地底王国の紹介:1976年イギリス,アメリカ映画。19世紀、デビットとペリー博士は巨大なドリルを備えた地底探索機、俗称アイアンモールを建造、地底探検を計画する。彼等はその探索機の試験を実施するが、予定外の沈降を行い、地下に広がる世界ペルシダーに辿り着く。そこは太古の生物であり独自の進化を遂げたメーハーと言う種族が人間を支配する原始的な世界だった。デビットはその支配を覆す為に立ち上がる。地底探検というSFロマンを題材にしたイギリス製特撮怪獣映画。
監督:ケヴィン・コナー 出演者:ダグ・マクルーア(デビット)、ピーター・カッシング(ペリー博士)、キャロライン・マンロー(ディア)、サイ・グラント(ラー)、ゴットフリー・ジェームズ(ガーク)、ショーン・リンチ(フージャ)、ボビー・バー(サゴスの長)ほか
映画「地底王国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「地底王国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「地底王国」解説
この解説記事には映画「地底王国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
地底王国のネタバレあらすじ:起
工場で巨大な巨大な円筒形の外装を持つ機械が建造されます。それは先端にドリルを備えており、汽車で山奥まで運ばれ斜め下を向く台に設置されました。その機械を見る為に大勢の人々が集まっていました。彼等はアイアンモールを呼びますが、正式名称はハイリブレーデョン掘削機とペリー博士は主張し、パイロットは出資者のデビットが行います。本日は試運転ですが、最終的な目的は地底探索でした。二人は操縦席に着きドリルと始動、発進します。しかし予定より急角度で沈降し、その地下熱と振動で二人は気絶し、無制御の暴走状態になりました。探索機はアウターコアを横切ります。地底でありながら氷が観測されました。気が付いたデビットは博士を起こし地表に戻れると喜びますが、博士は地底湖に居ると予想します。その内探索機は完全に停止し、電力も切れました。デビットは博士共に外に出ます。すると、樹木の生い茂った空洞に辿り着き二人は驚きます。植物は化石でしか見た事のない物で、二人が戸惑っていると巨大な鳥のような怪物が襲い掛かって来ました。二人は逃げ出しますが、無数の槍が怪物を射抜き助けられます。それを放ったのは、豚顔の人型種族でした。彼等は助けたデビット達を捕獲しました。
デビット達は、他に捕まった同種の人間達と共に縄に繋がれ引かれて行きます。博士は豚顔が支配者で、人間達は隷属していると見ました。捕まっている人間達には女性もおり、デビットに好意の目を向けてきます。言葉は通じるので自己紹介すると彼女はディアと名乗りました。移動は続き二日が経ちましたが暗くなる事はありせんでした。空がピンク色なのはマグマを反射しているからだと博士は推測します。二人はディアから地底の事情を聞きます。豚顔はサゴスという種族でメーハーと言う種族の僕でした。そんな話を親しげにして居ると、フージャという男が襲い掛かって来ました。二人はそのまま決闘のような状態になりますが、デビットが殴り倒し勝利します。周囲は静かに注目し、ディアは期待の眼差しで見ます。しかしデビットはそれ以上せず、再び行進が始まります。移動先で猪顔の巨大な怪物に襲われ一行は退避します。一人が食われ、他も捕食しようとした時に同種の怪物がもう1匹現れ縄張り争いが始まります。争いは後から来た怪物が勝利し去って行きますが、その間守ろうとしたデビットにディアは何故か素気無い態度を取り続けました。
そして一行は、メーハーの城に到着します。
地底王国のネタバレあらすじ:承
城門こそありましたが、メーハーの城は幾つもの横穴に別れた洞窟を利用した物でした。その横穴の一つにデビット達は連れて行かれます。彼はディアの姿ない事に気付き、隣の男に話を聞きます。男は、デビットはこの世界ペルシダーの掟に背きディアを侮辱したと話し始めます。決闘に勝った男は女を守らなければならない、デビットは何もせず逃がしもしなかったと話し始めました。その上で、ディアは王女で、フージャの他ジューバルと言う男からも逃げ回っていました。彼等はまた移動します。流れ落ちる溶岩のカーテンをからくりで止め橋を掛け、奥に向かいます。広間に連れて行かれると、崖の上に巨大な鳥が数体立っていました。博士はジュラ紀の生物に似ていると言いますが、彼が標本で見たのは烏程度の大きさで、目の前のは人間大で直立していました。彼等こそメーハーで、新たしい奴隷達を見下ろし、サゴスに何かを指示するように奴隷達を仕分け、労役に付かせました。
デビットは溶鉱炉のような場所で働かされ、博士は楔文字の粘土板を模写する仕事させられます。博士はその粘土板を読み、メーハーがテレパシーで指示を出している事を知ります。休息時に博士は知り得たメーハーの情報をデビットに話し、全ての秘密を解き明かす必要があると語ります。その休息中、デビットは突然サゴスに連れ出されます。彼は溶岩が氾濫して現場に連れて来られ、土嚢代わりの石を積み上げるよう命令されますが、それを拒み暴れて逃亡を図ります。彼は迷路のような洞窟を逃げ回り外に出ました。外に出ると、焚き火が目に入りそこで焼かれている肉にデビットは喰い付きます。その時、後ろから男に襲われました。デビットは襲ってきた男ともみ合いながら別な洞窟へ入り込んで行きます。するとそこは巨大肉食植物の巣で、その蔦が絡み着いてきます。襲ってきた相手はそのまま植物に捕食されそうになりますが、デビットは彼を助け洞窟を抜け出しました。
二人は蟠り解き、男はラーと名乗ります。デビットは彼に協力して皆で逃げる事はしないのかと問います。ラーは出来ないと答え、その理由を見せるとメーハーの洞窟を案内します。メーハーの居る広間を見下ろせる場所に着いたデビットは、メーハーが催眠術で人を操り、食料にしている所を見せられます。デビットはそれを見て彼等を倒す決意をします。そして彼等に投石しようとした所をラーに止められ、バランスを崩して広間に落ちてしまいました。メーハーは眠りに就いており、デビットは彼等を起こさないように足元を抜け、なんとか外に出ます。外でラーと合流したデビットは、弱点を調べ、囚われた時に知り合ったガークと協力を頼むと言い出します。ラーには村に戻れと言いますが、彼は友達だから自分も協力する言ってきて、二人は固い握手を交わします。
地底王国のネタバレあらすじ:転
二人は城の中に戻って行きます。しかしサゴス達に捕えられ広間に引き出されます。ラーは岩に縛り付けられ、デビットには槍が手渡されました。そして巨大な檻が開かれ中から鰐とカバを合わせたような怪物が現れます。他の囚人達も集められ、見せしめの処刑が始まります。デビットはラーが教えてくれた怪物の弱点に槍を突き立て、何とか怪物を倒しました。それに怒ったメーハーの一体が飛び掛って来ます。拘束を脱したラーは、その鎖でメーハーに挑み締め殺します。それを皮切りに囚人達は一斉に暴れ始めます。その騒ぎの中、デビットは博士と再会します。博士はメーハーの秘密が判ったと騒ぎを利用し、逃げ出します。博士は逃げる途中、メーハーの孵化室に連れて行きます。彼等は溶岩の熱を卵の孵化の使って居たのです。また、その部屋には溶岩のカーテンを操作する仕掛けもありました。二人は何とか外に脱出します。するとフージャに襲われているディアと遭遇します。更にそこに火を吐く怪物が現れフージャは逃げますが、デビットが退治します。デビットに助けられたディアですが、彼女は彼を許していませんでした。デビットは自分がシューバルを倒す宣言をします。
移動する3人の所に、フージャに連れられてきたシューバルがやって来ます。デビットは彼と決闘し、からくも勝利します。フージャは決闘の最中ディアを襲いますが、博士が作った弓に脅され逃げ出しました。決闘が終わった頃、そこにラーと共に逃げていたガークが現れ、シューバルを倒した事を知ります。彼等はデビットをリーダーとして異なる部族を纏め、博士の指南により弓の扱い方を覚え、メーハーに挑みます。作戦はデビットが主力を率い、ガークが支援部隊を統率、正面から挑み、抜け道を使いラーと博士が忍び込んで溶岩のカーテンを操作する事になりました。そして彼等はメーハーの城に向かいます。しかしそれをフージャは影で見ていて、城に向かいました。それに気付いたディアは一人彼を追います。
地底王国の結末
メーハーはサゴスを使い迎撃準備を整えていました。抜け道に入るラーと博士をフージャは追いますが、サゴスに捕えられてしまいます。正面からはデビット達が慎重に城に入り込みます。抜け道を進むラーと博士は背後から物音を聞き待ち伏せます。人影を捕えましたがそれはディアでした。彼女はフージャが捕まった事を二人に教え、裏切るかもと忠告します。3人は慎重に進みますが、メーハーのテレパシーで指示受けたサゴスが博士とディアを捕えました。デビット達も奥に向かいますが、メーハーはサゴスに指示を出し迎撃します。ラーは孵化室に入り込み仕掛けを作動させようとしますが、そこで作業していたサゴスに妨害されます。デビット達はサゴスに襲われ、カーテンの所まで追い込まれていました。
孵化室のラーは何とか仕掛けを動かし、デビット達は奥に進めるようになります。しかしラーは、サゴスに槍で背中を刺し貫かれてしまいました。その頃捕えれたディアと博士は、メーハーの前に引き出されていました。催眠術を掛けられ餌にされそうになっていた所にデビット達が辿り着きます。彼等は襲い掛かったメーハー達を矢で射殺し、二人を助けました。ラーは何とか仕掛けで天井を落とし、自らの命と引き換えに卵を破壊します。それが最後に残ったメーハーに伝わり、怒り狂ったメーハーはデビットに襲い掛かります。デビットはメーハーを倒しましたが、洞窟が崩れ始めました。デビット達は皆脱出を始めます。デビットはラーを救いに行こうとしますが博士に止められます。外に出てデビットはラーを呼びますが、その声に応答がないまま洞窟は崩れ落ちました。フージャはというと、サゴスの拘束を脱しましたが怪物の檻に彷徨い込み食われてしまいました。城が崩れ落ちるのを見詰めるデビット達は、ラーの勇敢さを称えました。
デビットは地上に戻る事を決意し、ペルシダーの慣習に従い妻としてディアを連れて行こうとします。しかし彼女はここを離れられないと涙を流します。外の世界を見せたいと言うデビットですがそれが叶わない事を知り、彼女からネックレスを貰い、探索機に乗り込み地上に向かいました。ホワイトハウスを警護する警官達は異変に気付きます。その背後でドリルが地底から突き出して来て彼等は大騒ぎを始めました。
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