ニューヨーク東8番街の奇跡の紹介:1987年アメリカ映画。再開発が進むニューヨークの下町で、強引な立ち退きを迫られる住民らのもとに突如UFOが出現し、助けられたUFOが恩返しに地上げに窮した住民を救うSFファンタジー。製作総指揮はS・スピルバーグ。
監督:マシュー・ロビンス 出演:ジェシカ・タンディ(フェイ・ライリー)、ヒューム・クローニン(フランク・ライリー)、フランク・マクレー(ハリー・ノーブル)、エリザベス・ペーニャ(マリサ・エステヴァル)、マイケル・カーマイン(カルロス)、デニス・ボウトシカリス(メイソン・ベイラー)、ジョン・パンコウ(コヴァックス)、ほか
映画「ニューヨーク東8番街の奇跡」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニューヨーク東8番街の奇跡」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニューヨーク東8番街の奇跡の予告編 動画
映画「ニューヨーク東8番街の奇跡」解説
この解説記事には映画「ニューヨーク東8番街の奇跡」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨーク東8番街の奇跡のネタバレあらすじ:起・地上げ屋の嫌がらせ
再開発が進むニューヨーク、イーストサイド。次々と建物が取り壊され、1棟の古いアパートだけが残っていた。アパートの住人はもはや1階で長年カフェを営むフランクとフェイの老夫婦、売れない画家メイソン、妊婦マリサ、元ボクサーのハリーだけだった。
開発業者レイシーの手下であるチンピラのカルロスが、住人らのもとへ毎日のように仲間とともに暴力的な追い出しにかかっていたが、頑として立ち退きに応じようとしないことに業を煮やし、カフェの店内を荒らす。
その状態にフランクは立ち退きへの抵抗と認知症のフェイの世話に疲れ果て、思わず「誰か助けてくれ」とつぶやく。
ニューヨーク東8番街の奇跡のネタバレあらすじ:承・意外な助っ人
その夜、住人たちが寝静まったアパートに2体のUFOが現れる。弱っていた1体がフランクの部屋で充電を済ませると、カルロスに壊されたカフェの店内や住人の持ち物など様々なものを修復し、屋上の鳥小屋に住み着く。
部屋のあちこちから集めた家電の中に潜むUFOに住人らは驚くが、小屋に入り込んだカルロスを電撃で追い返したことで、皆はUFOが自分たちを救いに来てくれたのだと歓迎する。そして家電を糧にしていたUFOはほどなく3体の子UFOを出産、末っ子は死産だったが、ハリーの修理によって生還する。
復活したカフェはUFO一家が手伝いながら周辺の作業員らで繁盛するようになった。その様子を苦々しく思うカルロスは嫌がらせに訪れるが、息子のボビーと勘違いしたフェイに母親のような対応をされて調子が狂う。
ニューヨーク東8番街の奇跡のネタバレあらすじ:転・絶対絶命
レイシーに認められたいカルロスは、さらなる追い出し工作としてアパートの地下に入り込み配電設備を破壊、そこにいた父UFOも叩き壊す。怒った住人らに囲まれたカルロスはハリーのパンチをくらって追い出されるが、カルロスを息子と思い込んでいるフェイは、フランクらが息子を追い出したと責める。
母UFOが父UFOを必死に修復している中、子どもたちがいなくなってしまい、フランクたちが街へ探しに出る。ハリーの思いつきで子どもたちは見つかるが、蘇った父と母が迎えにやってきて一家は遠い空へ帰っていった。
その頃、業を煮やしたレイシーが別に雇った手下がアパートに爆発物を仕掛けていた。そこへカルロスが現れ、手柄を横取りされることを怒り、もみ合いになる。
自ら火を付けようとしたカルロスは建物内にフェイが残っていることを知り、慌てて外へ連れ出そうとするが爆発、フランクらが戻ると建物はすでに火に包まれ、カルロスに助け出されたフェイは病院に運ばれる。
ニューヨーク東8番街の奇跡の結末:再びの奇跡
焼け崩れたアパートの前にハリーが座り込んでいた。レイシーの部下は取り壊すよう命じるが作業員たちはハリーがどかない限り手は出さないと突っぱねる。
するとその晩、ハリーの前にUFO一家が仲間を連れて現れる。翌朝、建物は新築同様の立派な建物に修復されていた。不思議な出来事が話題になってマスコミにも取り上げられ、もはやアパートは取り壊すことができなくなった。
再開発が済んだ新しい街中には、高層ビルに囲まれるように彼らのアパートがたたずんでいるのだった。
以上、映画「ニューヨーク東8番街の奇跡」のあらすじと結末でした。
「奇跡は探りすぎると消えてしまう」フランクの言葉がとても印象に残る。SFなのに人間模様もきちんと描かれており、物語にふとしたリアルさを生んでいた。ラストのどんでん返しには感極まった。