映画「悪いことしましョ！」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
悪いことしましョ！の紹介：2000年アメリカ映画。1967年に公開された同名イギリス映画を『恋はデジャ・ブ』『アナライズ・ミー』のハロルド・ライミス監督がリメイクしたファンタジー・ラブコメディです。何もかもうまくいかないお人好しなダメ男が、願いを叶えるためにセクシーな女悪魔と契約したことから巻き起こる騒動を描きます。
監督：ハロルド・ライミス 出演：ブレンダン・フレイザー（エリオット・リチャーズ／ジェフ／メアリ／エイブラハム・リンカーン）、エリザベス・ハーレイ（悪魔）、フランセス・オコナー（アリソン・ガードナー／ニコール・デラロッソ）、オーランド・ジョーンズ（ダニエル／ダン／ダニー／エステバン／浜辺の男／ラマール・ギャレット／オインゲゲデゲババ博士）、ミリアム・ショア（キャロル／ペントハウスの婦人）、ポール・アデルスタイン（ボブ／ロベルト／浜辺の男／スポーツキャスター3）、トビー・ハス（ジェリー／アレハンドロ／浜辺の男／スポーツキャスター2／ランス）、ルドルフ・マーティン（ラウール）、ガブリエル・カソーズ（留置場の男）ほか
この解説記事には映画「悪いことしましョ！」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サンフランシスコのコンピューター会社でテクニカルサポートとして働く青年エリオット・リチャーズ（ブレンダン・フレイザー）は気が良くてお人好しの性格が災いしてか、同僚のダニエル（オーランド・ジョーンズ）やキャロル（ミリアム・ショア）、ボブ（ポール・アデルスタイン）、ジェリー（トビー・ハス）らにバカにされ煙たがれている男です。
そんなエリオットは同僚の女性アリソン・ガードナー（フランセス・オコナー）に想いを寄せていました。ある日、バーでまたしても同僚からのけ者扱いされたエリオットは、同僚たちからからかい半分でアリソンに声をかけてみるよう促されました。ところが、アリソンはエリオットが同じ職場であることすら知らず、エリオットはアリソンに全く相手にもされず轟沈してしまいました。
エリオットは神に何でもするからアリソンを自分のものにしてほしいと願いを捧げたその時、エリオットの前に現れたのは神ではなく何とセクシーでゴージャスな女性の悪魔（エリザベス・ハーレイ）でした。悪魔はエリオットの心の中を全てお見通しであり、自分を信用しようとしないエリオットに願いを叶えて見せるといってビックマックとコーラを取り寄せてあげました。悪魔はそれでも自分を信用しようとしないエリオットを自分がオーナーを務めるクラブに連れて行きました。
奥の部屋に通されたエリオットは、悪魔に魂を売り渡すことと引き換えに7つの願いを叶えると言われました。エリオットは魂を売り渡したくないと渋りますが、部屋のモニターに自分がアリソンと結ばれている光景の映像を見せられ、契約書にサインしてしまいました。
悪魔はエリオットに、願いが希望と違った場合に悪魔の元に戻れるというポケベルを渡しました。エリオットは早速、自分が大富豪になってアリソンと結婚することを願いました。
目覚めたエリオットは、隣のベッドに寝ているアリソンを見て思わず感激しました。エリオットはアリソンと共に立派な大豪邸に住んでおり、しかもいつの間にかスペイン語をペラペラと喋れるようになっていました。
ところが喜びも束の間、アリソンはエリオットの側近で英語の家庭教師ラウール（ルドルフ・マーティン）と不倫関係にあり、しかもアリソンはエリオットのことを非常に嫌っていました。そんなエリオットの元に部下（オーランド・ジョーンズ、ポール・アデルスタイン、トビー・ハス）が現れ、エリオットはジャングルの奥にあるコカイン製造工場まで連れていかれました。エリオットはここで初めてようやく自分がコロンビアの麻薬王になってしまったことに気づきました。すると今度はラウールがエリオットを裏切り、銃撃戦に巻き込まれそうになったエリオットはポケベルで悪魔の元に戻りました。
願いが叶わなかったことを責めるエリオットですが、悪魔はアリソンに愛されたいとは聞いていないとあっけらかんに答え、エリオットにアリソンが交際相手に求めているものとは何かを知らせるためアリソンの部屋に連れて行きました。エリオットはアリソンの日記から、彼女が繊細で自分に正直な男が好みであることを知り、2つ目の願いを込めました。
願い通りに繊細な男となったエリオットは夕陽の浜辺でアリソンといい雰囲気になっていましたが、そこに突如3人組の男（オーランド・ジョーンズ、ポール・アデルスタイン、トビー・ハス）が現れてアリソンをナンパしようとしました。アリソンは引き留めようとするエリオットに「あなたは繊細過ぎてうんざりしているの。本当は私を強引に奪ってくれる男が欲しい」と伝え、男たちの誘いに乗ってしまいました。
ポケベルで悪魔の元に戻ったエリオットはまたもや願いが叶わななかったと文句を言いますが、悪魔は今度こそ上手くいくと言うのみでした。エリオットは今度はマイケル・ジョーダンのような強くて逞しくリッチなスポーツ界のスーパースターになることを願いました。
3つ目の願いを叶えてもらったエリオットはプロバスケットボール選手となり、チームを勝利に導く大活躍を見せました。試合後、エリオットはスポーツ局の記者アリソンの独占取材を受けることになり、自宅に招き入れることには成功しましたが、“アソコ”の小ささをアリソンにバカにされて撃沈。夢破れてまた悪魔の元に戻りました。
4つ目の願いは欠点のない人気者のインテリで“アソコ”もほど良い大きさにしてもらうことでした。人気作家となったエリオットは招待されたパーティー会場でアリソンを口説き落とすことに成功、彼女を自宅に招き入れましたが、自宅には既にパートナーの男がおり、エリオットは自分がゲイになってしまったことに気がつきました。
結局悪魔の元に戻ったエリオットは、今度は人々の尊敬を集めて歴史に名を残す人物になろうと思いつき、5つ目の願いとしてアメリカ大統領になろうと考えました。ところが、エリオットがなったのは何と第16代大統領エイブラハム・リンカーンであり、この日はリンカーンが暗殺された1865年4月14日でした。エリオットは女優アリソンに”フォード劇場”に連れていかれ、自分が銃撃される直前にポケベルで現在の悪魔の元に戻りました。
いつも通りに職場で働いていたエリオットですが、パソコンの画面に悪魔が現われ、願いはあと1つだと告げてきました。エリオットはあと2つあるのではないかと反論しますが、悪魔は冒頭で取り寄せたビックマックとコーラが1つ目の願いだと言い張り、激怒したエリオットは契約破棄だと言って立ち去っていきました。
エリオットは神に助けを求めるべく教会に行きましたが、神父に悪魔のことを言っても信じてもらえず、変質者扱いされて警察に逮捕されてしまいました。哀れなエリオットの前に警官に扮した悪魔が現れ、運命からは逃れられないと告げられて留置場に連れて行かれました。エリオットは同房の男（ガブリエル・カソーズ）に悪魔のことを相談すると、男は魂は自分のものではなく神のものであり、悪魔はエリオットを混乱させようとしているが物事を冷静に判断して柔軟な感情を持て乗り切れるとアドバイスしてきました。
翌日、釈放されたエリオットは悪魔のクラブに向かい、「魔法で夢は叶わない。人生で大事なのはゴールよりもプロセスだってことに気付いたんだ」と最後の願い事は必要ないことを伝えました。しかし、悪魔はあくまでもエリオットに願いをするよう迫り、エリオットはやむを得ず最後の願いとしてアリソンが幸せになることを願って意識を失いました。
エリオットは裁判所の前で意識を取り戻しました。そこに悪魔が現れ、エリオットは善意の行為を行ったために契約は無効になったことを告げました。魂を奪われずに済んだエリオットは喜び、悪魔は善と悪は自分自身で選ぶことを告げ、奇妙な友情が芽生えていたエリオットと悪魔は友好的に別れを告げました。
いつもの日々に戻ったエリオットは、勇気を出してアリソンに告白しましたが、アリソンには既に恋人がいました。結局はフラれたエリオットでしたが、気持ちはなぜか清々しいものでした。
職場に向かったエリオットは、いつものように自分をからかってきた同僚を威嚇して黙らせました。そしてエリオットは自宅アパートに帰宅してみると、同じアパートには何とアリソンに瓜二つの女性ニコール・デラロッソ（フランセス・オコナー）が引っ越してきました。エリオットはニコールの引っ越し作業を手伝ったことがきっかけで意気投合し、二人は程なくして交際を始めました。そんな二人を、悪魔と留置場の男の正体である神が微笑みながら見守っていました。
以上、映画「悪いことしましョ！」のあらすじと結末でした。
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