A.E. アポカリプス・アースの紹介:2013年アメリカ映画。地球壊滅後の近未来を舞台とした低予算B級SFサバイバル・アクション作品です。地球を失い、宇宙を放浪していたわずかな生き残りの人類が、辿り着いた未知の惑星で透明な体と高い科学力を持った異星人と生き残りを懸けた死闘を繰り広げます。
監督:サンダー・レヴィン 出演者:エイドリアン・ポール(フランク・バウム)、リチャード・グリエコ(サム・クロウ)、バリ・ロドリゲス(リア)、グレイ・ホークス(ティム)、ジェイ・カーデル(ピーブルズ)、ダニエル・ロス・ミックス(コリン)ほか
映画「A.E. アポカリプス・アース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「A.E. アポカリプス・アース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
AE アポカリプス・アースの予告編 動画
映画「A.E. アポカリプス・アース」解説
この解説記事には映画「A.E. アポカリプス・アース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
AE アポカリプス・アースのネタバレあらすじ:起
20XX年、地球はエイリアンの侵略に晒されていました。人類は安全を求めて巨大宇宙船「アインシュタイン号」で地球から脱出しようと試みますが、乗船が許されるのは高い技能を持つ者と幸運な当選者に限られ、乗船できなかった群衆が我先にと詰めかけて船の周辺は騒然としていました。エイリアンの大都市への攻撃が激化するなかアインシュタイン号は密航者を乗せたまま緊急発進しました。船の警備を担うフランク・バウム大尉(エイドリアン・ポール)は密航者を降ろすためサム・クロウ船長(リチャード・グリエコ)に地球に引き返すよう命じますが却下され、船は一路未知の惑星へと舵を取りました。到着までの間、バウムを含む船内の全ての人々は低温睡眠で眠らされることになります。
やがてアインシュタイン号は一見地球によく似た惑星に不時着して大破、人々は外に投げ出されてしまいます。目を覚ましたバウムが目の当たりにしたのは、人々が透明な体を持つ謎の異星人に襲撃されて逃げ惑う光景でした。
AE アポカリプス・アースのネタバレあらすじ:承
バウムは異星人に襲われていたクロウを助け、マシンガンやナイフなど手持ちの武器で異星人と交戦しながらジャングルの奥深くへ逃げ込みました。敵は高度な特殊迷彩技術を有している可能性があり、武器を持つバウムがわずかな生存者を統率して逃亡を続けました。
やがてバウム一行は、別の船「アイザック・ニュートン号」で不時着した別のグループと合流、バウムは人間型アンドロイドのティム(グレイ・ホークス)と共に囮を引き受けながら移動を続け、川の流域に見つけた洞窟に避難しました。ニュートン号の人々はこの惑星を支配する透明な人種“カメレオンズ”によって捕らえられ、一か所に集められて拘束されていたというのです。ニュートン号とアインシュタイン号がそれぞれこの惑星に不時着した時に謎の宇宙船らしき物体と遭遇していたことから、バウムは宇宙船を見つけ出してこの惑星から脱出する計画を立てました。
洞窟を離れた一行は巨大な昆虫状の怪物の群れに襲われ、協力して何とか撃退していきました。その時、一行は緑色の皮膚を持つ異星人の女を巨大昆虫から助けました。女の名はリア(バリ・ロドリゲス)といい、片言ながら地球人の言語を話せました。
AE アポカリプス・アースのネタバレあらすじ:転
バウムは惑星の事情に詳しいリアと共に食糧を探しに出かけ、意見の合わない仲間たちの仲裁に努めました。しかし、一行はカメレオンズの飛行船の爆撃を受け、犠牲者を出してしまいます。一行はジャングルの奥へと避難、手製の武器を作って敵の襲来に備えました。
やがて一行はカメレオンズの宇宙船を奪ってこの惑星から脱出する計画を立てますが、敵の執拗な追跡と攻撃の前に次々と仲間が死んでいきました。それでも一行は停泊中の宇宙を発見しますが、周囲は巨大なトカゲのような怪物が警備するかのように取り囲んでいました。そこでティムが囮を買って出、怪物を引き付けている隙に宇宙船内部に潜入しますが、動力源が故障しており飛ばすことができません。仕方なく一行は船内を宿代わりにして滞在することにし、バウムは怪物からティムを助け出しました。クロウは引き続き船の起動を試みるなか、バウムはリアに地球に残してきた家族の話をしました。妻には先立たれているものの、娘はまだ生存している可能性があるということです。必ず地球に戻るという決意を新たにしたうえでリアも地球に来ないかと誘いました。やがてバウムとリアは人種を超えて惹かれ合うようになっていきました。
AE アポカリプス・アースの結末
一行はカメレオンズから宇宙船を奪取すべく、リアの案内で秘密の地下洞窟を突き進みました。白い肌の原住民の村が近づき、クロウはリアに通訳を依頼しましたが彼女は断り、涙ながらにリアは肌の色や模様が村人たちと異なることを理由に村から捨てられたことを明かしました。そこでティムがリアの代わりに通訳を引き受けることになり、白い肌の原住民と遭遇しました。原住民は一行を空から来た悪魔だとして抹殺しようとしましたが、バウムやティム、そしてリアは一緒に力を合わせてカメレオンズに立ち向かおうと呼びかけ、原住民たちもリアの熱意に押されて手を組むことにしました。
原住民の仲間たちはカメレオンズによって奴隷とされており、一行と原住民は仲間救出のため陽動作戦をとることにしました。原住民の一人が照明弾を打ち上げ、それを合図に一行はカメレオンズの飛行船を銃撃、宇宙船の動力となる燃料電池を奪うと、カメレオンズが慌てている隙に仲間を助け出そうとしましたが既にいずこへと連れ去られた後でした。奥へ進むと仲間たちは既に殺害されており、一行も次々と餌食となり、ティムは損傷、リアも傷を負ってしまいます。バウムはリアと共に巨大な植物の葉で身を隠して相手をやり過ごし、クロウたちも炎の壁を作って脱出しました。二手に分かれた一行は犠牲者を出しながらも遂に宇宙船の起動に成功、カメレオンズの執拗な追撃を掻い潜って宇宙へと飛び立ちました。しかし一行は衝撃の事実を知ることになります。バウム一行が低温睡眠していた約100年間、どこにも人類の移住できる惑星はなく、ティムが言うところの相対性理論によるとカメレオンズの星は何と約32万年未来の地球そのものだというのです。なぜ隠していたと迫るバウムに、ティムは「もし真実を話していたら、皆は希望を失っていたでしょう」と返しました。リアと家族になることを決意したバウムは、この星=未来の地球に戻って復興させることを誓いました。
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