ザ・パラサイト 寄生する獣の紹介:2018年アメリカ映画。アメリカ東海岸で続発する変死事件。それは頭の内部から破裂したという共通点がありました。主人公の女性科学者が調査に乗りだし、それは人間を操ることの出来る未知の寄生生物が関与しているのだと分かったのですが…。
監督:ジェレミア・キップ 出演:ナナ・ゴウベア(ルイーザ)、トム・サイズモア(マイケル刑事)、エリック・ロバーツ(フランク)、ヴィンセント・パストーレ(ジョーンズ博士)、チャック・ジトー(ウィリアム保安官)、ジョニー・ボーシャン(トミー)、ほか
映画「ザ・パラサイト 寄生する獣」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・パラサイト 寄生する獣」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・パラサイト 寄生する獣の予告編 動画
映画「ザ・パラサイト 寄生する獣」解説
この解説記事には映画「ザ・パラサイト 寄生する獣」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・パラサイト 寄生する獣のネタバレあらすじ:起
アメリカの東海岸で謎の変死事件が頻繁に起こっていました。その遺体は全て頭が破裂していて、脳の一部がなくなっていたのです。
ルイーザ(ナナ・ゴウベア)は女性科学者で、ジョーンズ博士(ヴィンセント・パストーレ)に依頼されて彼女は調査に当たっていました。そこで起こった出来事を調べるため、ジョンソン(デイヴィッド・ギア)とミラー(J・W・コルテス)の二人の捜査官はルイーザを監視していたのです。
話は過去に戻り、調査を始めたルイーザ。死に方は同じでも被害者同士に共通点はありませんでした。
警察から興味深いものがあると言われたルイーザは、大学生が撮影したとされるドキュメンタリービデオを見せられます。大学生はホームレスにインタビューを始めました。ホームレスが「奴らが奪いにやってくる」と意味深な話を始めると、瓶に入った何かを見せます。
瓶から黒い何かが飛び出し大学生を襲い始めると、ホームレスは騒動に紛れて逃げていきました。後に大学生の一人は遺体で発見され、もう一人は呆然と歩いている所を警察に保護されますが、取り調べを受けている間に「頭の中で声がする」と告げると、警官の銃を奪い自殺してしまいます。
ザ・パラサイト 寄生する獣のネタバレあらすじ:承
その映像を見たルイーザは行方不明のホームレスについて調べ始めました。ホームレスが両親を亡くしている事を知ったルイーザは、10年前に起こったある事件を思い出します。父は黒い触手なようなものに襲われて殺害され、母も行方不明となったトミー少年の話です。その後トミーは行方不明となっていたのです。ルイーザはこのホームレスがトミー少年だったのではないかと考えていました。
もしホームレスがトミー少年なら…。10年前の事件とちょうどしっくりくる。そうルイーザは考えていました。ルイーザの監視は続き、頭痛が酷くなっていました。もしかしたら海に住む未知の生物が人を襲って取り憑いているのではないかとルイーザは提唱しますが、誰も取り合ってくれませんでした。
その頃、トミーであろうホームレス(ジョニー・ボーシャン)が仲間のホームレスを水辺に連れていくと、トミーは仲間に水辺にある黒い物体を触るように指示します。近づいた仲間に、物体から黒い虫のような物が飛び出し襲いかかりました。
同じ頃、遺体安置室では変死した女性の解剖が行われていました。遺体の脳から、先ほどと同じような黒い虫のような物が飛び出し、検視官に襲いかかります。虫のような物が検視官の脳に入ると、検視官は何かに操られたようになりました。黒い虫のような物は人に寄生し操ることができるようです。
ザ・パラサイト 寄生する獣のネタバレあらすじ:転
大西洋沿岸でしか起こっていなかった事件はどんどん広がり、ついには内陸部までやってきました。たくさんの犠牲者が出ているようです。そして寄生された者がやったとされる事件が頻発するようになったのです。
調査に疲れたルイーザが居眠りをしてしまいます。ルイーザを映す監視カメラには、眠っているルイーザに黒いサソリのような物が近づいていく様子が映ります。眠りから覚めたルイーザに、何かに乗っ取られてゾンビのようになった女性が襲いかかりました。彼女に殴られてルイーザは気絶してしまったため、寄生されずに済んだのです。
徐々に核心へと近づくルイーザ。人に寄生する黒い物体は、寄生すると人を操ることができるのです。乗っ取られてしまった人間はゾンビのようになってしまいます。そして操り徘徊しては仲間を増やしていくのでした。
やがて資料を読み終えたルイーザは、何かを確信した表情を浮かべています。そして映像を撮るのはこれが最後だと告げ、軍が都合の悪いものは隠蔽したと話し出すと、家に帰ると言います。
ザ・パラサイト 寄生する獣の結末
ホームレスのトミーは軍に保護されていました。ルイーザはトミーが施設で書いたとされる絵を受けとります。それは黒い蛇のようなものがうじゃうじゃと集まったものでした。
軍はルイーザを保護しようと強制的に連行しようとします。嫌がるルイーザを見て、ずっと監視していたジョンソンとミラー捜査官は、ルイーザを助けるため動き、軍を退けてしまいました。
マイケル刑事(トム・サイズモア)によりトミーも保護。以降家に帰りたい思いを強めていたルイーザは、ジョンソンたちに連れられ、彼女の記憶を頼りに家へと向かいます。そしてたどり着いた家は別の誰かが住んでいました。
「何かが違う」と混乱しながらも、さらに歩を進めてやってきたのは、とある水辺。ルイーザは「ここが私の家よ」と言います。完全にルイーザの記憶は失われていました。そして水辺でトミーと再会したルイーザは全てを思い出します。そして捜査官の口から真実が語られます。
ルイーザはトミーの母だったのです。10年前、何かに襲われて亡くなった夫、遭難していたルイーザとトミー。人を洗脳する知的生命体の存在を知った政府は、関わったもの全てを隠蔽し、ルイーザの記憶を消したのです。ルイーザの監視はそれが理由だったのです。
浜辺にはトミーが増やしていった寄生されたゾンビ達がうじゃうじゃと集まってきます。機は熟したとばかりにルイーザが言葉を放つと、沖から黒い大きな触手の固まりのようなものが迫ってきました。それはトミーがルイーザに書いてよこした絵と同じものだったのです。
この知的生命体はどこかの星から追放されたもので、帰ることに固執している。ルイーザ達も家に帰ることに固執していました。同じ目的を持ったもの達が今、対峙したのです。
以上、映画「ザ・パラサイト 寄生する獣」のあらすじと結末でした。
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