ソムニア 悪夢の少年(Before I Wake)の紹介:2016年アメリカ映画。息子を事故で亡くした夫婦が、人生をやり直すために里子を迎える。礼儀正しく従順な少年に2人はすぐさま好感を抱き、新しい生活が始まったかのように見えた。しかし、夜が来て少年が眠りについた時、夫婦の前に死んだはずの息子が現れる。2015年の「ルーム」で天才子役と注目された、ジェイコブ・トレンブリー主演。共演は「アリスのままで」のケイト・ボスワースと、「ミスト」のトーマス・ジェーン。
監督:マイク:フラナガン 出演者:ケイト・ボスワース(ジェシー・ホブソン)、トーマス・ジェーン(マーク・ホブソン)、ジェイコブ・トレンブリー(コーディ・モーガン)アナベス・ギッシュ(ナタリー)、ダッシュ・ミホケ(ウィーラン)、ジャスティン・ゴードン(テナント)スコッティー・トンプソン(教師)ほか
映画「ソムニア 悪夢の少年」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソムニア 悪夢の少年」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ソムニア 悪夢の少年の予告編 動画
映画「ソムニア 悪夢の少年」解説
この解説記事には映画「ソムニア 悪夢の少年」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソムニア 悪夢の少年のネタバレあらすじ:起
真夜中。1人の少年がベッドで眠っています。そこへ拳銃を持った男が静かに入ってきます。「すまない、コーディ」。男は少年に向かって引き金を引こうとしますが、その途端、背後に何かが現れました…。数カ月後。あの少年は、マークとジェシーという夫婦に引き取られていました。彼らにはショーンという息子がいましたが、バスタブで溺死していました。2人は新しい息子として、8才のコーディを迎えたのです。コーディは3度も里親が変わっていました。ジェシーとマークは、自分達は良い里親になろうと誓い合います。コーディを新しい学校へ向かわせてから、彼の部屋を整理していたジェシー。ふとベッドの下を見ると、コーディが大切にしている箱があります。中を見ると、コーディが大好きだという蝶の図鑑。そしてカフェインの錠剤が入っていました。ジェシーが理由をたずねると、コーディは「眠るのが怖い。悪い奴がいて、そいつはママを食べたんだ」と答えるのです。その日の真夜中。夫婦がテレビを見ていると、どこからともなく蝶がひらひらと現れます。蝶の数はどんどん増えていき部屋中を舞いますが、やがて嘘のように消えてしまいます。突然の不思議な出来事に、2人はただただ驚きます。
ソムニア 悪夢の少年のネタバレあらすじ:承
真夜中、目が覚めてキッチンにいたジェシーは、走り去る少年の影を目撃します。ある日のこと、壁に掛かっていたショーンの写真に、コーディは興味を示します。「この子は天国にいるのよ」と教えるジェシー。その夜、夫婦の前にまたもや蝶の群れが飛び、微笑んだショーンが現れます。驚きと喜びに震えるジェシーがおそるおそる抱きしめるとショーンは消え、二階から下りてきたコーディが「ごめんなさい。」と言います。翌日、彼は2人に秘密を打ち明けます。「僕が夢を見たからなんだ。もうやらないから怒らないで」。コーディには、見た夢を現実にする力があったのです。その事実を知ったジェシーは、コーディにショーンの映像を見せます。クリスマスの朝、ツリーの前でプレゼントを開けて大喜びするショーンの笑顔を、コーディはじっと見つめます。その夜、リビングに蝶が舞い、ツリーとショーンが現れます。ジェシーは喜びますが、疑惑を感じたマークは、ショーンに「コーディ?」と呼びかけます。コーディの部屋では、不気味な白い化け物が「いつも一緒にいる」とコーディに囁きかけました。翌日、昨日見た化け物を絵に描くコーディ。彼はそれを“キャンカーマン”と呼んでいました。
ソムニア 悪夢の少年のネタバレあらすじ:転
ジェシーは、ショーンの写真を何枚も部屋に飾り、夜中になるとショーンを待ちます。マークは「こんなことは間違っている。僕たちはコーディを利用しているんだ」と妻を非難しますが、ショーンを求めるジェシーの耳には入りません。学校では、いじめっ子のテイトにいやがらせを受けたコーディが、我慢できない眠気に襲われ教室で眠っていました。彼に近づいたテイトはいきなり現れたキャンカーマンに襲われ、姿を消します。学校は大騒ぎになり、警察が捜索しますがテイトは行方不明のまま。その夜。ジェシーはまた、部屋でショーンを待ちます。しかしコーディは、絶対に眠るまいとベッドの上で起きていました。その後、ジェシーの前にショーンが現れますが、これまでとは違う不気味な姿になり、そこへキャンカーマンが姿を現します。翌日、ジェシーは病院で、コーディを眠らせるため睡眠剤を手に入れます。その夜、それをミルクに入れてコーディに飲ませたジェシーは、再びショーンを待ちます。ツリーとショーンが現れますが、ショーンの顔は怒りに満ちています。危険を感じたマークは、二階へ上がりコーディを起こそうとしますが、薬の作用で目覚めません。現れたキャンカーマンが襲いかかり、マークを連れ去るように消えました。警察が到着しますが、マークの姿は見つかりません。ジェシーは子供に薬を飲ませたことで児童保護局に連絡され、コーディは施設に預けられます。
ソムニア 悪夢の少年の結末
ジェシーは、福祉局でコーディの資料を手に入れ、コーディへの殺害未遂で投獄されているウィーランと面会します。ウィーランも、コーディの夢によって妻を失くしていました。ジェシーは、コーディの母親アンドレアがいた病院をつきとめ、その遺品にたどりつきます。それは、アンドレアが心を込めて作った手縫いの蝶でした。施設に保護されたコーディは、注射を打たれて眠っていました。夜、施設の扉を開けたジェシーは、コーディの部屋を探します。廊下を無数の蝶が舞っています。彼女の前に立ちふさがったのはキャンカーマンでした。ジェシーはそっと、アンドレアの蝶を差し出し、キャンカーマンを抱きしめます。するとキャンカーマンは消え、コーディの姿になりました。部屋で眠るコーディを抱いたジェシーは、そのまま家へ戻ります。彼女は、アンドレアの日記をコーディに見せます。アンドレアは小さなコーディを残し、すい臓がんで亡くなっていました。キャンカーマンとは、コーディが最後に見たアンドレアの姿。ベッドの上の、痩せ衰えた母親の姿だったのです。キャンカーとは、子供心に聞き覚えた“カンサ―(がん)”のことでした。「幼いあなたは、キャンカーマンがママを食べたという空想をしていたの」と言うジェシー。「あなたの特別な能力が、夢を現実にしてしまっただけ」。ジェシーはコーディを寝かしつけます。「家に帰れてうれしいよ、ママ」。微笑むコーディの手のひらに、美しい蝶が輝いていました。
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