奇跡のシンフォニーの紹介:2007年アメリカ映画。ニューヨーク郊外の孤児院で育ったエヴァンが、音楽の力を信じ、音楽に導かれて様々な人との出会い、数々のすれ違いを経て生き別れた両親と出会う感動のストーリーです。
監督:カーステン・シェリダン 出演: フレディ・ハイモア(エヴァン・テイラー/オーガスト・ラッシュ)、ケリー・ラッセル(ライラ・ノヴァチェク)、ジョナサン・リス=マイヤーズ(ルイス・コネリー)、テレンス・ハワード(リチャード・ジェフリーズ)、ロビン・ウィリアムズ(マックスウェル・“ウィザード”・ウォラス)、レオン・トマス三世(アーサー)ほか
映画「奇跡のシンフォニー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「奇跡のシンフォニー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「奇跡のシンフォニー」解説
この解説記事には映画「奇跡のシンフォニー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
奇跡のシンフォニーのネタバレあらすじ:起
エヴァンは生まれた時から孤児院で育ち両親の顔を知りません。しかし彼は必ず両親と出会えると信じ孤児院を飛び出します。孤児院の外の世界の様々な音があふれていて、彼の耳にはすべてがメロディに聞こえてきます。そこで彼は路上でギターを弾くアーサーと知り合います。エヴァンは帰るところはないとアーサーに告げ、アーサーのたまり場へついていきます。そこではウィザードが行き場のない子供たちに投資をし、子供たちの稼いだお金を徴収していました。ウィザードはエヴァンの才能に気付き、彼を使って金儲けをしようと企みます。エヴァンの両親ルイスとライラはエヴァンの存在を知りません。ルイスはロックミュージシャン、ライラはチェリスト。二人は出会ったその日に恋に落ちますが、ライラの父親が無理やり2人を引き裂きます。しかし、ライラはルイスの子供を宿していました。レストランで父親と口論になり店を飛び出したライラは事故に合い、病院へと運ばれます。目覚めたライラに父親は子供は死産したと告げます。
奇跡のシンフォニーのネタバレあらすじ:承
エヴァンはウィザードのもとで路上ライブをしていましたが、たまり場に警察が来て、捕まれば孤児院に逆戻りだと思ったエヴァンはその場から逃げ出します。逃げ出し街を歩いていたエヴァンは協会から聞こえてくる音楽に導かれそこにいた少女から、楽譜を見方を教わります。協会でパイプオルガンを奏でるエヴァンを見た牧師は彼は神童だと確信し、名門ジュリアード音楽院へ入学させます。音楽院で才能を開花させたエヴァンは、彼の作った曲で演奏会に参加することとなります。
奇跡のシンフォニーのネタバレあらすじ:転
一方、彼の両親ルイスとライラは10年以上たってもお互いのことが忘れられずにいました。ある日ライラは父親の病室に呼ばれ、亡くなったと伝えた子供は実は生きていて、生まれて直ぐ孤児院へ預けられた事実を聞かされます。ライラは我が子を探しますが、すれ違いで会うことが出来ません。彼女は再び音楽に導かれるようにチェロと向き合うことを決意します。また、ルイスも同時期にロックバンドを再開することになります。
奇跡のシンフォニーの結末
エヴァンの演奏会も翌日と迫った時、ウィザードがやってきて彼の父親だと名乗り彼を連れて行ってしまいます。また路上での演奏をさせられているエヴァンは偶然ルイスと出会うことになりますが、お互い親子だとしらぬまま、エヴァンはウィザーから与えられていた「オーガスト」という偽名を名乗り2人は分かれます。その後アーサーの助けでエヴァンはウィザードのもとから逃げ出し、地下を歩いていると地上から流れて来るライラのチェロの音色に導かれ演奏会に向かいます。彼女もまた演奏会で演奏をすることになっていたのでした。またロックバンドの演奏を終えたアーサーは帰りの車の中で演奏会の出席者の名前にライラとオーガストの名前を見つけ、演奏会場へ走り出します。演奏会に間に合ったエヴァンは会場を背にして指揮棒を振るい、その演奏に導かれルイスとライラはエヴァンのもとへ向かいます。演奏を終え振り返ったエヴァンは目の前にいるライラとルイスが本当の両親だと会ってすぐ確信し、最高の笑顔を浮かべます。
「奇跡のシンフォニー」感想・レビュー
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なんといっても音楽がシーンにピッタリで楽しい。音楽だけでも楽しめる映画の1つ。両親と離れ離れになってしまった少年が「音楽」を通して再開する設定が斬新でありながら神秘的で最後まで飽きることなく楽しめた作品です。主人公の天才的な音楽の才能がお金儲けだけに使われるのでなく、愛のために役に立っていく様はとても感動的でした。お勧めの作品なのでぜひ見てほしいです!
両親から引き離され孤児院に預けられてしまった少年が、自分の耳を頼りに音楽を使って両親を見つけるお話です。
「話の内容がありきたり」と思われる人もいるかもしれませんが、私が注目してほしいのは美しい音楽。音楽で結ばれた両親から生まれた少年ならではの、「音」に対する感性は本当に素晴らしいと思います。
映画終盤で披露される現代クラシックは、「そんなもので音を出すのか!」「それをオーケストラに混ぜるのか!」といった、新鮮な驚きにあふれていて楽しかったです。