アシク・ケリブの紹介:1988年ソ連映画。主人公のアシク・ケリブは貧しい吟遊詩人。愛するマグリに1000の昼と夜の後に戻ると約束して旅に出る。トルコの伝説をロシア人のミハイル・レールモントフが翻案した物語を原作としてアルメニア人のパラジャーノフ監督が作ったこのエキゾチックな冒険映画では、アゼルバイジャン語の詩、グルジア語のナレーション、そしてヨーロッパのクラシック音楽のメロディーも聞かれる。投獄期間を含めた長い沈黙の後に作られた『スラム砦の伝説』に続くこの作品は同じソ連の映画監督、故アンドレイ・タルコフスキーに捧げられたが、パラジャーノフの遺作になってしまった。共同監督のダヴィッド・アバシーゼは、パラジャーノフの幼な友達の俳優。
監督:セルゲイ・パラジャーノ フ、ダヴィッド・アバシーゼ 出演者:ユーリー・ムゴヤン(アシク・ケリブ)、ヴェロニカ・メトニーゼ(マグリ・メヘル)、ソフィコ・チアウエリ(アシクの母)、ほか