キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~の紹介:2008年アメリカ映画。1960年代、実在したシカゴのR&Bレーベル「チェス・レコード」の生い立ちと、数々のアーティストたちの人間模様を描いたミュージカル映画。ビヨンセが製作総指揮を務め、第66回ゴールデングローブ賞歌曲賞にノミネートされました。
監督:ダーネル・マーティン 出演:エイドリアン・ブロディ(レナード・チェス)、ジェフリー・ライト(マディ・ウォーターズ)、ビヨンセ・ノウルズ(エタ・ジェイムズ)、コロンバス・ショート(リトル・ウォルター)、モス・デフ(チャック・ベリー)、ほか
映画「キャデラック・レコード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キャデラック・レコード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キャデラック・レコード」解説
この解説記事には映画「キャデラック・レコード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~のネタバレあらすじ:チェスとマディたちの出会い
若き日の、ポーランド系移民のチェス(エイドリアン・ブロディ)は、野心に燃える青年でした。貧しい暮らしを強いられていましたが、恋人と結婚すべくシカゴに移住、黒人街でナイトクラブの経営を始めます。一方、シカゴで音楽活動をしていたマディ(ジェフリー・ライト)は、そのナイトクラブで初めてチェスと出会います。マディはハーモニカ奏者であるウォルター(コロンバス・ショート)とともにバンド活動をしていました。公私ともに仲が良く、マディは自宅にも招いていました。ウォルターは少年のように無邪気で、マディの妻ジェニーヴァ(ガブリエル・ユニオン)に密かに思いを寄せていました。ある日、ナイトクラブが放火される事件をきっかけに、黒人音楽専門の「チェス・レコード」を創業しました。マディとウォルターの音楽が素晴らしいものだったので、チェスには“ビジネスとして成功する”という確信がありました。予想通りマディたちの音楽は大ヒットし、レーベルは絶好調でした。チェスは感謝の意を込めてキャデラックを贈りました。その後レーベルに、チャック・ベリー、ハウリン・ウルフなど、のちにビッグアーティストとなるミュージシャンたちを次々に迎え入れました。もちろん彼らにもキャデラックをプレゼントしました。車は成功の証でした。
キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~のネタバレあらすじ:エタ・ジェイムスとの出会い
1959年、エタ(ビヨンセ・ノウルズ)もチェスの目に止まり、彼のレーベルから数多くのヒット曲を生み出すことになります。エタの母は多くの男性と関係を持っており、父親が誰かも分からず、その生い立ちは彼女を苦しめていました。さらに母は、娘のエタの財産を当てにしていました。華やかな成功を遂げている表舞台とは裏腹に、エタは私生活ではアルコールやドラッグに溺れていました。そんなエタに、チェスは“悲しみに乗っ取られないで”と励まし、彼女の才能を伸ばしていきました。妻子ある身のチェスですが、やがてエタと恋仲になります。
キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~のネタバレあらすじ:ウォルターの死
そんな折、女遊びを繰り返し酒やドラッグに溺れるウォルターは、警察沙汰になることもしばしばで、マディたちは頭を悩ませていました。嫌な予感は的中してしまい、ある日マディの家に、ビンで頭を殴打され血だらけになったウォルターが帰ってきました。マディの妻ジェニーヴァは泣きながら彼を抱き上げ、彼女の腕の中で静かに息を引き取ります。
マディは大変悔しがり、彼が安らかに眠れるようにと、オーダーメイドのスーツを新調しました。
キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~の結末
叶わぬ恋に打ちひしがれたエタが歌う「 I’d Rather Go Blind 」は、歴史に残る名曲となりました。しかし、エルビス・プレスリーの登場、ロックの新時代の幕開けで、音楽の流行が移り変わり、次第にチェス・レコードは経営不振に陥ります。1969年、度重なる不幸が襲いました。チェスは心停止で突然の死を迎えます。友人を失ったマディは、ロンドンツアーに向かうべく初めての飛行機に乗りますが、どこか心細げです。空港に降りると、そこにはレッドカーペットが敷かれ、数多くの報道陣が押し寄せ盛大に迎えられました。マディは驚きながらも笑みがこぼれました。
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