ギャラリー 欲望の画廊の紹介:2009年イギリス映画。ダニー・モイニハンの小説『Boogie Woogie』を、モイニハン自らの脚本で映画化した群像ブラックコメディ作品です。ロンドンの現代アート業界を舞台に、名画を巡る色と欲にまみれた人々の姿を、ブラックユーモアを込めて描きます。
監督:ダンカン・ウォード 出演者:ジリアン・アンダーソン(ジーン・マクルストン)、アラン・カミング(デューイ・ダラマナトゥセス)、ヘザー・グラハム(ベス・フリーマントル)、ダニー・ヒューストン(アート・スピンドル)、ジャック・ヒューストン(ジョー・リチャーズ)、クリストファー・リー(アルフレッド・ラインゴールド)、ジョアンナ・ラムレイ(アルフレーダ・ラインゴールド)、サイモン・マクバーニー(ロバート・フレイン)、シャーロット・ランプリング(エミール)、アマンダ・サイフリッド(ペイジ・オッペンハイマー)、ステラン・スカルスガルド(ボブ・マクルストン)ほか
映画「ギャラリー 欲望の画廊」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ギャラリー 欲望の画廊」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ギャラリー 欲望の画廊の予告編 動画
映画「ギャラリー 欲望の画廊」解説
この解説記事には映画「ギャラリー 欲望の画廊」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ギャラリー 欲望の画廊のネタバレあらすじ:起
ここはロンドンのとある画廊。業界きっての美術商としてその名を轟かせるアート・スピンドル(ダニー・ヒューストン)は、老富豪アルフレッド・ラインゴールド(クリストファー・リー)が19世紀末から20世紀前半にかけて活動していたオランダの画家ピエト・モンドリアンから直接譲り受けたという名画『Victory Boogie-Woogie』を手に入れようと画策していました。アートは絵画を手放したくなさそうなアルフレッドを説得すべく、アシスタントのベス・フリーマントル(ヘザー・グラハム)とともにラインゴールド家の使用人ロバート・フレイン(サイモン・マクバーニー)に接触を試み、アルフレッドの妻アルフレーダ(ジョアンナ・ラムレイ)を説得して絵を売らせようと考えました。その一方で、美術品コレクターのボブ・マクルストーン(ステラン・スカルスガルド)もまた虎視眈々と『Victory Boogie-Woogie』入手を狙っていました。
ギャラリー 欲望の画廊のネタバレあらすじ:承
アルフレーダとロバートはつるんで『Victory Boogie-Woogie』を売ろうとしましたが、中々の高値にまだ誰も買う者は現れませんでした。一方、業界での成功を夢見ながらも芽の出ないゲイのデューイ・ダラマナトウシス(アラン・カミング)はアートに接触、自ら立案した企画を持ち掛けましたが、その資料をアートにあっさりとゴミ箱に捨てられてしまいショックを受けました。その頃、アートの元で5年間働いてきたベスは独立してギャラリーを構える計画を立て、ボブにパトロンになってもらったのを機に既婚者である彼と親密な関係に陥り、ボブの妻ジーン(ジリアン・アンダーソン)もベスの恋人でアーティストのジョー・リチャーズ(ジャック・ヒューストン)と不倫関係に陥っていきました。アートはベスの独立話に裏切りを感じて憤慨するも、一応は敬意をもって見送ることにしました。そしてアートは、ベスの後任として破産した元美術収集家の娘ペイジ・オッペンハイマー(アマンダ・サイフリッド)を雇うことにしました。
ギャラリー 欲望の画廊のネタバレあらすじ:転
ジーンの不倫を知ったボブは彼女との離婚を決意、一方のアルフレッドは妻アルフレーダが勝手に絵画を売ろうとしていることを知って激怒しました。
その頃、晴れてキャラリーのオーナーとなったベスは、ビデオアートを手掛けるレズのアーティスト、エレイン(ジェイミー・ウィンストーン)のアートを気に入って個展を開くことを約束、その事を知ったエレインの友人デューイはショックを受け、自殺までほのめかすようになってしまいます。一方、財産分与に応じたボブはジーンに内緒で自らの所有する美術品の数々を全て売却することにしました。
アルフレッドの所有する『Victory Boogie-Woogie』に2,800万ドルという値がつきましたが、依然としてアルフレッドは決して絵を売ろうとはしませんでした。その値をつけたのはボブだと知ったアートは3,000万ドルを提示しましたが、アルフレッドは断固として応じようともしませんでした。そのうち、ジョーがジーンと関係を持ったことを知ったベスは、個展の準備を進めるエレインと愛し合うようになっていきました。
ギャラリー 欲望の画廊の結末
ある日、ボブはペイジを食事に誘ったところ、彼女が体調不良を訴えたため病院に連れて行き、ペイジの体内には奇形胎児が宿っていることが明らかになりました。ボブは摘出された胎児の死骸を病院側から譲り受け、それをアートにしてペイジに贈りました。
ある時、アルフレッドは葉巻を吸いながら突然亡くなり、その葉巻の火が屋敷に燃え移って全焼、『Victory Boogie-Woogie』も炎の中で燃えてしまいました。夫の保険金を手に入れたアルフレーダは夫の葬儀を済ませると、ロバートと共にトスカーナへと旅立っていきました。一方、ベスはエレインの個展を成功させ、エレインは出展したビデオアートの中にデューイの自殺現場まで織り込んでいました。ボブはペイジと再婚してギャラリーを訪れ、アートは新たなアシスタントを雇うことにしました。
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