アンドリューNDR114の紹介:1999年アメリカ映画。人間になりたいと願うロボットの一生を描いたSFヒューマン・ドラマ。マーティン家にやって来た家事用ロボットNDR114。アンドリューと名付けられた彼は、マーティン家との交流を経て次第に人間への憧れを募らせていく。やがて人間の姿と心を手に入れた彼は、人間の女性と恋に落ちるのだった。原作はアイザック・アシモフの小説『バイセンテニアル・マン』。
監督:クリス・コロンバス 出演者:ロビン・ウィリアムズ(アンドリュー)、エンベス・デイヴィッツ(アマンダ/ポーシャ)、サム・ニール(リチャード・マーティン)、オリヴァー・プラット(ルパート・バーンズ)、キルステン・ウォーレン(ガラテア)ほか
映画「アンドリューNDR114」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンドリューNDR114」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アンドリューNDR114の予告編 動画
映画「アンドリューNDR114」解説
この解説記事には映画「アンドリューNDR114」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンドリューNDR114のネタバレあらすじ:個性を持つロボット
舞台は2005年4月、アメリカ。4人家族のマーティン家に、人型家事用ロボットNDR114がやって来ます。購入したロボットを父リチャードは気に入りますが、長女グレースは馬鹿にし、次女アマンダは怯えていました。アンドリューと名付けられたロボットは部屋を与えられ働くことになります。グレースはアンドリューに窓から飛び降りろと命令し、彼も躊躇わず従いました。この事件を受け、リチャードは「アンドリューを人間と同じように扱う」と宣言します。後日、アンドリューが浜辺で遊ぶ姉妹を見守っていた時のこと。彼は誤ってアマンダお気に入りのガラスの馬を割ってしまいます。アマンダに嫌われたアンドリューは、自発的に木彫りの馬を作りプレゼントしました。アマンダはとても喜び、アンドリューに心を開きます。アンドリューには個性があると確信したリチャードは、創作活動を提案し、人間について彼に教えるようになりました。
アンドリューNDR114のネタバレあらすじ:人間への憧れ
それから20年後。マーティン家にはアンドリューの作品があふれていました。リチャードはアマンダの提案を受け、アンドリューの銀行口座を開設。作品を売り、彼個人の財産とします。リチャードはアンドリューを人間扱いしつつも、彼に淡い恋心を抱くアマンダには機械に愛情を注いでも意味が無いと諭しました。アマンダも納得し、人間の男性と結婚します。感情を表現出来る顔を購入し、人間の衣服を身に付けるようになったアンドリュー。しかし見た目は未だ完全にロボットです。リチャードの教育で複雑な思考を得た彼は人間への憧れを募らせ、自由を欲するようになりました。32歳になったアンドリューは、リチャードに自由を買わせて欲しいと頼みます。リチャードはその申し出を断り、「これからは自分の為に生きるんだ」と家から出て行くように命令しました。
アンドリューNDR114のネタバレあらすじ:ポーシャとの出会い
16年後、アンドリュー48歳。リチャードの死に立ち会った彼は、他のNDRシリーズのロボットを訪ねる旅に出ました。自分と同じように個性のあるロボットを見つけるためです。しかしなかなか見つからず、14年後にやっとサンフランシスコで陽気な女性型ロボットガラテアを見つけました。彼女自身は個性用チップが作動しているだけでしたが、その改造を加えた研究者ルパート・バーンズと邂逅します。彼はロボットを人間そっくりの外観にするための研究を行っていました。アンドリューはルパートに出資し、念願かなって人間の外見を手に入れます。この時アンドリュー72歳。意気揚々と家に帰りアマンダを訪ねると、そこにはすっかり老いた彼女と、彼女の孫娘ポーシャがいました。アマンダの若い頃そっくりのポーシャを気味悪がるアンドリューでしたが、交流を持つ内にやがて愛情を抱き始めます。しかししばらくしてアマンダが死亡してしまい、アンドリューは大切な人がただ去っていくことを悲しみました。そこでアンドリューはルパートの協力を得て、人工臓器を作る計画に着手します。それらを移植することで完全な男性体を手に入れたアンドリュー。そして心が命じるままポーシャに愛を告白し、2人は結ばれました。
アンドリューNDR114のネタバレあらすじ:人間とロボットの違い
アンドリューは次のステップとして、世界議会立法府に訴えを起こします。人間であると宣言する法案を可決して貰い、ポーシャと結婚する許可を得るためです。しかし議会はアンドリューが不死であることを理由に、彼の人間性を合法とは認めないという結論を出しました。月日は流れ、アンドリュー120歳、ポーシャ74歳。2人は仲睦まじく暮らしていましたが、ポーシャはいつか死ぬ人間の運命をアンドリューに語ります。不死に近い長寿を手に入れられる技術はありますが、ポーシャはそれを望みません。そこでアンドリューはルパートを訪ね、自分の体に血液を流すことにします。血液がシステムを壊すことで、アンドリューにもいずれ死が訪れることになりました。
アンドリューNDR114の結末:人間になったロボット
不死を捨て老いたアンドリューは、再び議会に人間として認めて欲しいと訴えました。簡単に結論は出せないので時間が必要だと語る議長。時は流れ、共に死を待つ身になったアンドリューとポーシャは、ガラテアの看護を受けながらベッドに横たわり議長の発表を待っていました。議会はアンドリューが人間であることを認め、ポーシャとの婚姻も有効とし、「彼の人間性を認めます」と宣言。アンドリューが初めて稼働してから、約200年の時が経過していました。ポーシャが隣を見ると、アンドリューは既に息を引き取っていました。ポーシャはガラテアに頼んで生命維持装置の電源を落として貰います。ポーシャが「私もすぐいくわ」とアンドリューの手を握り、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画アンドリューNDR114のあらすじと結末でした。
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