ラスト・ガン 地獄への銃弾の紹介:2014年アメリカ映画。ファンタジー映画「ナルニア国物語」にカスピアン王子役で出演したベン・バーンズを主人公役に迎え裏社会の末端に視点を置いて作成された映画です。本作はアメリカ・ボストンを舞台に展開、マフィアが牛耳る街で家族のために大金を手に入れようと裏社会の隅を生きる一人の青年の物語。
監督:ジェームズ・モッターン 出演:ベン・バーンズ(ニック)、ハーヴェイ・カイテル(サル)、・レイトン・ミースター(アリ)、スレイン(ジョージ)、トビー・ジョーンズ(ジェリー)、ケニー・ウォーマルド(ヴィト・トルターノ)、リッチー・コスター(トニー)ほか
映画「ラスト・ガン 地獄への銃弾」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・ガン 地獄への銃弾」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト・ガン 地獄への銃弾の予告編 動画
映画「ラスト・ガン 地獄への銃弾」解説
この解説記事には映画「ラスト・ガン 地獄への銃弾」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラスト・ガン 地獄への銃弾のネタバレあらすじ:起
静かな朝、一人の男がベッドで目を覚ます。横には裸の女がまだ寝ている。そっと起き上がり部屋を見回せばもう一人、ソファーで寝ている女が。男は静かに女のものと思われるバックを物色する。出てきた財布にはそれなりの現金が入っていた。そっと金を抜き取り部屋を後にする。男が部屋のある建物から出ると朝日に照らされる多様な建物の立ち並ぶ大都市の風景が垣間見える。ここはアメリカ・ボストン、様々なひとが行きかう朝の喧騒の中、男は通りを歩きある場所に向かう。「遅刻だ!ニック」マフィアの上役ジェリーから声を掛けられる。そう男の名はニッコル・トルターノ、通称ニック本作の主人公だ。ニックはこの日イタリア食品を売買する「グッドフェローズ」というマフィアのボス”サル”に呼びつけられていたのだった。サルはすでに加工工場に向かったと聞き慌てるニックだったが急ごうにも移動する「足」がない。そんな時ニックの相棒で友人のジョージが車で通りかかる。ジョージとともにサルのいる加工工場に移動する中、今日の稼ぎを数えるニック。ニックは弟の学費を稼ぐため自身の車を売り払い、それでもなんとかならない現状に渋い顔をしている。「強盗でもするか」そうジョージに漏らすとジョージは「大物にコネができた。近々ちょっとした賭けができる。当たれば大金が手に入る」と切り返す。ニックは無職になった父を嫌い弟や自分のため安定して金を稼げるマフィアに憧れる若き青年だった。
ラスト・ガン 地獄への銃弾のネタバレあらすじ:承
加工工場の事務所に到着すると見慣れぬ弁護士と話すサルがいた。サルは遅刻の理由を聞く。そしてトニーという同じくマフィアの幹部からニックに謝罪させろと要求されたと話す。ニックは前の日にいとこのエリックとトニーの娘アリの口論を仲裁しようとしてトニーの部下と揉め事を起こしていた。トニー側が脅してきたというニックだがサルはトニーに謝罪しろと命じる。トニーは派手な風俗店をもつ男だったがなんともマフィアらしい性格の持ち主だった。屈辱的だがトニーへの謝罪を完了するニック。その後花束を持ち娘のアリの元へも謝罪に赴く。初めて会ったアリは魅力的な女性だった。率直に謝罪をするニックにとって印象的な一日になった。ニックの日常は続く。マフィアの正式な構成員でもない下っ端であるニックは組織から命じられるままに金の集金やなにやらの雑用を任される立場だ。雑用といっても荒事だが。しかしある日直接の上役ジェリーから”ある男を処理しろ”と命じられる。戸惑うニック、多少の荒事をこなしていても今まで殺しまではやっていなかった。殺害対象を前に銃を構えながら動けないニック、見かねた相棒ジョージが代わりに手を下す。そしてこの案件をもってマフィアの正式な構成員となったニックは組織の後ろ盾を得てお金を得るため動き出す。裏でもぐりの金貸しをしている店主や外国からきた女性を売春へ斡旋し稼ぐ店を脅し上納金を組織に納めさせる働きをする。またトニーの娘であるアリに惹かれ再び彼女の元に。少しの会話とキスをして別れる二人。しかし彼女の父トニーのところでは新たな問題が。
ラスト・ガン 地獄への銃弾のネタバレあらすじ:転
別の場所ではある事件が起こっていた。マフィアの幹部トニーは賭博行為の元締めだった。ホッケーやバスケ、アメフトなどのスポーツ競技で試合に対しての賭け行為を斡旋していたのだ。そんな中、部下から不審な情報がもたらされる。ある客が賭けた試合すべてを当てて大金を手にしたのだ。その額1万ドル。八百長か?しかしその客はアメフトの試合で2万5千ドルを失って姿を消してしまったという。通常ならざる事態だった。賭けていた客の素性もわかっていない。怒り狂うトニーは部下に指示を出す。一方ニックはアリと会っていた。父は危険な男でそんな世界には関わりたくないと漏らすアリに”君が好きだ”と告白するニック。つかの間愛し合う二人。そしてニックは自分の生まれた家へ向かう。マフィアの構成員としてのしあがった自分を見せるため、そして弟の学費を届けるために。しかし父はお金を受け取らない。”この金からは血のにおいがする”と。ここから話は急展開を見せる。友人であるジョージがトニーを誘拐し監禁してしまったのだ。理由は簡単。ジョージはある手段で賭け試合に参加することができどういうわけか連戦連勝していたのだ。3週間で1万ドルを手にしていた。しかしアメフトの試合で2万5千ドルの負債を負い姿をくらましたのだ。そうトニーの追う八百長の客こそジョージだった。ジョージ自身は本当にビギナーズラックで調子が良かっただけだった。が、そのままうまくいくはずがなかった。トニーがジョージを見つける前に先手を打ち拉致したのだ。ジョージはトニーを殺す算段だった。ここまで来ては後に引けない。ニックにも覚悟を決めろと迫る。トニーの娘と関係を持ち、組織の一員となるための人殺しをジョージが肩代わりをしたのだとトニーに話しながら。口論の末ではあったが相棒であり友人であるジョージを見捨てることはできなかった。トニーを戻せばジョージは確実に殺される。トニーに向け銃弾は放たれる。
ラスト・ガン 地獄への銃弾の結末
トニーの部下たちは拉致されたトニーを探していた。ジョージが関係していることも調べていた。組織の顔役であるジェリーにニックの居場所を問いただす。ジェリーは強引に話を打ち切り、ニックの携帯へ連絡を入れる。トニーはどうしたとそしてその部下はお前の家へ向かっていると。トニーの部下たちはニックの家に詰め掛けていた。ニックは何所だと。はじめはニックの弟が相手をしていたが次第に険悪になる。口論から殴りあいにそのうち揉み合いになったためニックの父が間に入ったが怒りに任せた部下の銃弾に倒れてしまう。不測の事態に逃げるトニーの部下。残された父と弟のもとにニックが駆けつける。父を失ったニックにジョージは復讐だと勇み出す。しかしニックは決断を下せないでいた。そうニックはそれほどマフィアに向いていなかった。そもそも弟の学費や生活のために安定した収入がほしかっただけなのだ。普通の仕事では雑用業務が精一杯。賃金もやはり安い。大金を手に入れるにはマフィアと組むほかなかった。だからある程度の暴力沙汰はできたが殺人を犯すことはできなかった。結局決断できないまま愛するアリのもとへ。アリの父親であるトニーを殺した事実を告げるため。しかたがなかった。しかし納得できもしなかった。アリはニックを問い詰める。謝るニックに泣き崩れるアリ。そのころマフィアのボス、サルはジェリーに全てを終わらせるよう命じていた。アリの家に泊まっていたニックはふとベッドから体をおこす。気分を変えるためキッチンへ。丁度その頃この家は侵入者を迎えていた。アリが寝るベッドに近づくのはサイレンサー付きの銃を構えたジェリーである。躊躇いもつかの間、アリに向け発砲。その気配を感じたニックはジェリーを待ち伏せし返り討ちにします。しかしアリはベッドに無残な姿で横たわっていました。ニックは覚悟を決め弟に大金の入ったバックを渡しそのまま父を殺したトニーの部下のもとへ。車で油断しているところを拉致し射殺します。またマフィアのボスであるサルの事務所を襲撃。書斎の豪奢な机を前に座るサルに「トニーの部下を止められたはずだ」と銃を向けながら語ります。”もう全て終わりだ”そう告げるニックにサルは机越しから銃を撃ちます。ニックは致命傷を負い死亡します。サルは部下にニックの死体を片付けるよう電話で指示し事務所を出ます。そこをちょっとした隙に紛れ接近する影が。影の人物はサルに接近し発砲。影の正体はニックの弟でした。そのまま暗転。エンディングヘ。
以上、映画ラスト・ガン 地獄への銃弾のあらすじと結末でした。
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