ジョン・カーペンターの 要塞警察の紹介:1976年アメリカ映画。ストリートギャングを迎え撃つ警官と囚人の共闘を描いた籠城アクション作品。カーペンター監督が心酔するハワード・ホークス監督作品「リオ・ブラボー(1959年)」のオマージュである。治安最悪のアンダーソン地区を訪れたローソンは、ストリートギャングに幼い娘を殺害されてしまった。半狂乱で復讐を遂げた彼は逆にギャングから狙われる身となってしまい、慌てて警察署に逃げ込む。あっという間に大勢のギャングに囲まれる警察署。臨時で指揮を任されていたビショップ警部補は、少ない人員でなんとか窮地を脱しようとする。
監督:ジョン・カーペンター 出演者:オースティン・ストーカー(イーサン・ビショップ警部補)、ダーウィン・ジョストン(ナポレオン・ウィルソン)、ローリー・ジマー(リー)、マーティン・ウェスト(ローソン)、トニー・バートン(ウェルズ)ほか
映画「ジョン・カーペンターの要塞警察」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジョン・カーペンターの要塞警察」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジョン・カーペンターの要塞警察」解説
この解説記事には映画「ジョン・カーペンターの要塞警察」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジョンカーペンターの要塞警察のネタバレあらすじ:治安最悪の地区
舞台はアメリカ、カリフォルニア州アンダーソン地区。とある土曜日の午前3時10分、非行少年6人が警官に射殺されます。彼らはストリートギャング、グリーン・サンダーのメンバー。事件を受け、警察は報復に注意するよう市民に求めます。同日午後5時49分。警部補になりたてのイーサン・ビショップは、指示を受けアンダーソン地区の9分署にやって来ました。引越しを翌日に控えているため、署内には僅かな人員しか残されていません。ビショップは数時間署の指揮を任されます。時は少し遡って午後5時11分。ロスクルーセスの刑務所に、州立刑務所から護送官スターカーがやって来ます。移送される囚人は3人。その中には大量殺人の凶悪犯ナポレオン・ウィルソンもいました。ナポレオンは知能が高く冷静な男です。移送中、囚人の1人が激しく咳き込み苦しみ出しました。スターカーは医者を呼ぶため、最も近い9分署に寄り留置場を貸してくれるよう頼みます。
ジョンカーペンターの要塞警察のネタバレあらすじ:報復
午後6時41分。4人組のグリーン・サンダーのメンバーが、移動アイスクリーム屋の販売員と居合わせた少女を殺害します。少女の父ローソンは半狂乱になり、実行犯の男を射殺しました。すると報復のためグリーン・サンダーのギャング達が夜の闇の中ぞろぞろと銃を持って現れます。ローソンは死に物狂いで走り、9分署に逃げ込みました。恐慌状態の彼をなんとか落ち着かせようとするビショップ達。すると、電話と電気が突然使えなくなります。不思議に思って外を確認すると、大勢のギャングが署を囲んでいました。ビショップは慌てて伏せろと叫び、裏口に走ります。裏口では護送車に戻ろうとしていたスターカー達がギャングの襲撃を受けていました。駆けつけたビショップはなんとかナポレオンと、囚人の1人ウェルズを助けることに成功します。しかし署には満足に武器も無い状態で、ギャングに囲まれているため脱出も出来ません。周囲は空き家だらけの上に、ギャングはサイレンサーを使用しているので騒ぎは誰にも気付かれていませんでした。ギャングの行動を注視していたビショップ達は、敵がグリーン・サンダーであることに気付きます。彼らは警察とローソンに血の復讐を与えるつもりなのでした。
ジョンカーペンターの要塞警察のネタバレあらすじ:激しい銃撃戦
再び動き出したギャングとの間で銃撃戦が始まります。助けて貰ったことに恩義を感じたナポレオンは、ウェルズと共に警察側に協力して応戦しました。女性事務員リーも果敢に迎撃します。激しい銃撃戦の中双方に死者が出てしまいました。警察側で生き残ったのはビショップ、リー、ナポレオンとウェルズ、そして放心状態のローソン。残弾は合計でたったの8発、更にリーは片腕を負傷しています。ギャングは騒動に気付かれないよう一旦銃撃を止め、遺体や護送車も全て隠してしまいました。これでは外部の助けは望めません。そこでウェルズが地下からマンホールに出て脱出し、車で助けを呼びに行くことにしました。素早いウェルズは車に乗り込むことに成功しますが、車内に潜んでいたギャングに射殺されてしまいます。嘆くビショップ達は、ナポレオンの提案で通路が狭く迎撃しやすい地下へ移動しました。
ジョンカーペンターの要塞警察のネタバレあらすじ:地下室の奮闘
ビショップは偶然見つけたアセチレンと照明弾を上手く使ってギャングを撃退出来ないかと考えます。照明弾をタンクに結わえ、それをパイプに取り付けました。ビショップとナポレオンは看板を盾にして、雪崩込んで来たギャングを迎え撃ちます。頃合を見てビショップが照明弾に発砲し、アセチレンに引火。爆発が起こり、押し寄せていたギャングは全員巻き込まれました。ようやく警察が異変に気付いて9分署に急行し、ビショップとナポレオン、リーとローソンは無事生還します。
ジョンカーペンターの要塞警察の結末:死闘の果て
ローソンが救出される中、ナポレオンとリーは無言で見つめ合います。しかしナポレオンは犯罪者の身。リーは促されるまま上階へ歩いていきました。ナポレオンを乱暴に連行しようとする警察官に、ビショップは声を荒らげます。そしてパトカーまで送らせてくれと頼みました。死闘をくぐり抜けた2人の男が歩き出し、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画ジョン・カーペンターの 要塞警察のあらすじと結末でした。
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