ビニー/信じる男の紹介:2016年アメリカ映画。将来を有望視されながらも交通事故で首を骨折、一時は引退の危機どころか日常生活も危ぶまれながらも、不屈の闘志で這い上がり、遂には奇跡のカムバックを果たして世界チャンピオンにまで返り咲いた実在のボクサー、ビニー・パジェンサを描いた伝記ドラマです。
監督:ベン・ヤンガー 出演者:マイルズ・テラー(ビセンゾ・“ビニー”・パジェンサ)、アーロン・エッカート(ケビン・ルーニー)、ケイティ・セイガル(ルイーズ・パジェンサ)、キーラン・ハインズ(アンジェロ・パジェンサ)、テッド・レヴィン(ルー・デュバ)ほか
映画「ビニー/信じる男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビニー/信じる男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビニー/信じる男の予告編 動画
映画「ビニー/信じる男」解説
この解説記事には映画「ビニー/信じる男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビニー/信じる男のネタバレあらすじ:起
アメリカ・ロードアイランド州クランストン出身のボクサー、“パズマニア・デビル”との異名を持つビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)は、天性の才能を持ちながらも自惚れ屋な性格が災いしていまいち伸び悩んでいました。この日もビニーはスーパーライト級チャンピオンのロジャー・メイウェザーとの試合に敗れ、強欲なプロモーターのルー・デュバ(テッド・レヴィン)からはとうとう引退を勧告される始末でした。
何としてもそんな状況を打破したいビニーは、マイク・タイソンのトレーナーを務めたこともあるという伝説のトレーナー、ケビン・ルーニー(アーロン・エッカート)と出会い、彼の元で過酷なトレーニングに臨むことになりました。最初のうち、ビニーは酒を飲んでばかりのケビンを信用していなかったのですが、ケビンの実力は確かであり、テクニックだけではなくメンタル面も鍛えられたビニーはケビンを信頼するようになり、徐々に才能を開花させていきました。
ビニー/信じる男のネタバレあらすじ:承
ビニーの才能を認めるようになったケビンは、思い切って階級を2段階上げることを提案しました。ビニーや家族は最初のうちは反対していましたが、ケビンの熱意に押されたビニーはスーパーライト級からジュニアミドル級へと階級を上げることに同意しました。
そしてビニーはジュニアミドル級転向後初めてのタイトルマッチに挑戦者として挑むことになりました。対戦相手はフランス出身の世界王者ジルベール・デュレ。ビニーは臆することなく果敢に挑み、地元の人々が数多く見守るなかでデュレを下し、悲願のジュニアミドル級世界王者のベルトを手にしました。ビニーの名声は瞬く間に世界中に広まり、まさに彼の時代が訪れようとしていたその時でした。
デュレとの試合から1ヶ月後、ビニーは買ったばかりの新車で走行していたところ正面衝突の交通事故を起こしてしまい、一命をとりとめたビニーは病院に緊急搬送されました。診断の結果は首の骨折。幸いにも脊髄は損傷していなかったものの、歩けるようになるまでには半年かかると宣告され、ビニーはすっかり絶望してしまいました。
ビニー/信じる男のネタバレあらすじ:転
医師から脊椎を固定する手術を勧められたビニーは、僅かな可能性に賭けてリスクの高い手術を受けました。ビニーは頭の周りに“ハロー”という金属製の固定具を付け、実家で父アンジェロ(キアラン・ハインズ)や母ルイーズ(ケイティ・セイガル)と共に穏やかな日々を過ごしました。しかし、ビニーの中には未だにボクサーとして再起したいという思いが募っていき、思い立ったビニーはケビンを説得すると家族に内緒でリハビリを開始しました。ところが、世間ではビニーはもう終わったボクサーとの扱いを受け、ビニーの周りからはカールフレンドやプロモーターなど次々と人が離れていきました。
それでもビニーは地下室で黙々とトレーニングに励んでいましたが、ある時アンジェロに見つかってしまい、ビニーとケビンは激しく猛反対されましたが、それでも二人は決して諦めることなくトレーニングを続けていきました。
ビニー/信じる男の結末
事故から半年後、ビニーはようやく金属の固定具を外せるまでに回復、徐々に戦える体に戻っていきました。それでも周囲はビニーを終わったボクサーと相手にせず、そこでケビンはあらかじめ撮影しておいた地下室での過酷なトレーニングの様子をマスコミに流し、ビニーも公の場で復調ぶりをアピールしていきました。二人の努力が功を奏し、遂にビリーは復帰のチャンスを掴み取りました。対戦相手はスーパーミドル級世界王者のロベルト・デュラン(エドウィン・ロドリゲス)。すでに事故から1年が経過していました。
復活のリングに立ったビニーでしたが、1年のブランクに加えてデュランの気迫に押され、試合はデュランが主導権を握ったままラウンドを重ねていきました。しかし、ケビンの「地下でのトレーニングを思い出せ!俺らはあそこから這い上がってきたんだ!」との言葉に勇気をもらったビニーは反撃に転じ、後半猛攻を仕掛けて試合結果は判定に持ち込まれました。その結果、ビニーは見事に勝利を収め、逆境を乗り越えて再び世界王者のベルトを手に入れました。
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