美しき棘の紹介:2010年フランス映画。フランス映画祭2011で上映され、劇場では未公開となった作品ですが、現在数々の大作に出演しているレア・セドゥが主演となっています。母親を亡くした17歳の少女が不良少女と知り合ったことで、危険なバイクレースを行う男たちに惹かれて行きますが、母の死を悼まない姿勢を理解されないようになっていきます。
監督:レベッカ・ズロトブスキ 出演者:レア・セドゥ(プリューデンス)、アナイス・ドゥムースティエ(ソニア)、アガト・シュレンカー(マリリン)、ギョーム・グイ(レナード)、ジョアン・リベロー(フランク)
映画「美しき棘」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「美しき棘」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「美しき棘」解説
この解説記事には映画「美しき棘」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
美しき棘のネタバレあらすじ:起
スーパーで万引きを働いたプリューダンスは最近母親を亡くしたばかり。そこで不良女子・マリリンと、彼女がつるんでいるバイク乗りの集団を見かけます。その集団はテレビでも取りあげるほど危険な走りをする集団でした。プリューダンスはマリリンを自宅に招きます。そこでマリリンは、バイクの集会にプリューダンスを誘いますが、そこへ姉が帰ってきたことで、プリューダンスはマリリンと集会にいけなくなります。姉に親戚の会食に連れて行かれるプリューダンスが、夜になるとこっそりマリリンのいる集会に行きます。
美しき棘のネタバレあらすじ:承
翌朝、マリリンは自分の初恋の話をプリューダンスにします。彼女の初恋は国語の女教師でその恋の結末は悲惨なものでした。それもあってか、マリリンやバイク仲間をプリューダンスの自宅に招いたパーティで、マリリンは彼氏に女装していました。プリューダンスはバイク乗りの一人といい雰囲気になり、仲間たちと浜辺へ繰り出します。そこでフランクという青年が寒そうな彼女にマフラーを貸してあげます。しかし彼女が自宅に戻ると、あまりに散らかった部屋と、激怒している姉が待っていました。
美しき棘のネタバレあらすじ:転
母を亡くしてまだ少ししか経っていないにも関わらず、プリューダンスの振る舞いに、姉は我慢できないでいました。さらに親戚のソニアもどんどんプリューダンスのことが分からなくなるといいます。プリューダンス自身も、母の死をなんとも思っていないわけではないのですが、母との思い出も上手く思い出せないでいました。彼女はマフラーを貸してくれたフランクに会いに行くと関係を迫ります。そこには人が多くいたので、フランクは後日コンサートに行く約束を取り付けます。関係を迫ったことをマリリンに話すと、彼女はプリューダンスに向かって、軽い女と思われると警告します。
美しき棘の結末
コンサートの日、プリューダンスは初めて男性と関係を持ちます。しかしそれによって彼女の何かが満たされるわけではありませんでした。誕生日を迎えたプリューダンスですが、フランクとデートをしている最中に、勝手なことをしたことで怒らせてしまいます。さらにフランクはその帰り道に事故死してしまいます。プリューダンスが帰宅すると、そこには死んだはずの母親がいました。プリューダンスは母の姿を見ると、泣きながら母が死んだのは自分のせいではなかったのかずっと心に抱えていたことを打ち明けます。母はそんな彼女に優しく慰めます。プリューダンスは母の形見でもある補聴器をつけてベランダに立ち、涙をぬぐうのでした。
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