフから国家機密を売った25人の名が暗号化された情報を盗んだことを明かしました。続けてバートンは、コズロフはその情報を取り戻すため、ネイサンを人質に捕ろうとしていることを明かしました。また、ネイサンの母が殺されたとき、マーティンの精神状態はひどく、そのためにネイサンをケビンとマーラに託したということを、バートンはネイサンに語りました。バートンはネイサンに「これは洗練された戦争なんだ。…この戦争の通貨は情報だ」と言いました。ネイサンは父の部屋から持ち出した携帯のデータを思い出しました。そして、ネイサンはバートンに「あなたの名も中に?」と問いました。バートンは苦笑しながら「危ないな」と答えました。その時でした突然、窓の外にいたCIAの警備員が撃たれ、また、バートンとネイサンを狙って、銃弾が飛んできました。急襲してきたのはコズロフたちでした。ネイサンは飛び交う銃弾の中をくぐり抜け、カレンを連れて、店の裏の車を盗み、逃走しました。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:7.対決…そして真実
ネイサンはカレンに自分が狙われている理由を語り、CIAのバートンも信用できないことを明かしました。ネイサンはジェリ博士の言葉を信じ、ある決意をしました。すると列車の男の携帯に電話がかかってきました。それはあのコズロフという男からでした。コズロフはネイサンに、周りの友人や大切なカレンの両親を皆殺しにすると脅し、ネイサンに盗んだ情報リストを渡せと迫ってきました。ネイサンは逆にコズロフに時間と場所を指定しました。その頃、CIAのバートンはコズロフのアジトを逆探知し、急襲し、部下たちを一掃しました。バートンたちはそこで、ネイサンが情報リストを持っており、コズロフと取引をすることを知りました。ネイサンはコズロフと真昼のパイレーツ球場のVIP席で取引することにしました。球場に入ったネイサンの携帯が鳴りました。ネイサンが出るとそれは実の父マーティンからでした。マーティンは「この24時間の対応はプロ顔負けだ。だがリストを渡せば、コズロフに殺される。…私も球場に向かっている。チャンスをくれ」と言い、「先にコズロフを殺す」と言うネイサンの作戦を中止するように言ってきました。しかし、ネイサンは電話を途中で切り、自身の作戦を実行に移しました。ネイサンは強気でコズロフを巧みに球場の中に誘い出しました。そして、ネイサンは球場のVIP席でコズロフと隣合わせに座り、取引を開始しました。ネイサンは自分の座る席の下に、予め銃を仕込んでいました。コズロフは徐にネイサンに事の真実を語りました。コズロフ曰く、ネイサンの父マーティンはCIAでもクラス5でジュネーブ条約をも破れる権限があり、任務達成のためであれば女子供を殺してもよい地位の諜報員だそうでした。コズロフはマーティンから盗まれた情報リストを取り戻すため、マーティンの妻ローナを襲いましたが、ローナは彼の居場所を決して漏らさなかったので、仕方なく殺したと語りました。ネイサンは自身の悪夢が、実の母ローナがコズロフに殺される場面であった事を悟りました。ネイサンはコズロフを殺そうと、仕込んでおいた銃を抜こうとしましたが、銃はありませんでした。銃はコズロフの手にありました。コズロフは銃をネイサンに突きつけ、情報リストを要求してきました。ネイサンは僅かなコズロフの隙をつき、席から一目山に逃げました。コズロフは銃を手に、ネイサンを追いました。満員の球場で二人を探していたCIAのバートンたちも、その様子で分かり、二人を追いました。
ミッシングIDのネタバレあらすじ:8.終焉…そして父の姿
ネイサンは人波をかき分け、コズロフから身を隠しました。するとその時、携帯のベルが鳴りました。出ると父マーティンでした。球場に着いたマーティンは、息子ネイサンに「奴を南側の駐車場におびきだせ。信じろ」と言い、電話を切りました。ネイサンはマーティンの言葉を信じ、逃げるフリをしながら、コズロフを巧みに南側の駐車場へおびき出しました。コズロフはネイサンに銃を向け、「止まれ!撃つぞ!」とネイサンを立ち止まらせました。コズロフはネイサンに銃を向け「終わりだ」と言いました。ネイサンはコズロフに「どうかな」と言い返しました。その言葉を聞いたコズロフは、自分が策にはまったことを知り、マーティンを目で探しました。すると遠くから1発の銃声が鳴り、コズロフは心臓を撃ち抜かれ、即死しました。最期のコズロフの視線の先は、駐車場から遠く離れた立体駐車場に向いていました。マーティンはそこから寸分のくるいもなく、コズロフを1発で仕留めたのでした。唖然としていたネイサンをCIAのバートンたちが取り囲み、バートンはネイサンから情報リストの入った携帯を取り上げ、彼を連行しようとしました。そんなバートンの前に、彼の上司が現れました。その上司は、携帯を直ぐに渡そうとしないバートンに、「やはりマーティンの言うとおりだ。…自分の名を消すために」と言うと、バートンを連行しました。その上司はネイサンを「身内」と言い解放し、労を労いました。連行されるバートンの携帯にマーティンから電話がかかってきました。バートンはそれをネイサンに渡し、去っていきました。ネイサンは携帯で実の父マーティンと語りました。ネイサンはマーティンに「一目でも会いたい」と言いながら、父の姿を目で探しました。マーティンは電話で「遠くから見ている。今までどおり。…この人生を選んだら結果が伴う。だがお前は違う。危険すぎる。私は父親だが、父さんにはなれない」と言い、電話を切り、姿を消してしまいました。
ミッシングIDの結末:9.エピローグ:新たな旅立ち
一人ぼっちになってしまったネイサンの元に、カレンが駆け寄り、二人は抱き合いました。そこに現れたのは、ジェリ博士でした。ジェリ博士はネイサンに「高校卒業まで、私と暮らすのはどうかしら?」と提案してきました。ネイサンはジェリ博士の提案に乗ることにしました。ネイサンはカレンと試合が終わった誰もいない球場に行きました。二人はエキサイティングな初デートだったねと笑いながらキスをして、愛を確かめ合いました。
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