沈黙の鉄槌の紹介:2019年アメリカ映画。今度のオヤジはキレるとヤバい! スティーヴン・セガール主演の『沈黙シリーズ』第48作となるクライム・アクション作品です。息子を殺された元刑事が犯人を追い続けるうちに、事件の裏で暗躍する壮大な陰謀に巻き込まれていきます。
監督:ジェームズ・カレン・ブレザック 出演者:スティーヴン・セガール(オーガスティノ・“フィン”・アデア)、DMX(レイ・マンス)、ジョニー・メスナー(フランク・ウィルソン)、ザック・ウォード(デズモンド・パッカード)、ビル・コッブス(スウィリー)、ランディー・シャラチ(フィッチニー)、パトリック・キルパトリック(テランス)、チェスター・ラッシング(チャンス・ウィルソン)、サクソン・シャービノ(シャルロット・ベイルズ)、キム・デロンギ(アシュレイ・ミレット)、ジェフ・M・ヒル(バーリガン)、ショーン・カナン(デラハント)、ユリア・クラス(カリーナ)、ケン・ガリート(エド)ほか
映画「沈黙の鉄槌」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「沈黙の鉄槌」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
沈黙の鉄槌の予告編 動画
映画「沈黙の鉄槌」解説
この解説記事には映画「沈黙の鉄槌」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
沈黙の鉄槌のネタバレあらすじ:起
アメリカのとある都会。2人組の覆面男が銃を手に裏路地のビルに突入しました。覆面男たちは大金を数えていた男に向けて発砲、車で待機していたチャンス(チェスター・ラッシング)という若者に奪った大金をどこかに隠すよう指示しました。この大金はこの街を仕切る犯罪王オーガスティノ・“フィン”・アデア(スティーヴン・セガール)率いるギャング組織のものであり、フィンは部下が金を横領したものと睨んでいました。
アパートに戻ったチャンスは待ち合わせていた2人組から隠した大金を取り出すよう命じられましたが、天井に隠していた大金はいつの間にか紛失しており、そこには1台のスマートフォンしかありませんでした。チャンスは2人組に失態をなじられ、激しい暴行を受けた末に射殺されてしまいました。
翌日、地元警察のレイ・マンス刑事(DMX)はチャンスの死体を発見しました。その頃、チャンスの父で元警官のフランク・ウィルソン(ジョニー・メスナー)は妻に先立たれ、自然豊かな田舎町で一人余生を過ごしていました。マンス刑事は地元民スウィリー(ビル・コッブス)の案内でフランクの家に辿り着き、チャンスの死を告げました。霊安所で変わり果てた息子と対面したフランクはマンス刑事に事件の状況を尋ねましたが、犯人はまだ特定されていませんでした。
チャンスの葬儀をあげたフランクは、長年音信不通になっていたチャンスを引き留められなかったことを悔やんでいました。すると墓地に、チャンスが入り浸っていたカジノで働く女シャルロット(サクソン・シャービノ)が現れました。一方、フィンも自身の組織の末端構成員だったチャンスの死を知り、部下に調査を命じました。
沈黙の鉄槌のネタバレあらすじ:承
フランクは身支度を整え、銃を手にするとスウィリーから車を借りて街に向かいました。街の警察は頼りにならないことを理解していたフランクは独自にチャンスの死の真相を探り始めました。
その頃、これまでのビジネスパートナーとの関係を解消したフィンは、新たなビジネスパートナーの担当者カリーナ(ユリア・クラス)との交渉にあたっていました。その際、フィンは息子のデズモンド・パッカード(ザック・ウォード)がまたトラブルを起こしたことを部下から知らされました。
フランクは元検察で今は弁護士をしている友人のアシュレイ(キム・デロンギ)に会い、必ず自分の手で息子の仇を討つと誓いました。続いてフランクは出所してきたばかりの情報屋ジンクス(マイク・ファーガソン)に情報を訊こうとしましたが、ジンクスは警官時代のフランクによって刑務所にぶち込まれたことを逆恨みしており、部下にフランクを襲わせました。得意の格闘術でジンクス一味を返り討ちにしたフランクは「無駄足だった」とその場を立ち去りました。
その夜、フランクはチャンスのアパートに向かい、管理人にチャンスが借りていた部屋を借りたいと申し出ました。フランクは生々しい血痕の残る部屋の天井にスマホがあることに気付き、通話履歴にあったデズモンドに電話をかけますが、相手がチャンスの父であることを知ったデズモンドは何も語らずに電話を切りました。
フランクはシャルロットが働くカジノに向かい、彼女にチャンスに関する情報を教えてくれと頼むと、シャルロットはチャンスが出所不明の大金を使い込んでいたと証言しました。フランクとは旧知の仲であるカジノのバーテンダーの証言ではデズモンドはフィンからこのカジノを任されており、木曜の夜には行きつけの「レイザー」というクラブにいるということでした。
沈黙の鉄槌のネタバレあらすじ:転
フィンはデズモンドの元を訪れ、ファミリーのためにも取り巻きのゴロツキどもと手を切れと忠告しました。その後、デズモンドは取り巻きたちと「レイザー」にいるところにフランクが現れ、デズモンドにチャンスの件について話すよう求めましたが、デズモンドはチャンスのことは知らないとしらを切り、この街から離れた方が身のためだと忠告してきました。フランクはデズモンドを殴り、銃を奪って立ち去りました。
翌日、マンス刑事に会ったフランクはデズモンドの銃を渡し、この銃がチャンス殺しの凶器であるか調べてほしいと依頼しました。ところが、実はマンス刑事は裏でデズモンドに買収されており、フランクがデズモンドの周囲を嗅ぎ回っていることを伝えました。デズモンドは自分たちがフランクを始末するとマンス刑事に伝え、銃を返してもらいました。その後、マンス刑事はフィンに電話を入れ、デズモンドが“元警官の息子”を殺したことを伝えました。
一方、フランクはジンクスからシャルロットが大量のコカインを買おうとしていたという情報を得、シャルロットの元を訪れました。シャルロットはチャンスと交際しており、実はデズモンド一味が奪った大金を横取りしたのは自分であることを認めました。シャルロットはこの街を離れようとしていましたが、チャンスにその気はありませんでした。フランクはシャルロットに今すぐ街を離れるよう忠告しました。
一方、フィンに呼び出されたデズモンドは自分がチャンスを殺したことを認めました。フィンはチャンスの父フランクは現役時代は非常に荒くれ警官であったことを告げ、自分たちがケリをつけるまでは動くなとデズモンドに命じました。
その夜、デズモンドはフィンの忠告を無視し、手下を引き連れてフランクが寝泊まりしているチャンスのアパートに乗り込みました。しかし、そこにはフランクの姿はなく、デズモンドたちが乗っていた車が燃やされていました。
翌日、マンス刑事はフランクの元を訪れ、車が燃やされた件について尋ねてきました。フランクはマンス刑事にデズモンドの銃の鑑定結果を尋ねましたが、マンス刑事は調査に時間がかかっていると嘘をつきました。その後、フランクはアシュレイに田舎に帰ると伝え、自分の家なら身を守りやすいという考えを明かしました。
デズモンドはスウィリーからフランクの家の場所を聞き出し、手下らがフランクの家に乗り込みました。近くの茂みに潜んでいたフランクは一人ずつ手下を射殺していきましたが、隙を突かれて撃たれてしまいました。デズモンドはフランクの死を確信し、直接確認することなくその場を立ち去りました。
沈黙の鉄槌の結末
奇跡的に一命を取り留めたフランクは病院に搬送されました。フランクを見舞うスウィリーとアシュレイの元にマンス刑事が訪れ、フランクが回復したら連絡するよう告げて立ち去りました。スウィリーはマンス刑事に何かしら怪しいものを感じ取っていました。
マンス刑事はデズモンドにフランクが生きていること、フランク宅襲撃をスウィリーが目撃していたこと、フランクにはアシュレイが味方についているという情報を伝えました。その後、フィンはデズモンドを呼び出し、問題行動ばかり起こすデズモンドを見限ったことを伝えて今すぐ街から出て行けと命じました。
デズモンドは自分の手でフランクを殺すと宣言、手下のフィッチニー(ランディー・シャラチ)に世代交代をすると告げて業者にフィンを始末させるよう命じました。フィッチニーは密かにカリーナと密会、フィンにもデズモンドにも内緒で独自の取引話を持ちかけましたが、この様子は監視カメラに撮られていました。
スウィリーはアシュレイにフランクを任せて帰宅しましたが、そこにデズモンドが乗り込んできました。デズモンドはスウィリーにアシュレイの情報を話すよう要求しましたが、既に死を覚悟していたスウィリーは断固として拒否、デズモンドの凶弾に倒れました。
その頃、フィッチニーはマンス刑事に連絡を入れ、報酬10万ドルで一連の件を揉み消すよう依頼しました。一方、意識を取り戻したフランクはスウィリーを巻き込んでしまったことを悔やみ、アシュレイの制止を振り切って自分でカタをつけると決意しました。病院を出たフランクは人気のない駐車場で複数の男たちに襲撃され、返り討ちにしたところ男たちは警官であることを知りました。
マンス刑事はフランクとアシュレイに電話をかけ、デズモンドの銃の鑑定結果が出たことを告げるとチャンスのアパートで会おうと持ちかけてきました。アシュレイは一連の事件の捜査報告書からチャンスの名を消すためにはフィンを逮捕するしかないとフランクに告げ、フランクはアシュレイに「幸運を祈る」と告げてチャンスのアパートに向かいました。
その夜、チャンスのアパートの前でマンス刑事と会ったフランクは、自分を襲った者が警官であったことを告げ、マンス刑事がデズモンドと繋がっていることを見破ったことを明かしました。フランクは「ケリをつける。お前とデズモンドとフィンを引きずり出してやる」と言うとマンス刑事と揉み合いとなり、マンス刑事を射殺してスマホを奪いました。
そしてフランクはマンス刑事になりすましてデズモンドに「ヤツは始末した。倉庫で会おう」とメールを送りました。一方、フィッチニーの裏切りを知ったフィンはギャングの掟に従って裏切り者たちを処刑しました。
待ち合わせの倉庫に乗り込んだフランクはデズモンドを叩きのめし、手下に腹を撃たれるも返り討ちにしました。フランクはデズモンドを射殺、その足でフィンの元に向かいました。フランクはフィンと揉み合いになり、フィンに射殺されましたが、死の間際にフランクは警察に通報していました。
その頃、とあるモーテルに身を隠していたシャルロットはスマホのニュースでフィンがフランクとマンス刑事殺人の罪で逮捕されたことを知りました。恐れをなしたシャルロットは大金を持って逃げようとしましたが、そこに乗り込んできたカリーナがシャルロットに向けて銃を発砲しました。
以上、映画「沈黙の鉄槌」のあらすじと結末でした。
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