アギーレ/神の怒りの紹介:1972年西ドイツ映画。ヴェルナー・ヘルツォーク監督の代表作であり、当時世界的な注目を集めたニュー・ジャーマン・シネマのハイライトとも称される傑作。そのジャングルの描写は、のちの「地獄の黙示録」に影響を与えたとされる。
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク 出演:クラウス・キンスキー(ロペ・デ・アギーレ)、ルイ・グエッラ(ペドロ・デ・ウルスア)、ヘレナ・ロホ、セシリア・リベーラ、ほか
映画「アギーレ/神の怒り」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アギーレ/神の怒り」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アギーレ/神の怒り」解説
この解説記事には映画「アギーレ/神の怒り」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アギーレ/神の怒りのネタバレあらすじ:起
1560年代。アンデスの高山にカメラが近づくと、そこをアリのように人間たちが進んでいるのがわかります。彼らはペドロ・デ・ウルスア率いるゴンザロ・ピサロの分遣隊。伝説の黄金郷エル・ドラドを目指して、とんでもない山道を越えようとしているのです。
アギーレ/神の怒りのネタバレあらすじ:承
地元の人間を道案内に、鎧をつけた兵士、ウルスア隊長の愛人、副官のドン・ロペ・デ・アギーレとその娘、そして僧侶たちが、一列となって峻険きわまりない道を進みます。ひとつ山を越えても、次には泥だらけの道、深い森が彼らを阻み、旅ははかどりません。大量の荷物、それに大砲まで運んでいるのですから、兵士たちの苦労は並大抵のものではありません。
やがて筏を組み、一隊は川を下ります。川の流れは早く、濁っています。ようやく岸辺に上がって隊員たちは休みますが、岸に着けなかった1隻の乗組員が翌朝になって死んでいます。インディオたちによる惨殺でした。何人かがジャングルの中を犯人探しに出かけますが、インディオたちはとっくに姿を消しています。
アギーレ/神の怒りのネタバレあらすじ:転
増水で筏が流されてしまったため、新しい筏を作ることになります。しかし過酷な環境にウンザリしたウルスア隊長は引き返すことを考えていました。それに反対するアギーレたちとの間で口論となり、アギーレ側がウルスアに発砲。アギーレが隊長となり、同行していた貴族のドン・フェルナンド・デ・グズマンをエル・ドラドの皇帝に任命します。狂気じみたアギーレは是が非でも黄金郷を見つけるつもりでした。
アギーレ/神の怒りの結末
ようやく新しい筏が完成。また川下りを始めます。炎が見えたので近づくと村が燃えていました。骸骨になった死体などがあってインディオたちの怖さを感じさせます。再びアギーレたちは川の旅へ。川べりに武装したインディオの姿が見え始め、不穏な雰囲気です。筏に乗せた火薬に火がつき慌てふためく隊員たち。アギーレが冷静にそれを放り投げることで全員助かります。
しかし長い旅に規律は乱れ、1人で豪華な食事を楽しんでいたグズマンも兵士に殺されます。インディオとの戦いに隊員たちは次々と倒れてゆき、もはやエル・ドラドへたどり着いても意味がありません。とうとう娘まで槍で腹を突かれ死亡。アギーレは1人となります。筏にはサルたちが溢れ、アギーレはそこに意味もなく立ち尽くします。エル・ドラドは結局見つかりませんでした。
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