立派なこどもの育てかたの紹介:2018年カナダ映画。3人の子どもを実験台にし、子どもの性格は環境により形成されるのか、それとも血筋によって形成されるのかを研究する、科学者夫婦の実話を元に描かれた作品です。
監督:エマニュエル・ホス=デスマレ 出演:マシュー・グッド(ベン)、トニ・コレット(キャサリン)、アンドレアス・アペルギス(サミー)、マイケル・スマイリー(ガーツ)、フィオヌラ・フラナガン(フィリス)、メーガン・オケリー(マヤ)、ジョーダン・プール(ルーク)、アントン・ギリス=アデルマン(モーリス)、スザンヌ・クレマン(ジュリー)ほか
映画「立派なこどもの育てかた」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「立派なこどもの育てかた」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「立派なこどもの育てかた」解説
この解説記事には映画「立派なこどもの育てかた」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
立派なこどもの育てかたのネタバレあらすじ:起
科学者のベンとキャサリンは自分の子どもと2人の養子を実験台にし、遺伝で子どもの性格は決まるのか、それとも環境によって性格が形成されていくのかを研究します。自分の子どものルークは芸術家になるように育てます。男の子の養子、モーリスの本当の両親は暴力的です。その遺伝子を持つ子どもをガンジーのような平和主義の子どもに育てます。もう一人の女の子、マヤの本当の両親は頭が弱いです。その遺伝子をもつ子どもを賢い子に育てます。
立派なこどもの育てかたのネタバレあらすじ:承
最初は研究も家族としても順調に幸せに暮らしていました。しかし、子どもたちが思春期に差し掛かってきたころに歯車がくずれていきます。この研究を行うにあたって、子どもたちはそれぞれに制限を受けます。これはしてはだめ、あれはしてはだめ。そんな環境に子どもたちは少しずつ不満を抱いていきました。そんな中、この実験を援助してくれているガーツが進捗状況を確認しにやってきました。結果は、「子どもたちは普通すぎる」でした。このままでは研究を続けても意味が無いので、資金提供を中止すると言われてしまいます。それに加えて、今まで研究に使っていた資金も返金するように命じられます。ポルトガルではこの研究が成功の兆しを見せているとも伝えられます。今まで取り組んできたことを否定されたベンとキャサリンはさらに子どもたちにプレッシャーを与えます。
立派なこどもの育てかたのネタバレあらすじ:転
キャサリンは子どもたちを苦しめていると感じ、だんだん精神的に病んでいきます。研究を休みたいと願います。それに対して夫のベンは、このまま研究を続けていきたいと強く思います。二人の歯車がかみ合わなくなり家の中の空気は最悪です。それには子どもたちも辟易します。ついに、子どもたちは革命を起こすと決意し親に反抗します。そして家族はバラバラになります。
立派なこどもの育てかたの結末
ガーツに呼ばれたベンとキャサリンはそこで衝撃的事実を告白されます。二人がしていた研究はただの手段にすぎなく、ガーツの実験対象だっただけでした。科学者夫婦が子どもを研究対象にし、その家族はどのような行動をとるかという本を執筆するためでした。本のタイトルは「利益のために倫理に反する行動の合理化」です。ベンとキャサリンと同じ研究をしているポルトガル人が、その研究に成功しているという話は真っ赤な大嘘でした。この本が出版されるに当たって、子どもたちにも実験のことがばれてしまいます。このことにより夫婦は離れて暮らすことになりますが、研究対象であっても子どもを愛していることには変わりありませんでした。そして二人で会いに行きます。嬉しくも子どもたちも両親を求めていました。ルークは学校の行事で、自分たちの家族をテーマにした芸術作品を発表します。その後ルークは映画監督になります。マヤは動物関係の仕事につき、モーリスは弁護士となりました。ベンは高校教師になり、キャサリンはヨガ講師となり、二人は円満離婚をしました。ガーツはコカインが原因で死亡しました。以上の彼らの現在の状況を紹介して、この映画の幕は閉じます。
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