バンバン!の紹介:2014年インド映画。ロンドンで捕らえられていた、インドの国際指名手配犯オマル・ザファルが本国移送前に脱出。時同じくして、インドからヴィクトリア女王に贈られた伝説的ダイヤモンド“コヒヌール”を何者かが盗み出した。北インドの田舎町に暮らす地味な銀行員、ハルリーンは祖母からこのニュースを聞かされるものの、いつものように早く結婚してほしいという話になってしまう。ハルリーンはマッチングサイトを通じて知り合ったヴィッキーとレストランで会い楽しい時間を過ごすが、彼の実の中はラージヴィールといい、世界を股にかける盗賊なのだと打ち明ける。そしてコヒヌールを盗んだ犯人だった。ラージヴィールと接触を疑われたハルリーンは警察に連行されるが、ラージヴィールは救出し、2人は逃避行の旅へ出る。トム・クルーズとキャメロン・ディアス共演のハリウッド映画『ナイト&デイ』をロマンスやダンスなどのインド映画要素を新たに加え、娯楽性に富んだ作品へリメイク。本国で大ヒットとなり、インド・アクション映画の傑作の1つに数えられる作品となった。
監督:シッダールト・アーナンド 出演:リティク・ローシャン(ラージヴィール・ナンダ/ジャイ)、カトリーナ・カイフ(ハルリーン)、ダニー・デンゾパ(オマル・ザファル)、パワン・マルホートラ(ゾーラーワル・カールラー捜査官)、ジャーヴェード・ジャーフリー(ハミド・グル)、ジミー・シェールギル(ヴィレン・ナンダ大佐)、カムレーシュ・ギル(ハルリーンの祖母)、ディープティ・ナヴァル(シカ・ナンダ)ほか
映画「バンバン!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バンバン!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「バンバン!」解説
この解説記事には映画「バンバン!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バンバン!のネタバレあらすじ:起
インドの国際指名手配犯オマル・ザファルが英国ロンドンで捕らえられ、厳重な警備のもとで本国へ移送されるのを待っていました。しかし、移送直前に彼の仲間が拘置所を襲撃し脱走。ヴィレン・ナンダ大佐が犠牲となってしまいました。
その頃、ロンドン塔ではかつてインドからヴィクトリア女王に贈られた最大級のダイヤモンド“コヒヌール”が何者かによって盗まれました。犯人は何重にもわたって施されていた厳重な警備をいとも簡単にかいくぐり犯行に及びました。
北インドのシムラーで、銀行員として働く地味なOLハルリーンは、祖母からコヒヌールのニュースを聞かされます。祖母はあまり興味を示さないハルリーンに、思い出のインド映画『宝石泥棒』について語り出しましたが、いつの間にか「独身のお前には早くお相手を見つけてほしい」といつも通りの話になり、ハルリーンは辟易してしまいます。
バンバン!のネタバレあらすじ:承
しぶしぶマッチングサイトに登録したハルリーンは、サイトを通じてヴィッキーという男と知り合い、デートの約束をします。レストランで初めて会ったヴィッキーは想像を超えるハンサムな男性で、知性もありダンスも上手な男性でした。ヴィッキーは楽しい時間を夢心地で過ごしました。
ところが、ハルリーンが席を外している間に彼は姿を消し、本物のヴィッキーが現れます。これまで一緒に過ごしていた男はヴィッキーではないとすると一体何者だったのか―。
ハルリーンは茫然としながら運転していると、さっきまでいた男が傷だらけになりながら突然現れました。彼は実の名をラージヴィールと名乗り、自分は世界を股にかける盗賊なのだと打ち明けました。なんとザファルの求めでコヒヌールを盗んだ犯人だったのです。
とんでもない事態に巻き込まれてしまったハルリーンでしたが、さらに翌日ラージヴィールとの接触を疑われ警察へ連行されてしまいます。しかし、そこに再びラージヴィールが現れハルリーンを救出。2人はインドの国境を越え逃避行の旅に出ます。
バンバン!のネタバレあらすじ:転
ゾーラーワル捜査官ら警察の追跡から逃れるために、ピザ屋の窓から飛び降りた2人。ハルリーンが気付くと、そこは綺麗な海に囲まれた無人島でした。ハルリーンは食事の仕度をしているラージヴィールの目を盗み彼の携帯電話を拝借すると、物陰に隠れて祖母へ電話をかけました。しかし、電話の位置情報からザファルへ居場所が知られてしまい、島へ追手がやってきます。
水上バイクでチェイスを展開し、逃げ切った2人はチェコのプラハへ到着しました。ハルリーンは次第にラージヴィールに惹かれていき、彼と協力していきます。
2人はザファルの行方を掴むために一味のひとりハミド・グルを追跡してカジノまでやってきました。しかし、もう一歩のところでハルリーンはインド大使館へ連行され、ゾーラーワル捜査官からコヒヌールを回収するための追跡装置を渡されました。
しかしラージヴィールは橋の上で自ら追跡装置を作動させて、警察を呼び集めて橋から飛び降りました。彼の消息は途絶え、コヒヌールは警察によって回収されました。
警察の説得でひとりインドへ戻ったハルリーンはラージヴィールが恋しくなり、記憶を頼りに彼の自宅があるデヘラードゥーンに向かうと、そこには「息子を亡くした」と言う彼の両親の姿がありました。母シカから、ザファルがロンドンで殺したヴィレン大佐はラージヴィールの実兄だと知らされます。
そして、ハルリーンは水泳選手権のトロフィーに気付きます。両親に尋ねるとラージヴィールはたった1回で湖を渡り切ることができた唯一の選手だったとのこと。ハルリーンは、ラージヴィールが生きていることを確信しました。
バンバン!の結末
しかしシムラーへ戻ってきたハルリーンは、自宅前で待ち受けていたオマル・ザファル一味に捕まってしまい砂漠に建つ古い城へと連れて行かれます。待ち構えていたザファルは、警察に渡ったはずのコヒヌールを持っていました。ゾーラーワル捜査官とつながっていたのです。しかしこのコヒヌールはあらかじめラージヴィールによってすり替えられた偽物でした。
これを見破ったザファルは、本物のコヒヌールのありかを聞き出すためにハルリーンに痛めつけようとします。しかしハルリーンはラージヴィールが助けにくることを信じていたため、まったく動じません。そして彼女の思惑通り、ラージヴィールは城へ乗り込むと静かにザファルの手下を排除し、外壁に時限爆弾を仕掛けていきました。
ついにザファルと対峙したラージヴィールは、英国の諜報機関とインドの諜報機関の共同作戦によってザファルを追っていたことを明かしました。実は初めからコヒヌールは盗まれてなどいなかったのです。そしてザファルが殺したヴィレン・ナンダ大佐は自分の実兄で、その復讐を果たすことを告げました。
しかし城を破壊する時限爆弾が爆発しはじめるとザファルはハルリーンを人質に取り、残りの部下と逃げて水上飛行機へと乗り込みます。水中飛行機を撃ち落とすことに成功したラージヴィールは、激しい対立の後ザファルへとどめの一撃を食らわせてハルリーンと脱出しました。
ハルリーンは身の安全と引き換えに地元へ返され、大けがを負ったラージヴィールは病院へ搬送され手当てを受けました。しかし帰ったはずのハルリーンが看護師を装ってラージヴィールを病院から逃がし、デヘラードゥーンの彼の実家へ連れていきました。亡くしたと思っていた息子と再会できた両親は涙を浮かべ喜びました。
以上、映画「バンバン!」のあらすじと結末でした。
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