アリスの恋の紹介:1974年アメリカ映画。「ミーン・ストリート」で一躍若手監督として認められたスコセッシ監督が、エレン・バースティンからの依頼で演出した女性映画。スコセッシとしては珍しい題材だが、優れた指導力で生き生きとした演技を引き出し、バースティンはアカデミー賞主演女優賞を獲得。
監督:マーティン・スコセッシ 出演:エレン・バースティン(アリス・ハイアット)、クリス・クリストファーソン(デヴィッド)、ビリー・グリーン・ブッシュ(ドナルド)、ジョディ・フォスター(オードリー)、ほか
映画「アリスの恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アリスの恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アリスの恋」解説
この解説記事には映画「アリスの恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アリスの恋のネタバレあらすじ:起
映画の冒頭、ノスタルジックな雰囲気の中、まるで「オズの魔法使い」のドロシーが住んでいたような家が映されます。そこへ入ってゆく少女。彼女がヒロイン、アリスです。それから27年後、現在ニューメキシコ州ソコロに住む彼女は専業主婦。トミーという息子も1人います。夫のドナルドはコカ・コーラの瓶を運ぶトラック運転手でしたが、ある日事故で死亡してしまいます。職もなく取り残された彼女は家を畳んで引っ越しすることを決意。生まれ故郷のモントレーへ戻り、かつて抱いていた歌手への夢を実現するつもりでした。
アリスの恋のネタバレあらすじ:承
ガレージ・セールで資金を作り、車で故郷へ向けて出発しますが、途中でお金がつき、仕方なくバーで歌手のアルバイトをすることに。最初は職場探しに苦労しますが、やがて金を稼げるようになります。客の一人にベンという若い男性がいて、彼女は彼と恋愛関係に陥りますが、実は彼は女房持ち。自分の部屋にその妻が訪ねてきて愁嘆場になったところへ、さらにベンがその凶暴さをむき出しに部屋に押し入ったため、恐慌をきたしたアリスと息子はあわてて車で逃げ出します。
アリスの恋のネタバレあらすじ:転
酔客相手の仕事にウンザリしたアリスは、次に滞在したツーソンでウェイトレスの仕事につきます。慣れない仕事をするうち、ウェイトレス仲間ともいつしか仲良くなり、仮初の生活も安定します。そこへ魅力的な男性デイヴィッドが登場。やもめの牧場主で、まず息子のトミーがなついてしまいます。今まで付き合った男がドナルドやベンなどろくでなしばかりで、恋愛はもう懲り懲りと思っているアリスですが、自分も息子と一緒にデイヴィッドの牧場を訪れてみると、その雰囲気の良さに自分の少女時代を思い出して、彼への思いを強くします。
アリスの恋の結末
2人は一旦結ばれますが、息子の教育に関して対立。しかし、また和解します。アリスにぞっこんになったデイヴィッドは牧場を売り払ってモントレーに一緒に行こうと提案。しかし、アリスはツーソンに残ることにします。歌手を目指すならどこででもできると考えた結果でした。
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