悲しみよこんにちはの紹介:1957年イギリス,アメリカ映画。フランスの女流作家フランソワーズ・サガンの小説を映像化した作品。思春期の少女の心の機微を鮮やかに描き出した青春映画です。セシールを演じたジーン・セバーグの短いショートカットスタイルはセシルカットと呼ばれて流行しました。
監督:オットー・プレミンジャー 出演者:ジーン・セバーグ(セシール)、デヴィッド・ニーブン(レイモン)、デボラ・カー(アンヌ)、ミレーヌ・ドモンジョ(エルザ)、ジョフリー・ホーン(フィリップ)、ほか
映画「悲しみよこんにちは」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「悲しみよこんにちは」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「悲しみよこんにちは」解説
この解説記事には映画「悲しみよこんにちは」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
悲しみよこんにちはのネタバレあらすじ:起
父のレイモンとパーティに出かけたセシールは、忘れられない悲しい思い出を回想します。
一年前の夏、セシールとレイモン、レイモンの愛人のエルザは、南仏のリゾート地で気ままなバカンスを楽しんでいました。
セシールは青年のフィリップと出会い、恋に落ちます。そこへ亡き母の親友だったアンヌがやってくるという知らせが入ります。知性的でエレガントなアンヌは、セシールや父にとって魅力的な女性に映るのでした。
悲しみよこんにちはのネタバレあらすじ:承
しばし休暇を楽しんでいたセシール達でしたが、恋に落ちたレイモンとアンヌが結婚を決めたことから徐々に歯車が狂いだします。
ひとまず二人を祝福したセシールですが、まるで母親のように干渉しはじめるアンヌの存在がだんだんと鬱陶しくなっていきます。アンヌにフィリップとの交際を反対され激高したセシールは、レイモンに助けを求めます。
しかし父はアンヌの意見にすっかり同調し、セシールの言い分を聞こうともしないのでした。セシールはアンヌへの憎しみや嫉妬を募らせていくのでした。
悲しみよこんにちはのネタバレあらすじ:転
アンヌに父親を奪われることを不安に思うセシールは、とある計画を思いつきます。それは二人の結婚に不満を持つエルザに父を誘惑させることで、アンヌとレイモンの仲を引き裂こうという残酷な計画でした。
アンヌに対して罪悪感を感じ始めるセシールでしたが、計画通りレイモンとエルザは浮気をし、アンヌはその現場を目撃してしまいます。
レイモンの心無い言葉を聞いてしまったアンヌは深く傷つき、泣きながら別荘を出て行ってしまいます。アンヌに許しを請おうとするレイモンとセシールでしたが、アンヌが交通事故を起こしたことを知るのでした。
悲しみよこんにちはの結末
セシールとレイモンが事故現場に向かうと、崖下の海へと転落したアンヌの車が引き揚げられようとしているところでした。
アンヌの死は事故死とみなされましたが、セシールは自殺だったのではないかと思案するのでした。
アンヌの死後もセシールとレイモンは相変わらず享楽的な生活を送っています。しかしセシールはアンヌの死から立ち直れず、心を閉ざしたまま悲しみの中をさまよい続けるのでした。
以上、映画「悲しみよこんにちは」のあらすじと結末でした。
ジーン・セバーグの少年のような短い髪型、セシル・カットが流行した作品です。思春期の少女ならではの繊細さと残酷さが織り成すストーリー。少女セシルは父の恋人に嫉妬するあまり、遂にはその恋人を死に追いやってしまいます。そこで言いしれない大人の悲しみを体験します。それが悲しみよこんにちは、です。