ホラー・シネマ・パラダイスの紹介:2010年アメリカ映画。劇場を経営する父から、大女優になるんだと言われた幼いデボラは、26年後、父が死に図書館で働きながら、夜だけ劇場でホラー映画を上映していました。ある日、劇場を売ると言ってきた母をはずみで殺してしまい、その監視カメラ映像を間違って劇場で流してしまいます。しかしこの映像が観客にうけ人気が出たことから、本当の殺人映画を撮ることになりますが…という内容のスプラッターホラー映画です。今までありそうでなかったストーリーと、残虐描写が受けたヒット作です。
監督:ジョシュア・グランネル 出演者:ナターシャ・リオン(デボラア)、トーマス・デッカー(スティーブン)、カサンドラ・ピーターソン(リンダ)、ミンク・ストール(エヴァリン)、ジャック・ドナー(トウィグス)ほか
映画「ホラー・シネマ・パラダイス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホラー・シネマ・パラダイス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ホラー・シネマ・パラダイスの予告編 動画
映画「ホラー・シネマ・パラダイス」解説
この解説記事には映画「ホラー・シネマ・パラダイス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホラーシネマパラダイスのネタバレあらすじ:起
1984年、ヴィクトリア劇場では館主のウォルターが、幼い娘のデボラをスターにすべく、舞台に立たせて歌を歌わせていました。デボラは緊張のあまりおしっこを漏らし、マイクの配線で感電します。デボラを必死で助けるウォルターに対し、母のテニスは笑っているだけでした。
そして現在、デボラの父が死亡し、ヴィクトリア劇場は夜のホラー映画の上映だけにして、図書館で働いていました。口うるさい上司のエヴァリンは「劇場を閉めなさい」と忠告しますが、デボラは「父の残した劇場だから、私が父の意思を引き継ぐ」と言います。
その日はホラー映画のナイトショーでした。映写技師のトウィグスが待っていました。劇場を開け準備していると、いつも来る高校生のスティーブンが入って来ます。今日の上映は、ハーシェル・ゴードン・ルイスの「血の祝祭日」で、準備の済んだトウィグスが買い物に出ます。途中でデボラの母のテニスに会いました。
テニスは「劇場を売ることにした」とトウィグスに言って劇場に入ります。テニスはデボラに「劇場を売るから書類にサインしなさい。これであなたも私もお金が入る」と言って、ペンを渡して迫ります。デボラは「売りたくない!」と嘆きますが、執拗なテニスの言葉にキレたデニスは、ペンでテニスの首筋と突き刺します。鮮血が噴き出てテニスが倒れると、デボラは何度もペンで突き刺して殺しました。この様子は監視カメラにビデオ録画されていました。
ホラーシネマパラダイスのネタバレあらすじ:承
時間になっても映画が始まらない事から観客が騒ぎ出します。我にかえったデボラは急いで映写室に行きスイッチを押します。間違えて監視カメラのスイッチを押したため、自分が母を殺した動画が流れ始めました。止めようとしたデボラでしたが、殺人動画を見て喜ぶ観客を見てそのまま流し続けます。帰ってきたトウィグスも、よくやったという顔をして、映画が終わった後、舞台に立ち「私たちの作った自主映画はどうでしたか?」とあいさつまでします。
そしてデボラと二人でテニスの死体を屋根裏部屋に上げます。スティーブンは一人残り、デボラを探して「素晴らしい」と言って帰ります。その時、スティーブンの靴にはテニスの血が付いていました。自宅ではホラー映画に傾倒するスティーブンを母親が心配していました。
デボラの自主映画が評判になり、劇場には観客が多くつめかけ始めます。デボラは、次の映画用に、いつも上映中に携帯電話を使うベロニカが頼んだソーダに睡眠薬を入れます。上映が終わり一人眠るベロニカを閉じ込め、トウィグスが斧で襲いました。そして屋根裏部屋に監禁すると、目の前にギロチンがありました。
次の金曜日、劇場では自主映画「ニ乳物語」を上映します。ベロニカが斧で襲われ、最後にギロチンで二つの乳房を切り取り、上映中は携帯電話は使わないようにと言うデボラの言葉で締めくくった内容でした。スティーブンに誘われて映画を見た彼女のジュディはスティーブンに「これが素晴らしいとは相当おかしい?」と言います。
ホラーシネマパラダイスのネタバレあらすじ:転
噂の劇場に行きたいと、不良女子のリーダーのクレアがスティーブンに言います。スティーブンがOKすると「迎えに来て!」と言われます。これで少し嫉妬したジュディは「私は今度の上映は行かない」と言います。
そのころ、忙しくなったデボラとトウィグスは従業員を探し始めます。まず双子姉妹の殺人鬼が精神病院を退院することを知り、引き取ります。次に路上で老婆に暴行を振るいバッグを奪った浮浪者エイドリアンも引き入れます。そして3人に「私の命令通りにすれば、優雅な生活が待っている」と言って、皆で図書館に向かいます。ターゲットはエヴァリンでした。5人はエヴァリンに襲いかかり、椅子に縛り付けると、大声でわめき散らす口をデボラが縫い付けます。
そして金曜日の上映が始まります。クレアがスティーブンに「デボラは不細工」と言った言葉を双子姉妹が聞いていました。そして上映前のデボラのあいさつの最中にクレアが「トイレに行ってくる」と言って席を立ちます。それを見たデボラは双子姉妹に合図します。追い込まれるエヴァリンの様子が上映される中、屋根裏部屋のエヴァリンが縫った唇を引き裂き、叫びます。するとトウィグスが斧で殺しました。
一方、クレアはトイレの中で刺殺されました。上映が終わり、クレアの事をデボラに聞くと「先にタクシーで帰った」と言います。
翌日、学校で校長と担任に呼ばれたスティーブンは、ホラー映画ばかり見ていることから、クレア失踪の犯人だと思われ、刑事を呼ばれます。しかし証拠がなく解放されました。
その後、スティーブンにジュディが「デボラの取材に行ってくる」と言って出かけます。劇場に着き、ジュディがデボラを部屋で待っている時、クレアの携帯電話を見つけます。「体の調子が悪いので帰る」とジュディが言うと、全員に取り押さえられ、監禁されました。
ホラーシネマパラダイスの結末
有名人になったデボラはTVにも出てインタビューを受けていました。戻らないジュディを心配して、スティーブンは刑事と一緒に劇場へ行きますが門前払いをくらいます。そして金曜日の上映日、スティーブンが劇場に行くと長蛇の列でした。母も並んでいました。「帰れ」と言うスティーブンに、母は「あなたの気持ちを確かめたい」と言って帰りませんでした。
フロントではウエルカムドリンクが配られています。毒入りだと疑ったスティーブンが観客たちに「飲むな!」と言いますが、「これも演出か?」と笑われます。そしてクレアの友人が何杯も飲み干します。やがてデボラが出てきて挨拶をし、皆で乾杯しようと言います。スティーブンは「飲むな!デボラは実際に人を殺して映画を作っている」と叫びます。その時、ドリンクを飲んだクレアの友人の顔が変形し、血を吐いて倒れました。皆は「いい演出だ!」と言います。
長編自主映画「殺人と平和」が始まりました。劇場の出入り口は閉ざされています。スクリーンにジュディが映し出されると、スティーブンは屋根裏部屋に駆け上がり、ジュディを助けます。ドリンクを飲んだ観客が次々倒れ、パニックになった客が出口に押し掛けます。
一方ではクレアの友人がエイドリアンを殺し、ジュディがトウィグスを叩き殺します。スクリーンに、母を人質にとったデボラが映ります。急いで追いかけたスティーブンは屋上で追い詰めます。スティーブンはデボラに「お父さんは喜んでいない、あなたは良い女優でも監督でもない、ただの女だ!」と言うと、動揺したすきに母がナイフを奪い、デボラを刺しました。そしてスティーブンがデボラを屋上から突き落としました。
劇場の前では双子姉妹がお互いを刺し合って死にました。インタビューを受けたスティーブンは「デボラは本当に人を殺していた。デボラの映画を今後上映すべきではない。そうすればデボラは映画の中で生き続ける」と言いました。
以上、映画「ホラー・シネマ・パラダイス」のあらすじと結末でした。
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