ビッグケーヒルの紹介:1973年アメリカ映画。アメリカを代表する名優のひとりジョン・ウェインの晩年の作品のひとつである西部劇です。職務に忠実なあまり家庭を顧みなかった連邦保安官(ジョン・ウェイン)とそれに反発する二人の息子との確執と愛情、悪党との戦いを描きます。
監督:アンドリュー・V・マクラグレン 出演者:ジョン・ウェイン(J・D・ケーヒル)、ジョージ・ケネディ(エイブ・フレイジャー)、ゲイリー・グライムズ(ダニエル・“ダニー”・ケーヒル)、クレイ・オブライエン(ビリー・ジョー・ケーヒル)、ネヴィル・ブランド(ライトフット)、マリー・ウィンザー(ヘティ・グリーン)、ダン・ヴァディス(ブラウニー)、モーガン・ポール(ストラザー)、ローヤル・ダーノ(マクドナルド)、スコット・ウォーカー(ベン・ティルディ)、ハリー・ケリーJr.(ハンク)、ハンク・ウォーデン(アルバート)、ウォルター・バーンズ(グレディ保安官)、ポール・フィックス(老人)、ジャッキー・クーガン(チャーリー・スミス)ほか
映画「ビッグケーヒル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビッグケーヒル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビッグケーヒルの予告編 動画
映画「ビッグケーヒル」解説
この解説記事には映画「ビッグケーヒル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビッグケーヒルのネタバレあらすじ:起
テキサス州の連邦保安官J・D・ケーヒル(ジョン・ウェイン)には17歳になる長男の“ダニー”ことダニエル(ゲイリー・グライムズ)と11歳の次男ビリー・ジョー(クレイ・オブライエン)という二人の息子がいます。しかし、任務に忠実なケーヒルは仕事に集中するあまり家庭を顧みることができず、そのせいでダニーとビリー・ジョーはすっかり父に反発するようになってしまったのです。
この日、ケーヒルは1年がかりで無法者たちを追うという重要なひと仕事を終え、久しぶりに町に戻ろうとしていました。ところが、ダニーは泥酔して町の牢屋に入れられてしまっており、同じ牢に繋がれていた悪党のエイブ・フレイジャー(ジョージ・ケネディ)、ブラウニー(ダン・ヴァディス)、ストラザー(モーガン・ポール)にそそのかされ、ビリー・ジョーも交えて銀行強盗話を持ちかけられました。
ダニーとビリー・ジョーは父への反発心から誘いを引き受けてしまいました。ビリー・ジョーが納屋に火をつけてグレディ保安官(ウォルター・バーンズ)と助手ハンク(ハリー・ケリーJr.)を誘き寄せ、ダニーはその隙に奪った金を一旦埋める役目を負わされました。銀行が襲撃されていることに気付いたグレディ保安官でしたがフレイジャーに射殺されてしまい、フレイジャーたちはアリバイ作りのために再び牢に戻りました。
ビッグケーヒルのネタバレあらすじ:承
1年ぶりに町に戻ってきたケーヒルはダニーを牢屋から出しますが、ダニーは父に反発して自ら牢に戻っていきました。ハンクからクレディ保安官が殺されたことを知らされたケーヒルは犯人がまだ町の中にいると睨み、ビリー・ジョーを下宿屋のヘティ・グリーン(マリー・ウィンザー)に預けるとダニーを助手とし、コマンチ族との混血児であるライトフット(ネヴィル・ブランド)と共に犯人捜しに出発しました。出発の際、ケーヒルはダニーがしきりにフレイジャーを気にしているのを見逃しませんでした。
旅の途中、ケーヒルはライトフットの妻に敬意を払わないダニーを容赦なく馬から突き落としました。ライトフットはダニーから、彼がなぜ父を嫌っているのか聞き出すと、いかにケーヒルが尊敬できる人物であるかを語り始めました。
その後、山岳地帯に出向いたケーヒル一行は大金を持っている老人(ポール・フィックス)ら4人組を見つけ、目撃者の証言に近いとして4人を逮捕しました。4人組はもちろんフレイジャーの事件とは無関係で、モルモン教徒の家畜商から金を奪っただけのことでした。しかし、真犯人を知るダニーは非常に動揺し、ケーヒルはダニーが何か隠し事をしているのではないかと彼を問い詰めました。
ビッグケーヒルのネタバレあらすじ:転
その頃、町に残っていたビリー・ジョーはこっそりと金の隠し場所を変えていましたが、危うくフレイジャーらに悟られそうになりました。その後、ビリー・ジョーは軽い肺炎を患い、ダニーや逮捕した容疑者たちと共に町に戻ったケーヒルはビリー・ジョーを医者に診せ、その間にダニーに自分の仕事への理解を求めました。
その後、ダニーとビリー・ジョーの前に出獄したフレイジャーが現れ、2週間以内に金を渡さなければ二人とも命はないと脅してきました。やがてケーヒルが逮捕した4人組は銀行強盗および保安官殺人の冤罪を着せられ、数日後に縛り首にされることが決まりました。ダニーとビリー・ジョーはこの件に関しては無実の4人組を救うためにも、ケーヒルに相談せず自分たちだけで事件を解決しようと決意しました。
一方、ケーヒルはライトフットにダニーとビリー・ジョーの動向を探らせていましたが、ダニーとビリー・ジョーは金を隠していた墓地から金を掘り起こすと、ライトフットの追跡を振り切って逃走しました。ライトフットはその際に足を骨折してしまいますが、ケーヒルは強引にライトフットを息子たちの追跡に同行させました。
ビッグケーヒルの結末
ダニーとビリー・ジョーは自分たちのせいで処刑されそうになっている4人組のことを思い悩みながらもフレイジャーとの待ち合わせ場所に到着しました。一方、ケーヒルはライトフットと共に息子たちを追っていましたが、待ち伏せていたブラウニーに襲撃され、ライトフットは重傷を負ってしまいます。ライトフットは最後の力を振り絞ってブラウニーを射殺、ケーヒルの家族のことを託して息を引き取りました。
フレイジャーたちに金を渡したダニーとビリー・ジョーは自分たちの過ちを深く反省し、ケーヒルに協力することにしました。ケーヒルはダニーとビリー・ジョーを囮にしてフレイジャー一味を誘き出し、足に被弾しながらもフレイザー一味全員を射殺しました。
ケーヒルはダニーやビリー・ジョーと親子の絆を確かめ合い、ケーヒルは二人を一応自分の元での保護観察扱いにすることを示唆すると、無実の4人組の処刑を止めるために町へと大急ぎで向かいました。
以上、映画「ビッグケーヒル」のあらすじと結末でした。
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