映画「フォース・プラネット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フォース・プラネットの紹介：2016年アメリカ映画。砂漠で水を作ることに成功したスタナフォースは、火星を目指しています。彼の任務は火星で水を作りだし、人類が移住できる環境にするという片道切符の旅でした…という内容のSFスリラー映画です。映画の大半は、火星に向かう飛行船の船内でスタナフォースが徐々に変わっていく様子を描き、CGには素晴らしいものがあります。
監督：マーク・イライジャ・ローゼンバーグ 出演者：マーク・ストロング（ウィリアム・スタナフォース）、ルーク・ウィルソン（スキニー）、サナ・レイサン（マドックス）ほか
この解説記事には映画「フォース・プラネット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウィリアム・スタナフォースは人類初の火星有人探査船の宇宙飛行士となりました。スタナフォースの目的は、火星に住みつき人類が移住できるようにするという片道切符で命がけの旅でした。やがてスタナフォースの乗った宇宙船ゼファー号は発射され、火星までの２７０日の旅に出ます。
船内では食料となる植物を育て、トレーニングをしながら水を生成する機械を整備しています。スタナフォースは砂漠で水を生成するのに成功した男です。火星には水以外のものはすでに送り込まれていました。唯一水が無く、水を生成することで植物を増やし、自給自足の生活が出来ると信じ、この旅に応募して採用され、飛び立ったのです。
ヒューストン基地からは、常にスキニーが交信を続けています。スタナフォースは途中で宇宙ステーション基地に立ち寄ります。基地内はホコリだらけで、植物は枯れ果て、ワーズリー船長は抜け殻のように士気が無くなり、乗組員はスタナフォースに「地球へ帰ったほうがいい」とアドバイスします。
スタナフォースが飛び立った３週間後、後続のエミリー・マドックスが、スタナフォースを追ってヒューストン基地を飛び立ちました。スタナフォースはマドックスと交信を行い、火星へ着いてからの事などを話し合っています。
突然ヒューストンからの交信が途絶えました。しばらくして復帰したもののマドックスが火星への航路を外れていることがわかりました。スタナフォースは、このまま宇宙の藻屑となるかもしれないマドックスと交信をし、原因を見つけて対処法を指示します。スキニーは「勝手な事をするな」と止めましたが、スタナフォースの指示通りやったことで、マドックスの船はコースに戻りました。
飛行８０日を過ぎた頃、今度はスタナフォースがバッテリーをショートさせるミスを起こします。これにより飲み水が汚染され、半分がダメになりました。スタナフォースはスキニーに報告すると地球に戻されると思い、黙っていました。
マドックスの宇宙船の制御装置に不具合が発生し、地球に帰還する報告を受けます。この時、スキニーはスタナフォースに「何か問題はないか？」と聞きます。報告しようかどうしようか悩んでいたスタナフォースでしたが「問題はない」と答えます。
この時スタナフォースは砂漠で意識を失い、死の淵をさまよった事を思い出します。植物は枯れ、飲み水も減り、このまま死んでいくことを考えたスタナフォースは、スキニーと交信し「バッテリー事故で水が汚染された」と報告します。スキニーは「すぐさま地球に戻れ」と指示します。
帰還する準備を整えて眠りについたスタナフォースでしたが、目覚めるとヒューストンの遠隔操縦を切断し、自力で火星へ向かう決意をします。スキニーからは「遠隔操縦を切ってどうするつもりだ。死んでしまうぞ」と交信を受けますが、やがて交信も途絶えはじめ、スタナフォースもスキニーの呼びかけを無視するようになります。
一つだけ残った植物の結露の水を飲み、植物を植えている鉢の土から少量の水を作りだし、命をつなぎます。スタナフォースは人格が変わったようになり、水を作りながら火星を目指し飛び続けます。
必死に呼びかけるスキニーの声も画像も乱れ、遂に交信が途絶えました。極限状態のスタナフォースは、再び砂漠での事を思い出していました。スタナフォースの目の前には火星が見えていました。
やがてスタナフォースを乗せた宇宙船ゼファー号は火星に着陸しました。赤い砂漠の大地に降り立ったスタナフォースは、小高い丘を目指して歩きます。そして丘の上に立つと、火星の大地を見渡します。死の淵をさまようスタナフォースの幻覚か、本当に火星に降り立ったのか真相はわかりません。
以上、映画「フォース・プラネット」のあらすじと結末でした。
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