血と怒りの河の紹介:1968年アメリカ映画。19世紀、メキシコとアメリカとの国境付近を舞台に、幼い頃に両親を殺されメキシコの盗賊に育てられた男が、ある女性を助けたことをきっかけに国境の河を挟んで盗賊一味との対立に身を投じていく姿を描いた西部劇です。
監督:シルヴィオ・ナリッツァーノ 出演者:テレンス・スタンプ(アズール(ブルー))、リカルド・モンタルバン(オルテガ)、ジョアンナ・ペティット(ジョアン)、カール・マルデン(モートン医師)、アンソニー・コステロ(ジェス・パーカー)ほか
映画「血と怒りの河」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「血と怒りの河」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「血と怒りの河」解説
この解説記事には映画「血と怒りの河」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
血と怒りの河のネタバレあらすじ:起
1880年のメキシコ、アメリカの国境付近で暮らすアズール、通称“ブルー”(テレンス・スタンプ)は幼い頃に両親をメキシコ人革命家に殺され、盗賊の首領オルテガ(リカルド・モンタルバン)に拾われたアメリカの白人です。オルテガにはカルロス(ジョー・デ・サンティス)、ザビエル(カルロス・イースト)、アントニオ(ロバート・リプトン)、マニュエル(スタチス・ヒアレリス)の4人の息子がおり、ブルーもまた他の息子達と同じ様に愛情を受けて育てられていました。しかしオルテガ一家は生活に困窮しており、国境を越えてアメリカに渡り、テキサスの開拓者たちを襲おうと計画しました。
血と怒りの河のネタバレあらすじ:承
オルテガは、アメリカ独立記念日を祝う開拓者の集落にブルーとマニュエルを向かわせ、開拓者らから金品を奪わせます。しかし、マニュエルが雑貨屋の店先でジョアン(ジョアンナ・ペティット)という若い娘を襲おうとしていたところを見たブルーはマニュエルを撃ち殺し、ジョアンを助けます。そこにザビエルとアントニオが迎えに現れ、ブルーは引き上げようとしますが、開拓者の襲撃を受けてブルーは重傷を負い、アントニオは殺害され、ザビエルはオルテガと共にメキシコに引き上げます。ブルーはジョアンの父モートン医師(カール・マルデン)に発見されますが、ジョアンの命を救ったことから手当てを受けることになります。最初はモートンの問いに何も答えないブルーでしたが、ジョアンに次第に心を開くようになります。しかし、仲間を殺したことで帰る場所を失ったブルーはこの集落に留まることにします。
血と怒りの河のネタバレあらすじ:転
ブルーは入植者に交じって土地を耕し、トウモロコシの栽培を始めるようになりました。やがてブルーとジョアンは惹かれ合うようになり、ブルーは自分の生い立ちを語り始めます。しかし、ジョアンに想いを寄せる青年ジェス(アンソニー・コステロ)はブルーを快く思わず、事あるごとにブルーを挑発しますが、ブルーは拳銃の腕前を披露して全く相手にならないことを証明してみせるのでした。最初はブルーに厳しかったモートンも娘の意志を受け入れ、次第にブルーを娘の恋人として認めるようになっていました。しかし、ブルーが戻らないことを知ったオルテガは、息子を殺したブルーや開拓者らに復讐を企てていました。
血と怒りの河の結末
開拓者らは話し合った末にオルテガとの全面抗争に臨むことを決め、ブルーが開拓者らの指揮を執ることになりました。そしてブルーら開拓者の陣営とオルテガ一味は国境の河を挟んで睨み合い、遂に全面戦争の幕は切って落とされました。激しい銃撃戦の末にブルーはザビエルを撃ち殺し、カルロスに重傷を負わせ、ジェスら開拓者たちも必死に応戦しました。そして双方共に損害を出しながら、ブルーはオルテガとの一騎打ちに挑み、遂にオルテガに致命傷を負わせます。虫の息のオルテガはせめてメキシコで死にたいとブルーに告げ、ブルーはその望みを叶えてやろうとオルテガを抱きかかえて河を渡り始めます。その時、ブルーはカルロスの放った一発の銃弾に倒れます。ブルーは駆け付けたジョアンの腕の中で息を引き取りました。
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