バーク アンド ヘアの紹介:2010年イギリス映画。医学の街として発展していたスコットランドのエジンバラで、医学教材用の遺体を、人殺しをして販売していたバークとヘアの半生を描いたスリラー作品です。19世紀に実際に起こったウェストポート連続殺人事件をコミカルに映画化しています。
監督:ジョン・ランディス 出演者:サイモン・ペッグ(ウィリアム・バーク)、アンディ・サーキス(ウイリアム・ヘア)、トム・ウィルキンソン(ロバート・ノックス)、アイラ・フィッシャー(ジニー・ホーキンス)、ジェシカ・ハインズ(ラッキー)、ビル・ベイリー(絞首刑執行人)、ティム・カリー(アレクサンダー・モンロー)ほか
映画「バーク アンド ヘア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バーク アンド ヘア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バーク アンド ヘアの予告編 動画
映画「バーク アンド ヘア」解説
この解説記事には映画「バーク アンド ヘア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バークアンドヘアのネタバレあらすじ:起
スコットランドのエジンバラは、医学の地として有名で、向かい合う二つの医学校が競い合っています。医学の進歩には死体が必要で、モンロー博士が実質、死体を全て集めていました。一方のノックス博士は、助手のパターソンを通じて死体を仕入れていますが、墓荒らしの死体がほとんどで鮮度の良いものがありませんでした。
市場ではバークとヘアが、チーズのカビを薬だと偽ってイカサマ販売をしていましたが、すぐ見つかり途方に暮れていました。ヘアの妻ラッキーはアパートを経営していて、家賃収入があります。
そんな妻が、「部屋の一人が死んで家賃が取れなくなった、死体を早く始末してきて」とヘアに言います。ヘアはバークと一緒に死体をタルに詰めて運びます。途中立ち寄った酒場で「ノックス博士が死体を6ポンドで欲しがっている」という会話を聞きます。そこでヘアがバークに「死体を売りに行こう」と言って、ノックス博士に会います。
ノックス博士は「3ポンドだ」と言うと、ヘアが交渉し「鮮度が良ければ5ポンドで買おう」という言葉を引きだし、交渉が成立します。
バークアンドヘアのネタバレあらすじ:承
二人は翌日から墓荒らしを始めます。しかし死体は白骨化し、さらに民兵のマクリントック大尉らに見つかり発砲されます。仕方なく自宅に帰ると、妻のラッキーが「部屋を借りていたジョセフも死んだ」と言います。二人は顔を見合わせ、ジョセフをノックス博士に売ります。
その金で酒場に行った二人でしたが、バークはそこで、熱く語る劇団員のジニーに一目ぼれします。二人は酒を飲みながら仲良く話をし、次の待ち合わせを約束します。
そのころエジンバラでは陛下による医学発表会が開かれることが決まりました。モンロー博士とノックス博士はライバル心をむき出しにします。
ヘアは「死体を自分たちで作りだす」と言って、バートを連れて夜の街に出ます。事故死に見せかけて殺そうとしますが2回とも失敗します。そこでヘアは殺人鬼に変装して人を殺すことにし、一人の男を狙います。男は殺人鬼を見てショック死しました。
死体をノックス博士に売って家に帰ると、ラッキーがヘアに「死体を売って儲けているのは知っている、私に一人に付き1ポンドまわせ」と言います。
バークアンドヘアのネタバレあらすじ:転
金回りが良くなったバークはジニーに会い、「劇団に出資してやる」と言います。一方、ラッキーは二人に「早く死体を作れ」と指示し始めます。
手始めに、家族が亡くなり一人になった老婆を殺します。その後、次々殺人を犯し、ノックスに売ります。順調に行っていた殺し稼業でしたが、生活が派手になった二人が街のボスのマクタヴィッシュの目に留まります。
マクタヴィッシュは子分に二人を調べさせ、呼び出します。そして「お前らが何をやっているか知っている、みかじめ料として売り上げの50%を回せ。そうすれば命の保証はしてやる」と言われます。
写真技術を使いだしたノックス博士は、人体の構造を写真に撮って発表するため、二人を呼び「1週間に2体の死体を持って来い。お前らの死体がどうやって死んだのかは医者だからわかる。でも追及しない」と言います。次々殺人を犯す二人でしたが、マクリントック大尉が行方不明者の似顔絵を街に貼りはじめます。
更にマクタヴィッシュが「オレ達の仲間になれ」と言い出します。ノックス博士が生徒の前で解剖した死体はマクタヴィッシュでした。二人はマクタヴィッシュを殺したのでした。
バークアンドヘアの結末
学生らの通報でマクリントック大尉がノックス博士の元へ乗り込みます。ノックス博士が持っていた死体写真は全て行方不明者でした。マクリントック大尉は発表会の場で、ノックス博士から写真を証拠品として取り上げます。
何も知らないヘア、バーク、ラッキーはジニーの舞台を見ていました。舞台は成功を収め、バークとジニーは愛し合おうとしていました。そこへマクリントック大尉らが乗り込み、二人は逮捕されます。ヘアとラッキーも逮捕されますが、誰一人白状しませんでした。
ハリントン卿が動きマクリントック大尉を呼びつけます。「医学で有名になったエジンバラを汚すような裁判はやらないでくれ。そのかわりお前を大佐にする」と言って手を引かせます。大佐になったマクリントックはヘアとバークに「どちらかが罪を認めたら、片方を釈放する」と言います。そしてバークが罪を認めヘアを助けました。
そしてマクリントック大佐は、ジニーの絞首刑の前日、一晩だけバークの牢屋に入れます。二人は愛し合いました。翌日、バークはジニーが見守る中、刑が執行されました。
その後ノックスはアメリカに渡り成功しました。ハリントン卿はマクリントック大佐の手記により失脚。ジニーはスターになり大成しました。ヘアとラッキーは王家の紋章をもらいました。バークはモンロー博士に解剖されました。
以上、映画「バーク アンド ヘア」のあらすじと結末でした。
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