ニック/NICK ラスト・フューリーの紹介:2015年ドイツ映画。刑事ニックシリーズ第四弾。テレビ局に押し入った武装集団が要求したものはフィラトの身柄だった。再び、ニックを中心に物語が動き始める。ニックは亡き妻の復讐を果たせるのか、そして事件の裏にある思惑がついに明らかに!
監督:クリスティアン・アルヴァルト 出演:ティル・シュヴァイガー(ニック・チラー)、ファーリ・ヤルディム(ヤルシン・グメル)、ルナ・シュヴァイガー(レニー・チラー)、ティム・ヴィルデ(ホルガー)、ブリッタ・ハンメルシュタイン(イネス・カルバイ)、アルント・クラヴィッター(レーベンブローク)、エルダル・イルディズ(フィラト・アスタ)、ほか
映画「ニック/NICK ラスト・フューリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニック/NICK ラスト・フューリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニック/NICK ラスト・フューリーの予告編 動画
映画「ニック/NICK ラスト・フューリー」解説
この解説記事には映画「ニック/NICK ラスト・フューリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニック/NICK ラスト・フューリーのネタバレあらすじ:起
テレビ局に武装集団が押し入ります。自分たちはチェチェンの武装集団であり、同志の解放を要求すると言います。その同志とは、アスタン団のボスであるフィラトだと。そのフィラトはニックとの戦闘で船底に落ちましたが、生き延びており、仲間に助けを求めて救出されていました。そこにニックが現れフィラトを拘束しますが、フィラトは重傷を負っていました。一方、ニックがロシア人に拷問された場所を調べていましたヤルシン(ニックの相棒)は、ロシア人あてにかかってきた電話を受けます。人質を取るとは聞いていない、との内容から、その電話が犯人と繋がっている者からで、更に、警察署内からの発信であることを突き止めます。
フィラトを病院に運び入れたニックでしたが、娘のレニーから「ママが死んだのはパパのせいだ」と責められます。警察署に戻ったヤルシンはロシア人に電話をかけた相手を調べます。それは、テレビ局で起こっている武装集団による立てこもり事件の陣頭指揮をとる内相(州大臣)だったのです。
ニック/NICK ラスト・フューリーのネタバレあらすじ:承
テレビ局に立てこもった犯人達は夜の10時までにフィラトを連れてこいと言います。それを受け、テレビでは内相が取引をすると報道されています。病院で手当てをうけ一命をとりとめたフィラトをニックが連れ出します。しかし、ニックは途中の検問も強引に突破し、その行動に対し捜査本部では内相がニックの排除を提案します。ニックは、フィラト、内相、ニックを拷問したロシア人、そして武装集団の繋がりを考えますが分からず、ヤルシンにも応援を頼みます。警察や追手の手を共にくぐり抜ける中、フィラトはニックに内相との関係を話します。内相とフィラトは長年の取引相手であり、フィラトは内相を失脚させることができる“財産”を持っており、それを武装集団も狙っていると言います。一方、相棒のヤルシンはニックの前の相棒ブレンナーに会い、内相がアスタン団から未成年を買っていたということを聞き出します。そしてそれを撮った動画があるということも。ニックはテレビ局の武装集団と、フィラトの代わりにその財産を渡すと取引し、犯人グループが妊婦の人質を開放します。ニックとフィラトは田舎の銀行にあるというフィラトの財産をとりに行くことになります。
ニック/NICK ラスト・フューリーのネタバレあらすじ:転
警察署ではニックの同僚カルバイが、内相の辞任により事件を解決できるのではないか、と性行為の動画があると内相に揺さぶりをかけますが反応はありませんでした。その時、ニック達の車に武装ヘリが迫ります。しかし乗っていたのはニックとフィラトではなく、おとり役のヤルシンでした。ヤルシンはそのまま武装勢力に囚われ、彼に命の危機が迫ります。それを知ったカルバイは内相に直接、辞任を促します。人質事件とは無関係だと内相は言いますが、カルバイが未成年売春の証拠動画があると伝えると内相はその場から飛び降り、彼の死が生中継で流れます。すると、「状況がかわった」とヤルシンを捕えていた武装勢力もテレビ局を占拠していた犯人グループも引き上げていきました。署長がニックに、テレビ局の人質も無事でありフィラトをトルコの刑務所に送ることなどを伝えますが、ニックは「まだ続きがある」と携帯を銃で撃ち抜き通話を終わらせるのでした。
ニック/NICK ラスト・フューリーの結末
ニックとフィラトは、フィラトの“財産”がある銀行の貸金庫に辿り着きます。そこでフィラトにより明かされた“財産”の中身は34%にあたるコンテックス社の株でした。動画は存在していませんでしたが、内相が少女を買っていたのは事実であり、フィラトは口止め料としてその株を受け取りました。悪名高いフィラトが筆頭株主であることがばれれば内相の港を売却する案が却下される為、フィラトの身柄を欲していたというのです。
そのやり取りの隙をついてフィラトがニックを襲い、逃げ出します。深手を負ったニックでしたが娘レニーのことを思い奮起し、フィラトを追いつめます。ニックはフィラトを殺そうとしますが踏みとどまり、遂にフィラトを逮捕します。ニックは復讐よりも刑事として逮捕することを選んだのです。そして平穏が訪れ、そこには「娘」レニーに射撃を教える「父親」ニックの姿がありました。
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