ブラッド・レッド・スカイの紹介:2021年アメリカ映画。ナディアは治療のため、ドイツからニューヨークへと飛び立つ予定です。息子のエリアスとともに機内に乗りましたが、その飛行機はテロリスト集団によりハイジャックされてしまいます。しかし、その飛行機にはハイジャック犯が予想していなかった者が乗り合わせていました。『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』のピーター・ソーワースが監督を務めます。
監督:ピーター・ソーワース 出演:ペリ・バウマイスター(ナディア)、カール・アントン・コック(エリアス)アレクサンダー・シェアー(エイトボール)、カイス・セッティ(ファリード)、ほか
映画「ブラッド・レッド・スカイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラッド・レッド・スカイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブラッド・レッド・スカイの予告編 動画
映画「ブラッド・レッド・スカイ」解説
この解説記事には映画「ブラッド・レッド・スカイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラッド・レッド・スカイのネタバレあらすじ:起
イギリスの空港で飛行機が不安定な状態で着陸します。空港ではアラン・ドラモンド大佐率いる特殊部隊が待機し、厳戒態勢です。その飛行機から1人の少年が降りてきて、無事救助され、コックピットには1人の男性が乗っています。
無線で話すと、その男性は自分はテロリストではないことを主張しますが、アラン・ドラモンド大佐は信じません。救助された少年から飛行機の中で起きたことを聞き出そうとしますが、相当ショッキングなことがあったのか、一点を見つめたまま口を開きませんでした。
場面は変わり、スキンヘッドの女性が鏡の前に立っています。彼女の名前はナディア。息子のエリアスは、母親に代わって1人で空港に荷物を預けます。その頃ナディアはニューヨークにいる医者とテレビ電話をし、放射線治療するための入院施設について説明を受けます。
ナディアは放射線治療が必要な病気のようで、これからエリアスとともに、ドイツからニューヨークへ飛び立ちます。ナディアは空港でエリアスと合流すると、トイレで薬を注入します。とても苦しそうです。母を待っている間エリアスは、イスラム系のファリードと会話を交わします。
ブラッド・レッド・スカイのネタバレあらすじ:承
ナディアたちが乗った飛行機は離陸した直後、乗客のトラブルが発生します。乗客に紛れ込んでいた航空警察がやってきて止めに入りますが、それはテロリスト集団による罠でした。このテロリスト集団の1人、男性CAのエイトボールがナイフを航空警察に突き出しめった刺しにします。
あまりの異常な殺し方に、仲間たちから「サイコ野郎」と言われる始末。テロリスト集団がコックピットに行くと、操縦士は毒を盛られて泡を吹いています。薬を盛ったのは副操縦士で、彼もテロリスト集団の一員でした。飛行機は完全に乗っ取られてしまいます。
テロリスト集団は、目的のお金が回収できたら危害は加えないと乗客に伝え、全員に前の椅子の背もたれを持って、頭を伏せるように命令をします。すると、テロリスト集団はイスラム系の男を探し、別の場所へと連れて行こうとします。その中にファリードもいました。
それを見たエリアスは立ち上がって逃げる場所を探そうとし、ナディアは息子を止めようと立ち上がります。しかし、エイトボールに見つかってしまい、ナディアは撃たれて亡くなってしまいます。テロリスト集団はお金を回収することだけが目的だったので、エイトボールの身勝手な行動にイライラし、「次やったら殺す」と忠告します。エリアスは母親が死んだことを悲しみます。
場面は変わり、ナディアと夫のニコライと幼いエリアスは夜の雪道でドライブ中です。しばらく走らせると車が止まってしまい、ニコライは助けを探しに行ってしまいます。ニコライはなかなか戻ってこず、たまらずナディアなエリアスを抱えて車から出て、雪道の中ニコライを探します。
すると、小屋がぽつんと現れます。そこに血が落ちており、ナディアはその血を辿っていくとニコライが血を流して倒れていました。そこに吸血ゾンビが現れ、ナディアは襲われ手を噛まれてしまいますが、ちょうど陽が差してきて吸血ゾンビは目の前からいなくなります。
場面は機内の中へと戻り、息を引き取ったはずのナディアが息を吹き返します。体の自由がきかず、這いつくばって下の貨物室へと逃げます。
その頃ファリードは用意された台本を読まされ録音されます。そこにはハイジャックをした嘘の目的が書かれていました。テロリスト集団はイスラム系がテロを起こしたように演出し、捜査を惑わせる計画をもくろんでいました。
貨物室では、ナディアがみるみる吸血ゾンビ化をします。そこにいた犬がナディアを警戒して吠え続けます。それを不審に思ったテロリストの一員の男が貨物室にやってきてナディアの存在を確認します。吸血ゾンビ化したナディアは男を始末し、男が犬に襲われたかのような演出をしてエリアスの元へ戻ります。ナディアは薬を打って、吸血ゾンビ化は一旦治まります。
ブラッド・レッド・スカイのネタバレあらすじ:転
目的を果たしたテロリストたちは、作戦通り飛行機から飛び降りようとしますが、エイトボールは異変に気付き、さっき殺したはずの女、ナディアが生きていることに気づきます。
その頃ナディアは、男たちが飛び降りたら飛行機の進路を変えようと、コックピットで待っていましたが、ナディアの存在に気付いたテロリストたちはコックピットにやってきます。
乗客を人質に、「コックピットを開けろ」と脅してきます。ナディアは吸血ゾンビ化し、テロリスト集団のボスを殺します。母親が吸血ゾンビ化してもエリアスは驚きません。エリアスは母親が吸血ゾンビ化することをちゃんと理解していました。
エイトボールはナディアに興味を持ち、落ちていた注射器でナディアの血を取ります。その後ナディアを殺そうとすると、落ちていた銃でエリアスは母親を守ろうとします。エイトボールに撃った弾は窓へ当たり、窓が割れ、機内の気圧が急低下。緊急の酸素吸引は10分しか持もちません。急いで飛行機を急降下させます。
エイトボールはナディアから採った血を自分に注入しようとします。それをナディアは必死で阻止をします。エイトボールに火をつけて、安堵するナディア。しかししばらくすると、火事を察知した機内が自動消火を始めてしまい、火は鎮火されてしまいます。ナディアはこれ以上吸血ゾンビが増えないように行動しようと、乗客の前に現れると、ナディアの姿を見た乗客はパニックになります。
乗客たちはナディアを敵とみなして、攻撃しようとしてきますが、エリアスがそれを必死で止めます。その間にエイトボールは人間をどんどん噛み、吸血ゾンビ化させていきます。ファリードも手を噛まれてしまいましたが、ナディアの咄嗟の判断で手を切り落とし、吸血ゾンビの血が回る前に阻止することに成功します。
これにより、ファリードはナディアが完全に味方であると理解します。ナディアを筆頭にみんなで貨物室から吸血ゾンビが出てこないように食い止めますが、エイトボールは貨物室からの脱出に成功してしまい、乗客のほとんどが吸血ゾンビ化してしまいます。
ナディアとエリアス、ファリードと副操縦士はコックピットで作戦を練ります。地上に着陸してゾンビが開放されることを避けたかったナディアは、この飛行機を爆撃したいと考えます。しかし、起爆装置をもっているものは貨物室にいます。ここから出るのはリスクが高いと考えたナディアは自爆すると言います。それに息子が反対をし、貨物室に起爆装置を探しに行ってしまいます。
しかし、エリアスはエイトボールに見つかってしまい窮地に立たされてしまいます。ナディアはファリードに息子を託し、副操縦士の血を吸ってエネルギー蓄え、エリアスを助けに行きます。エイトボールと戦うナディアでしたが、ナディアは首を思いっきり噛まれ負けそうになります。
エリアスは爆弾を起動させ、エイトボールは外へと突き落とされます。安心したエリアスでしたが、背後にまだエイトボールの姿が。ナディアもエリアスも気づいていません。監視カメラから様子を見ていたファリードは、2人を助けるために陽が差す方向へと進路を変えます。太陽に当たったエイトボールは叫び、機内から姿を消します。
ナディアは瀕死の状態です。エリアスは自分の手を切って、母親に血を与え回復させます。しかし、ナディアはエイトボールに噛まれたことによって、完全に吸血ゾンビ化してしまいます。エリアスは「ママ、ママ」と何度も呼びかけましたが、わずかに残された母親心で息子を突き放すことしかナディアにはできませんでした。エリアスは涙を流します。
ブラッド・レッド・スカイの結末
飛行機が着陸した後の場面へと戻り、ずっと口を閉じていたエリアスでしたが、飛行機の中には怪物がいるから入ってはだめ、ファリードは味方だと説明をします。しかし誰も信じてくれません。暗くなる前にファリードが飛行機から脱出しなければ、ファリードの命が危ないです。
ファリードは無線で何度も潔白をアピールしますが、コンタクトをとっていたアラン・ドラモンド大佐は信じてくれませんでした。日が落ちた頃、これでは埒が明かないと判断したアラン・ドラモンド大佐は機内に特殊部隊を突入させます。
ファリードは捕らえられ飛行機の外へ。突入した部隊は、機内が血まみれになっていることに絶句をします。しばらくすると、次々と吸血ゾンビが現われ、隊員たちは襲われます。その様子がカメラでとらえられ、指揮をとっていたアラン・ドラモンド大佐は困惑をします。
エリアスはファリードを助けるため、飛行機のそばへと走り出します。そこで完全吸血ゾンビ化した母親ナディアを目にします。「ママ」と呼びかけても、ナディアは少しも正気に戻りませんでした。覚悟を決めたエリアスは、持っていた爆弾の起動装置を押し、飛行機は一気に爆発します。
捕らえられていたファリードはエリアスの元へ行き、二人は抱きしめ合います。ようやくことが理解され、ファリードの拘束はとかれます。
以上、映画「ブラッド・レッド・スカイ」のあらすじと結末でした。
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