パラサイト・クリーチャーズの紹介:2013年オーストリア映画。標高3500mのアルプス山中で、観測所の研究員たちが新種の生物を発見。これは地球温暖化により、氷河の中に封じ込められていた微生物が、溶けた水と一緒に流れだし、現地のキツネの飲んだ水と一緒に体内に入り、寄生しながら交配して生まれたものでした。世紀の発見だと言う研究者たちでしたが、やがて交配新種は増え、観測所の職員たちを襲い始めました…という内容のモンスターパニックホラー映画です。この映画に隠れたテーマは地球温暖化です。
監督:マービン・クレン 出演者:ゲアハート・リーブマン(ヤネク)、ミヒャエル・フイト(ウルス)、エディタ・マロブチッチ(タニヤ)、ブリギッテ・クレン(ボディチェク大臣)、ヒーレ・ベゼラー(ビルテ)、ピーター・クナーク(ファルク)ほか
映画「パラサイト・クリーチャーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パラサイト・クリーチャーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パラサイト・クリーチャーズの予告編 動画
映画「パラサイト・クリーチャーズ」解説
この解説記事には映画「パラサイト・クリーチャーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パラサイトクリーチャーズのネタバレあらすじ:起
標高3500mのアルプスの山中にある観測所の小屋で、愛犬のティニーと過ごすヤネクが女性研究員のビルテにたたき起こされました。ヤネクは観測所開設以来の所長で、観測所の管理やメンテナンスを行っていました。
研究員は定期的に入れ替わり、現在はビルテ、ファルク、ハラルドの3人がいました。ビルテは「3号機の調子が悪いから見て来てくれ」と頼みました。ヤネクは愛犬ティニーと研究員のファルクを連れ、3号機に向かいました。高い場所に着くと、岩肌と氷河が赤く染まっているのを見つけました。ファルクはサンプルを取りました。
ティニーは近くの洞窟に何かの気配を感じ、向いました。洞窟には傷ついたキツネが横たわっていて、お腹から生き物が飛び出しました。ティニーは悲痛な泣き声を発しました。ヤネクは慌てて見に行くとティニーは怪我をして倒れていました。「キツネと争ったんだろう」と言って、ティニーを抱き上げました。
そのころファルクは斜面を滑り落ちていました。3号機を調べた後、観測所に帰るとビルデがサンプルを調査し始めました。ビルデは「何かの有機物だ」と言いました。「もっとサンプルが欲しい」と言いますが、ヤネクは「日が暮れるから行くな」と止めました。新しい発見の予感を感じたハラルドは、ヤネクに「明日ここに来るボディチェク大臣にはこのことはしゃべらないでくれ」と頼みました。
パラサイトクリーチャーズのネタバレあらすじ:承
ボディチェク大臣と同行しているタニヤから無線が入り、明日の到着時間を伝えました。タニヤは、開設時に観測所にいた研究員で、ヤネクとは恋仲でした。
夜中に目覚めたヤネクは、キツネの化け物のような生き物に襲われました。どうにかかわして観測所に入ると、扉を閉めて銃を構えました。翌朝、ヤネクはタニヤに無線で「狂犬病を持ったキツネがうろついているから、来ない方がいい」と言いますが、タニヤは「予定通り向かう」と言いました。タニヤの一行はボディチェク夫妻、ボディガードのルカ、カメラマンのウルス、助手のイレーネ達でした。
ヤネクはビルテを連れ、赤い氷河の場所に行きました。しかし赤い氷河は消えていました。それでもビルテはサンプルを取ると岩肌を削っていました。立小便をしていたヤネクは巨大なダンゴ虫に襲われ、ダンゴ虫を叩き殺しました。二人はダンゴ虫を持ち帰り観測所に帰りました。ビルテが調べた結果、氷河の中から見つかった微生物と同じ構造をしていることがわかりました。
そして「この生物はダンゴ虫とキツネの交配新種だ」と言いました。ビルデは「つまり、温暖化で氷河が溶け、微生物が蘇生しダンゴ虫のDNAを吸収した後、その水を飲んだキツネの体内に入った微生物が勝手にキツネと交配し新種生物が生まれた」と言いました。するとヤネクは「その生き物に噛まれたらどうなる?」とティニーの事を聞きましたが、答えはありませんでした。
パラサイトクリーチャーズのネタバレあらすじ:転
タニヤらの一行が、山中で記念写真を撮ろうとしていた時、ウルスの首筋に大きな蚊がとまり血を吸いました。その後ウルスは体調が悪くなりました。
ヤネクはタニヤに無線で「歩きやすいルートを止め、時間短縮の為に直登ルートで来い」と言いました。タニヤはボディチェク大臣に了解をもらい直登ルートに変更しました。しばらく歩くと、若い女性が鳥獣から血まみれで逃げてきました。鳥獣を追い払ったものの、再びやってきた鳥獣にルカが殺されました。
観測所ではヤネクが「迎えに行く」と言うと、ハラルドが「今回の交配新種の話は大臣にしないでくれ、世紀の発見だから自分たちの手で発表したい」と言いました。しばらく歩くとヤネクがタニヤ達と合流し、逃げるように観測所に戻りますが、ルカはぐったりして付いてこれませんでした。救援隊を呼ぼうとしますが、「衛星電話はビルテとファルクが持っていった」とハラルドが言いました。ヤネクが「何故だ!」と聞くとハラルドは「交配新種を隠しに行った」と言いました。
観測小屋に着いたビルテが交配新種の死骸を隠そうとした時、生き返り、ビルテの顔に張り付きました。ファルクはビルテを助けようと岩で殴りかかりかかりますが、ビルテを殴り殺してしまいました。一方、観測所では怪我をした女性から交配新種をボディチェク大臣が取り出し、焼き殺しました。タニヤはティニーが妊娠していることを見つけました。
パラサイトクリーチャーズの結末
観測所の周りで、交配新種の化け物たちが暴れ出しました。しばらくすると収まり、ヤネク、タニヤ、ファルクが衛星電話を探しに行きました。観測所にウルスが帰って来ました。ウルスを中に入れると、体から大量の大型の蚊が飛び出しました。観測所内はパニックになり、暖炉の火が燃え移りました。ハラルドに火がつき、外に飛び出して焼死しました。
一方、観測小屋に着いたファルクは銃を手に取り、隠し持ちました。ヤネクは顔のつぶれたビルテの死体を見つけました。ファルクを問い詰めると、銃を構えました。そこへ交配新種の化け物が襲ってきてファルクは殺されました。
ヤネクはタニヤと協力して交配新種を殺すと、朝を迎えていました。救援隊を呼び、観測所の方を見ると煙が立っていました。急いで帰ると観測所は全焼していました。ボディチェク大臣夫妻とイレーネはヤネクの小屋に逃げ込んでいました。タニヤはティナから生まれた交配新種を抱きかかえました。
その新種は、微生物がヤネクのDNAを持ってティナの体に入り込んだもので、ヤネクとティナの交配新種でした。タニヤは交配新種を毛布で隠して抱き、ヘリコプターに乗り込みました。ヘリコプターがアルプス山中を飛び立つと、鳥獣が飛んでいました。
以上、映画「パラサイト・クリーチャーズ」のあらすじと結末でした。
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